『ほぼ日刊イトイ新聞の謎。』について詳しくはこちら。


第5回 なぜにブイヨン?
祝!
増刷!
なんと!
3000部!
はやくも第2刷!
『謎』は初版の刷り部数が
3冊のなかではいちばん少なくて
10000部だったものねー。
『ベリーショーツ』と
『三位一体モデル』は
初版を30000部刷ったからね。
ところで、
増刷っていうのは
中身は第1刷と
同じでいいのよね?
もう一回色校正とか
ぜんぶチェックするとか、
あるわけじゃないわよね?
年表の突き合わせ校正とか、
やらなくていいのよね?
もちろんないです。
ご安心ください。
奥付の日付はかわるけどね。
表紙もそのままよね?
もちろんです。
表紙を変えるとしたら
来年、1年分を増ページして
「改訂版」をつくるときじゃない?
‥‥やるのかちらー。
やるのかちらねー。
やる‥‥かもねー。
それはこの本の
売れ行きしだい!
そうよねー。
個人的にはやりたいことが
やまもりなのよね。
‥‥。
「やまもり」ですかい?
うん。やまもり。
台割り変えてもらって、
そいでもって、
ページをふやしてもらって、
そいでもって、
(中略)
はいはいはいはい。
表紙の話に戻って戻って!
すいやせん。
で、表紙といえば、
「ブイヨンが緑の中にいる写真が
 本屋さんのなかで
 とても目につきましたよ!」
っていうメールをいただいて、
うれしかったわね〜!
表紙はこのブイヨン案になるまで
けっこう紆余曲折がありました。
最初はこんなかんじで。
8月ころの段階よね。
まだタイトルも決まってなくて。
ハードカバーにして
サックに入れようって
考えてたんだよね。
でもまずタイトルが変わって。
厚くて軽い本にしたいと
糸井さんに相談したら‥‥
『あつくてかるい
 ほぼ日刊イトイ新聞』
っていうタイトルがいいかもよ。
ってなったんだよね。


このときは価格も
原価から計算して
3000円くらいを考えていて。
でも「それじゃあ、なんだか、
同窓会の記念誌みたいに
なっちゃうぞ」って。
なので、まず価格を下げて。
財務の山田さん
「ありえません!」っていう
暴挙な数字をつけたんだよね。
創刊記念の年が値段になっちゃった。
一番最初に、
冗談めかして言ってたんですよ。
1998円って‥‥。
そのあと、山田さんさ〜、
『謎。』の話するときに、
開口一番にため息だもんね〜。
チャーリー・ブラウンかいな!って。
うははは。
もぎちゃん、もぎちゃん!
口が暴走してるって!
で、表紙まわりも、
ハードカバーをソフトカバーに、
スピン(しおり)も省き、
デザインもクールな感じから
親しみやすい感じに
しようってことになって。
さらにタイトルも
『ほぼ日刊イトイ新聞の謎。』に
決まったんだった。
「表紙だけど、こんな写真どう?」って、
糸井さんがカメラ持って登場したのよ〜。
最初びっくりしたけど、
たしかに親しみやすい写真を
持ってきたね〜。
で、考えたのがこんなパターン。














で、最終的に‥‥
これが選ばれたんでした!
ブイヨンがこっち見てる感じとか、
ブイヨンっていう犬が
象徴するイメージであるとか、
この写真の撮影者が
プロではないのに、
いや、プロではないからかな、
かもしだす「ほどよい加減」が、
この8年の「ほぼ日」をあらわすのに
ちょうどいい感じがしたんだよね。
このときは、帯の文も、
まだ違ったんだったねえ。
そうそう。
それも変遷したんでした。
デザインの酒井田師匠には
いろいろめいわくをかけたけど‥‥
なんとかできあがった
『ほぼ日刊イトイ新聞の謎。』!
ひきつづきよろしく
おねがいしまーす!

2006-11-09-THU

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