『ほぼ日刊イトイ新聞の謎。』が
発売されてはや3ヶ月‥‥。
623ページに及ぶ超大作を読破した人にも、
気になるところだけつまみ読みした人にも、
買っただけで満足しちゃった人にも、
みなさんにお送りする「続・外伝」。
新人・コウノ&木下が、「謎本」を持って、
いろんな人のところに訊きにいってきました!


『ほぼ日刊イトイ新聞の謎。』について詳しくはこちら。


第2回 ほぼ日手帳編 その2
「ほぼ日刊イトイ新聞の謎。」を持って、
新人コウノ・木下がみなさんに当時の裏話を
聞きにいっちゃおう!というこの企画。

第2回は、手帳のお話のつづき。
松本あややに2年目以降の
「ほぼ日手帳」の歴史をうかがいます〜。
初代手帳を販売したあと、
アンケートをとられたんですよね。
どんな反応が返ってきたんですか?
「印刷の色がチカチカして読みづらい」とか
「マス目を大きくした方がいい」ということとか。
あ! 確かに黄色の印刷は読みづらいかもですね〜。
そうなんですよ。
今思えば、手帳の機能として当然なことなんだけど、
初代手帳をだして、ご意見をもらうまで、
気づかなかったんですよね‥‥。
ひとつひとつ、意見をもらって、
「あ、そうだ!」って気づくことばかりで。
アンケートは毎年おこなっているんですか?
初回の手帳を作る前から、協力していただいています。
アンケートだけじゃなくて、
メールや手紙でもご意見くださる方もいます。
去年だけで7000通くらいいただきました!
7000通も!
どんな意見が多いんですか?
色やデザインに関するリクエストが多いんですが、
かなり具体的に、図を添付されたりして
「こうするともっと使いやすくなると思います」
っていうご提案をいただくこともありますよ。
リクエストって採用されることもあるんですか?
もちろん、ありますよ〜。
例えば、
「革のカバーを作ってほしい」とか
「色のバリエーションを増やして」とか
そういったご意見があったからこそ、
今、革カバーや、全17色の展開が実現されているんです。
手帳を作ってきて、
もうかれこれ何年ですか?
作ろう! と
考えはじめたところからだと、
あしかけ7年になりますね。
その7年の中で、
今でも時々思い出しちゃうくらいの
印象的なご意見ってありました?
う〜ん。
印象的なものはたくさんあるんだけど‥‥
でも、ひとつ、
手帳作りの方針が変わっちゃうような
メールがありましたね。
ほう。
ある時、
「あんまりコロコロ
毎年かえないでください」
ってメールがきたんです。
かえるな、と。
「私はもともと、日曜はじまりの
 手帳を使っていました。
 ほぼ日手帳を購入して、
 1年かけてやっと月曜はじまりに
 慣れたのに、翌年には日曜始まりになって、と
 コロコロ変わっちゃうのは、かえって迷惑です」
っていうご意見だったの。
変えることが不便になることもあるんだ!
って気づいて、
それもそうだな〜って思ったんです。
なるほど〜!
そこからね、残すべき、いいところは残して、
変えるべきところ変えよう、となったんですよ。
「残すべきところを残す」ってことが、
毎年使ってくれるユーザーに
嬉しいことだったんですね。
そこに気づけたことは大きかったですね〜。
ロフトにコネ?‥‥ない、ない!
公募で申しこんだんですよ〜
「謎本」424ページには、
ロフトでの売り場の様子が載っていますね!
 
そうそう。2005年から、ネットだけじゃなく、
ロフトでも販売されるようになったんですよ。
ロフトさんとの関係って、どうやってはじまったんですか?
何かと顔のひろいヒトも多い、
「ほぼ日」だから、コネでもあったんですか?
コネなんて、ない、ない!
公募みたいなのがあって、メールで申し込んだんですよ。
公募?!
そう。一般公募みたいなやつです。
え〜!!!
ロフトのホームページで
「あなたのアイデアにあふれる
 オリジナルの商品おまちしてます」
みたいな公募があったので、
メールしてみたんです。
きっかけは1通のメール‥‥。
そう。それで、
ロフトの商品部の人と会うことになって、
(アロハ)と
一緒に手帳を持っていったんです。
へぇ〜!
ロフトに向かう電車の中で、
「300冊くらい扱ってくれるかな〜。
 100冊くらいかな?」
とか話したりしてて。
「いや〜30冊くらいじゃない?」
とか弱気になったりして。
う〜ん。
ロフトは全国に30店舗くらいありますから、
30冊以上はあつかってもらえそうです。
そう! でも当時はなんにも知らないから、
そんな想像さえできなかったの。
そうなんですか〜。
そうしたら、ロフトの手帳担当の方が
「ざっと1万冊は‥‥」なんて
おっしゃってくださって‥‥
本当にビックリしたわ〜〜〜!
ええっ!!
1万冊!!
その当時、「ほぼ日」のネット販売で
約2万7000冊ぐらいの売り上げだったわけなので、
1万冊の受注というのは、
びっくりするような数だったんです。
でも、新しい市場を拓くんだ! って
思い切って作ることにしたんです。
それで、どうでしたか?
やってよかったな〜って思います。
それまではネットでの限定販売だったので、
店頭で実物を見ていただいて
買うことができる、っていう状況がそれまでなかったので。
「ほぼ日」で買ってくれる人が減ったら
どうしよう? って心配も最初はあったんですけど、
結果、減りませんでした。
ロフトでのお客さんが単純に増えたんです。
「ほぼ日」を知らなかった人までもが
手にとって買ってくださったんですね。
そう!
心配しすぎなくて本当によかった!
それから、何か新しいことも、
おじけづかずに、まずはやってみよう! 
って方針になったんです。
去年から、ロフトさんでは「ほぼ日ブックス」も
あつかってくれています。
もちろん、「謎本」も置いてありますよ〜。

これから、手帳を「こうしていきたい!」っていう
夢はあります?
やっぱり、今「ほぼ日」手帳を使っている人が
「来年も楽しそうだな」と思ってくれて、
迷いなく、「また使おう」と思ってもらえること。
好きで、選んでもらえる手帳にしつづけていきたいです。
また次の手帳も、愛用してもらいたいですものね。
それと同時に、
新しく使ってもらえる人が
ひとりでも多くなってくれるといいな〜、
と思います。頑張りますよ〜!
以上、手帳担当の松本あややへのインタビューでした!

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いままでの
『ほぼ日刊イトイ新聞の謎。』B版外伝
第1回 
そもそも、いったい、何の本?
2006-10-26-THU
第2回 
で、なんで、われわれがつくってるわけ?
2006-10-30-MON
第3回 
祝・出版!
2006-11-01-WED
第4回
こんな中継&イベントもあったねと。
2006-11-06-MON
第5回
なぜにブイヨン?
2006-11-09-THU
いままでの
『ほぼ日刊イトイ新聞の謎。』B版 続・外伝
第1回
ほぼ日手帳編
2007-02-01-THU


2007-02-08-THU



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