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ことばとともに生きていく人たちへ。 コピーライター土屋耕一さんの、ことばワールド決定版。 『土屋耕一のことばの遊び場。』本が出ます。ほぼ日ストア特典 「土屋さんのちいさな原稿用紙」つき
土屋耕一 著 和田誠/糸井重里 編 2冊合計532ページ 3,150円(税込・配送手数料別) 東京糸井重里事務所 発行
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価格:3300円(税込・配送手数料別)
出荷時期:1〜3営業日以内
完売いたしました
編集者からのことば  土屋耕一さんに憧れていました。 いや、いまも憧れてます。                   編集担当 松家仁之

新潮社に入社して一年ぐらいのとき、
土屋耕一さんに手紙を書いて、
会っていただくことになりました。
所属していた月刊誌の臨時増刊に
回文を書いていただきたいという、その一心で。

和田誠さんが本文組から装丁まですべて担当した
土屋さんの回文集『軽い機敏な仔猫何匹いるか』は、
いつも本棚の見えるところに置いてあり、
わたしのひそかな、だいじな宝物でした。

青山のツインビルにあった
「土屋耕一の仕事場」(という事務所名です)を訪ねると、
通された部屋はたぶん小さな会議室で、
無駄なものがなにもない清潔な空間でした。
やがて現れたダンディな土屋さんは、目がまんまるで、
なにかこう、頭のなかにはイタズラみたいなものが
浮かんでいるのだけど、
それを我慢して真面目に人の話を聞こうか、
というような顔をしていました。

回文を書くことを引き受けてくださり、〆切日どおりに、
期待をうわまわる回文はでき、
あー、これでこの臨時増刊号の価値はぐんとあがった、
と、そう思いました。
同じ号には糸井重里さんの「めずらしいトラ」という
めずらしい小説も載っているんですよ。
当時もそう思いましたけど、
ずいぶんと贅沢な臨時増刊でした。
1984年刊行ですから、もう
30年ぐらい前のことなんですね。

こうして土屋さんの本をまとめる仕事に参加できたことは
ほんとうにありがたく、光栄で、しあわせでした。
そしてこの本には、30年前にいただいた回文の、
四つすべてが収録されています。
土屋さんが亡くなるまえに、
回文集を編み直そうとされていた原稿の束のなかに
ちゃんと入っていたんですね。
それを知ったとき、じんとしました。

土屋さん、ありがとうございました。
編集作業がこんなに遅れてしまって、すみませんでした。
この本が、ひとりでも多くのかたに読まれますように。

松家仁之さんを紹介します

『土屋耕一のことばの遊び場。』は こんな本です。

ポイント1 2冊組です。和田誠編と糸井重里編にわかれます。

土屋耕一さんのことばの仕事と遊びの世界は、
とにかく豊潤です。
のこされた土屋さんのさまざまな文章から
和田誠・糸井重里のふたりが選びぬき、
2冊に分けて編みました。

回文を中心とした、ことば遊びの広場は
「回文の愉しみ」(和田誠・編)へ。
コピーや仕事論を中心とした、考え遊びの広場は
「ことばの遊びと考え」(糸井重里・編)へ。
どちらの入口もたのしいです。

四六版288ページ+244ページ、合計532ページ。
非常にぶあつい内容になってます。

ポイント2 和田誠、糸井重里ふたりの解説とコラムが入ります。

章ごとに、「回文の愉しみ」には和田誠さんの
「ことばの遊びと考え」には糸井重里の
解説コラムが入ります。
土屋さんの広大な遊び場を読み進んでいく、
道しるべのような役割を果たします。

ポイント3 全体的な制作は、松家仁之さんが担当しました。

土屋郁子夫人の全面的なご協力のもと、
本にしあがるまでのすべての編集行程を
土屋耕一さんを敬愛する、
小説家で編集者の松家仁之さんが担当しました。
2冊組のこの本が、
「書棚にずっと置いておいて、気が向いたときに読み返す」
ことに耐えうる、重厚なつくりになっているのも、
松家さんのきめこまかな編集作業のたまものです。

ポイント4 イラストは、矢吹申彦さん、和田誠さん、そして、土屋耕一さん。

本の装画、本文内の挿画は、
矢吹申彦さん、和田誠さん、土屋耕一さんによるものです。
矢吹さん、和田さんの描いた土屋さんの貴重な肖像画を
本のケース両面にカラーで印刷しました。
そして、両巻とも、
表紙は土屋耕一さんのイラストです。
これは、土屋さんが
私信のFAXに添えて描いたものだそうです。
3人の画がちりばめられているので、
とても「かわいらしい」本に仕上がっています。

※4刷より、表紙がベージュからグレーに変更となりました。
ポイント5 ブックデザインはもちろん、和田誠さん。

本の装丁は和田誠さんが担当しました。
ケースに刷られた「土屋耕一のことばの遊び場。」の文字は
フォントではなく、和田誠さんの手描きです。
それから、この本は、いまではほんとうにめずらしくなった
「写植」で文字を打った本です。
文字自体の美しさ、ページのなかの文字のそろい方、
写植ならではの本の読みやすさを
味わっていただければうれしいです。

ポイント6 土屋さんのすごさは、手に取ればわかる(と思う)。

この本の最大の特徴はもちろん、
土屋耕一さんという人のすごさです。
コピー、キャッチフレーズ、その思考法、ていねいな解説、
回文、バレ句、誤変換、アナグラム、蝿句、
くろはぐさり、早口言葉、俳句、武玉川、
などなど、無尽蔵なことばの仕事場、遊び場です。
ことばといっしょに生きていくみなさまに、ぜひお手元に。

最後に、編者のふたりが帯に寄せたことばを紹介します。

「読む人をおもしろくする本。」──糸井重里 「誰でも真似がしたくなる。」──和田誠
ことばを扱うことなので、その日から
真似がしたくなります。
鉛筆をもったその瞬間、その世界の広大さ、水源の深さに
唸ることになるかもしれません。
さっそく真似をして「おもしろがる側」ではなく
「おもしろくなる側」に飛び込んでまいりましょう。
土屋耕一さんのように、軽やかに、おしゃれで、たのしく。


ほぼ日特典! 「土屋さんのちいさな原稿用紙」(和田誠デザイン)が ついてきます。
※ほぼ日ストア特典つきの
『土屋耕一のことばの遊び場。』は
完売いたしました。

ほぼ日ストアで『土屋耕一のことばの遊び場。』を
お買い上げくださったみなさまに、
「土屋さんのちいさな原稿用紙」をプレゼントいたします。

メモ帳仕立てになっているので、ふつうのメモ帳としても
もちろんお使いいただけるのですが、
この原稿用紙にはちょっとした工夫がほどこされています。
1行が7字くぎり。そして、原稿用紙の5字めに
ちいさな目印がついています。
そして、おおきめに取った、ルビのマス。
そうです、このちいさな用紙は、
「七七」の武玉川、「五七五」の俳句、
ルビのマスを使って「回文」が書きやすいのです。

表紙は、土屋耕一さんの、のびのびとした船のイラスト。
用紙の「Tsuchiya」の筆記体は和田誠さんの手描きです。
メモ全体のデザインも、和田誠さん。豪華です。

土屋さんは、お弟子さんは取らなかった方だそうですが、
「このちいさな原稿用紙をポケットに、
 土屋耕一さんを、ココロの先生に!」
という思いをこめました。
1冊につきひとつ、プレゼントでつきます。
(3冊買ったら3つです)
「土屋さんのちいさな原稿用紙」つきの本は
完売したため、終了しました。

 

 
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土屋耕一さんの、 そのほかの「ほぼ日」のコンテンツは こちらからごらんください。ほぼ日の土屋耕一特集 土屋耕一のことばの遊び場。
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