通販カタログ『通販生活』(カタログハウス刊)誌上で
1995年から13年間にわたり連載された
糸井重里のエッセイを、一冊の本にまとめました。
タイトルは『イトイの通販生活。』です。
その名の通り、毎回ひとつの商品を選んで通販し、
そのものとつきあうことで生まれた39の物語。
<ある「もの」が家にやってきたらどうなるか。>
そこに起こる小さなさざなみを、正直に、
そして、おもしろおかしく綴った一話完結の連作エッセイ集。
たのしい読みものとして、おすすめです。
また、この連載を振り返って、糸井重里はこう言っています。
この連載で、ユーザーとして虚心坦懐に商品に接し、
ああでもないこうでもないと書きつづってきたことが、
いまの自分のやっていることのもとになっていると思います。
(まえがきより)
ひとりのユーザーとして「もの」と向き合い、
あれこれ考えることは、糸井重里にとって、
広告のしくみや商品をつくることについて、
考えることでもありました。
糸井重里の広告論、商品論が垣間見える本でもあります、
とお伝えしておきたいと思います。 |