先週に引き続き、今週のほぼ日書店では
9月13日に行われた
「智慧の実を食べよう。 300歳で300分」の
イベントにご登場いただいた長老の方々の本を
ご紹介させていただきます。
イベントの会場もしくはネット中継で
長老たちの生の声を聞いて、
あらためて彼らの著書に興味を持っていただいた方、
まだ、長老の言葉に触れたことがない方、
ぜひ手に取ってみることをおすすめします。
雑誌ダ・ヴィンチでとりあげられた
長老たちの本の中にも
たくさんの「智慧」がつまっていますよ。
先週は詫摩武俊氏、吉本隆明氏、藤田元司氏でした。
今週は小野田寛郎氏、谷川俊太郎氏です。
講演中、背筋をのばして立つ姿は
非常に印象深いものでした。
29年の戦い、そして帰国してからの29年のことを
「そこで生きる力」として語ってくださった
小野田寛郎さんの本を
まずご紹介させていただきます。
|
|
|
たった一人の30年戦争
| 著者 |
: |
小野田寛郎 |
| 定価 |
: |
1,602円 |
| ページ数 |
: |
238ページ |
| 出版社 |
: |
東京新聞出版局 |
| ISBN |
: |
4-8083-0535-6 |
|
|
|
●関連するほぼ日のコンテンツ
【密林からブラジルへ。
「らしく生きる」人・小野田寛郎さん】
【これでも教育の話?
どんな子供に育ってほしいかを、
ざっくばらんに。】
(小野田さんのコンテンツはページ下部のリンクから
お進みください。)
●本を買いたい方はこちらへ
【Amazon.co.jp】 |
|
|
なぜ小野田さんは29年も
ルバング島のジャングルにいたのか。
隠れて逃げ回っていたわけではない。
ジャングルから観察し、考え、そして行動していた。
上官からの命令を待ち続けていた。
この本では、小野田さんがジャングルのなかで
どのように生活し、どのように「発見」され、
日本に帰還したのかが事細かに書かれている。
皮肉なことに、小野田さんを「発見」した鈴木青年は、
ヒマラヤ山中で命を落としてしまう。悲しみは深い。
(協力:ダ・ヴィンチ編集部/永江朗) |
|
|
|
 |
私は戦友になれたかしら---
小野田寛郎とブラジルに命をかけた30年
| 著者 |
: |
小野田 町枝 |
| 定価 |
: |
1,600円 |
| ページ数 |
: |
245ページ |
| 出版社 |
: |
清流出版 |
| ISBN |
: |
4-86029013-5 |
|
|
|
●関連するほぼ日のコンテンツ
【智慧の実を食べよう。300歳で300分。
密林からブラジルへ。
「らしく生きる」人・小野田寛郎さん】
【これでも教育の話?
どんな子供に育ってほしいかを、ざっくばらんに。】
(小野田さんのコンテンツはページ下部のリンクから
お進みください。)
【担当編集者は知っている。】
●本を買いたい方はこちらへ
【Amazon.co.jp】 |
|
|
寛郎さんから「戦友を得た」と表された町枝さん。
「戦友」とは、人間的な結びつきも半端ではない。
希有なケースではなかろうか。
今でも毎朝、お互いほっぺにチューをし、
お風呂も一緒に入るというご夫妻。
そんな牧場開拓物語に映画化の話もきているというが、
確かに映画になりそうなドラマチックな物語である。
(担当編集者/清流出版 臼井雅観)
小野田さんは日本に帰還後、
あまり間をおくことなくブラジルに渡った。
牧場を始めたのだ。
といっても資金がほとんどないところでの開拓民である。
そんな無謀な企てに加わったのが町枝さんだ。
彼女は小野田さんの帰還に感動した一人だったが、
偶然、小野田さんと出会い、
ブラジルまでの押しかけ女房となる。
だがそれからの人生は、
ルバング島のジャングルとはまた違った闘いであり、
厳しさがあった。
(協力:ダ・ヴィンチ編集部/永江朗) |
|
そして、講演の最後に登場していただき、
会場にいた1500人の肩の力を抜くとともに
笑いをもたらせてくださった谷川俊太郎氏の
たくさんの著書の中から2冊、
ご紹介させていただきます。
|
|
|
ひとり暮らし
| 著者 |
: |
谷川俊太郎 |
| 定価 |
: |
1,400円 |
| ページ数 |
: |
181ページ |
| 出版社 |
: |
草思社 |
| ISBN |
: |
4-7942-1115-5 |
|
|
|
●関連するほぼ日のコンテンツ
【ずっと現代の詩人 谷川俊太郎さん】
●本を買いたい方はこちらへ
【Amazon.co.jp】 |
|
|
新聞や雑誌に発表した比較的短い文章を集めた本。
80年代のなかばから最近まで、
そう谷川さんが「長老」になる過程で書かれた文章だ。
詩人というと静かにすわって言葉が浮かんでくるのを
待っているようなイメージがあるが、
谷川さんは行動派だ。
どこへでも気軽に出かけていくし
(ほんとうは気軽ではないのかもしれないけど)、
ときにはクルマを駆って中央高速をロングドライブ。
しかも、以外と新しいもの好きだったりする。
(協力:ダ・ヴィンチ編集部/永江朗) |
|
|
|
 |
祝魂歌
| 著者 |
: |
谷川俊太郎 |
| 定価 |
: |
2,700円 |
| ページ数 |
: |
93ページ |
| 出版社 |
: |
ミッドナイトプレス |
| ISBN |
: |
4-4340-3298-4 |
|
|
|
●関連するほぼ日のコンテンツ
【ずっと現代の詩人 谷川俊太郎さん】
●本を買いたい方はこちらへ
【Amazon.co.jp】 |
|
|
魂を祝福する歌。
つまりは死についての言葉。
古今東西、さまざまな詩を谷川俊太郎さんが集めた。
プエブロ族の古老の
「今日は死ぬのにもってこいの日だ」に始まり、
チョンタル族の古謡
「死者の唄 葬式の時うたう唄」に終わる。
中原中也も三好達治も入沢康夫もある。
もちろん谷川俊太郎さん自身の詩も。
全体から浮かび上がるのは、
死についてのイメージの多様さだ。
死は終わりや敗北ではなく、
それもまた生のひとつだとわかる。
(協力:ダ・ヴィンチ編集部/永江朗) |
|
2週にわたって、「ほぼ日」の中では
ご紹介をしていなかった本もふくめ
長老の方々の本をとりあげてみました。
来週はどのようなものが登場するでしょうか。
最新のものかもしれませんし、
ずいぶん前に「ほぼ日」に登場したものかもしれません。
どうぞお楽しみに! |