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May2014
ある日の日記(17)

昼下がりのセネンビーチ

本編で紹介したセネンビーチにて、
昼食のあとのんびりしていたら
私のいる場所から20mくらい離れたところで
何やらサーファーたちの
不思議なレースが繰り広げられていた。

レースの参加者が待機するテント

審査員が3人。ビーチで選手を採点している。

対戦表を見ても、どういうルールなのかさっぱり。

私の頭の中が「?」でいっぱいなのをよそに、
おかしな恰好をした選手が次々とスタートし、
サーフボードを抱えて波間へ走り出る。


サメのひれを背中につけた選手

カウボーイハットにスカートを履いた選手

前の組の選手が浜にあがってきた。

わかめ

ハワイアン?

審査員のひとりに
「これは何のレースなんですか?」と尋ねると、
「毎年1回開催する、仮装チャリティレースだよ」という答え。
セネンビーチがある南西イングランドの
子どものためのホスピスに寄付するお金を
集めるためのイベントだという。
いたってシリアスな目的だが、選手やその家族たちは大笑いで
イベントを心から楽しんでいる様子。

イギリスには、「スポーツ」や「笑い」をポジティブに
慈善活動に結びつけようとする流れがあって、
「Sport Relief」「Comic Relief」といった名称の
チャリティも存在する。
セネンビーチで行われていたこのサーフイベントは、
主旨としては上記のふたつを足したようなものなのだろう。

ほんとうは得点の謎の審査方法を知りたかったが
スタッフが忙しそうだったので確認できずじまいで
私の目からは最終的に誰が優勝したのかわからないまま
表彰式もなく、レースはお開きとなった。

その後、ひっそり干されていたわかめ


2014-07-31-THU

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