ほぼにちわ、
「ほぼ日本カルタ委員会(仮)」です。
少々ごぶさたをしておりました。
少々ごぶさたの間に、われわれ委員会は、
前の5回で発表してきた「取り札」をプリントアウト。
それらをきれいにハサミで切り抜いて、
会長・糸井重里のスケジュールを確保し、
選考会を行ってまいりました。
決定していない「取り札」は、残り22枚。
これが決まればカルタは完成となります。
はたして今回、すべてが決まるのでしょうか!?
‥‥あえて結果を申し上げましょう。
残念ながら、すべての札が決定とはなりませんでした。
決まらなかった札は3種類。
この3種類は、ちょっとしつこく、
「最後の募集を行おうじゃないか!」
ということになっております。
「最後の募集」については、のちほど詳しくご案内。
まずはまずは、糸井会長の「みじかい感想」にはじまる、
今回の選考結果をご覧ください。
(決定札には「決」のマークをつけてあります)
完成にはなりませんでしたが、
まあ、それはそれとして、
今回はずいぶんといい作品が集まりましたね。
選ぶのに困った札もありました。
もう一息で完成になります。
どうかひとつ、よろしくお願いします。 |
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(DAN) |
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これは「読み札」の性質上、
真面目で素直な絵が集まりましたね。
とくにまっすぐストレートな、これにしましょう。 |
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(白菜) |
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ちょっと毛色を変えて、これにしようかな。
弁当がまったく描かれてませんよね、ごはんつぶだけで。
「食」にそれほど興味なさそうなこの人だけど、
「駅弁は別腹だよ」って思ってるんだろうね(笑)。
そう思いながら見てると、
どんどんおもしろく見えてくるでしょ。 |
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(バタコ) |
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みんないいんですよ、これの絵札は。
うーん‥‥それぞれにいいんだけど、
いちばん「くるおしい」感じなのは、
これなんだよね。
はい。これに決めましょう。 |
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(リョーコ) |
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これもきれいな「読み札」なので、
素直な作品が集まりましたね。
でもそういう素直さも、
(リョーコ)さんの「うっふん」な作品を
超えられなかったようです。
この札を最初に見たときは、
「うっふんじゃなければいいのに」と思ったぼくですが、
最終的には「うっふん」を選びました。
そういうことも、あります。 |
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(しましまきんぎょ) |
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これも、いい作品が集まった札です。
で、1枚を選ぶなら‥‥これかな。
ストレートな表現を避けて描くならば、
このくらいのとんちで臨んでもらいたい、
という好例でもあります。 |
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(どん) |
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「すきまにプチトマト」っていうのは、
考えをストップしている行為を言いたいわけですよね。
つまり、ある種、ルーティーンな行為でしょう、
「すきまにプチトマト」って。
なのでルーティーンワーク感が出ている、
これを選びました。
まわりの人も「どうなるんだろ?」って一応見てるけど、
「あ、やっぱプチトマトなんだ」っていう(笑)。
日本のルーティーン感が出てますよね。 |
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(ケニー) |
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これにしましょう。
おにぎりひとつに、無限のおいしさがのっかっています。
山ひとつ、ふたつぶんのおいしさが、
このおにぎりに付加されてますよね。 |
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(小松) |
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いいなあ、これは、読み札がいいんだよこれは。
いろんな解釈の読み札が届いたけど、
これはやっぱり男女の絵がいいでしょう。
エロチックな方が。
‥‥いやあ、ほんとにこれは悩むな。
でも、うん、これですね。
最終的には絵の説得力でした。 |
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(ひろ) |
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この絵だけではたぶん状況はわかんないんですけど、
読み札との関係で、想像できるじゃないですか。
読み札と並べると急にストレートな絵札になりますよね。
カルタらしくて、いいと思います。 |
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うーん。
そもそも投稿数が少なかったようですね。
届いた作品も悪くはないのですが、
最後にちょっと、よくばってみましょう。
再募集です。
一般語として定着しつつある、
この「今」な感じのセリフに、
ぴったりの絵を待っています。
素直に「そうか」と思えるわかりやすいのがくれば、
スパッと選んじゃうんですけどね。 |
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イラストで「その人たち」を
描いた作品はいくつか届きましたが、
どれも、なんていうんでしょう‥‥
対象に思いやりがない印象があるんです。
「笑うもの」として描いちゃうとやっぱりつまらなくて、
ストレートに描くならそれなりに、
もっといい描き方があるような気がしますよね。
ちなみに前のアドバイスでぼくは、
「写真で」と言いましたけど、
それも忘れてもらっちゃってかまいません。
イラストでも写真でも、自由にやってみてください。
期待しています。 |
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(yucca) |
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(ののあるは) |
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無限にきますね、これは(笑)。
これだけで続けてもいいんじゃないでしょうか。
このままスピンオフ企画になりますよ、これは。
それはそれとして、
切りがないので決定札を決めましょう。
前回選んだ、これにします。
こっちを向いているのに
「どこへゆく感」が出てるっていうのは
やっぱりかなり、すばらしい。
今回きた中では(ののあるは)さんのねこが、
ずいぶんよかったので掲載しておきます。
写真技術もレベルが高くて、構図も決まっていて。
こういう作品が混ざるから、すごいですよ、この札は。 |
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(ここ) |
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アイデアとして、こういう奇をてらったことをすると
普通は「しなきゃよかった」って結果になるんだけど、
これの場合は大丈夫なんだよね。
カッパがいてもぜんぜん邪魔にならなかったっていう。
この加減は、すばらしいです。
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(藁人) |
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早くなるじゃんけんそのものが、よく表われています。
「ほいっ! ほいっ! ほいっ!」っていうのがね。
みごとです。 |
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(ここ) |
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これまたいいのが集まりましたねえ。
どれも自分の「冷やし中華はじめました」を
確実に表現してますよね。
それぞれに「できた!」と思って
応募をしている感じがします。
こういうときは素直に、率直に‥‥これにしましょう。
街を歩いていて、スーツの人が、ね。 |
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(ハイタオ) |
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これです。
ぱっと見て「なるほど!」と思ったから。
こういう景色をみんな、見てるでしょ?
すごいな、これは。負けた(笑)。
読み札がなければありえないっていうのも、いい。
この絵だけだと、お金ってことさえわからないもんね。 |
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(sue) |
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これにしましょう。
たくさんの栗をむいてきたぼくとしては、
これくらい特別な感じで
「むかれたよろこび」が表現されていれば満足です。 |
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(文山堂) |
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あ、これは上手いね。
絵の技術じゃなくて。
ストレートに、上手に、場面を切り抜いています。 |
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(yucca) |
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みもふたもない、これにしましょう(笑)。
このつまーんない感じねー、いいなぁ。
「こんな道、あとどれくらい走るんだろう」みたいな。
誰しも経験していますよね。 |
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これもみなさん、苦戦している札ですねえ。
「気配」だけでも、というアドバイスに
ずいぶん応えてくれた作品が届いているんですけど、
もうひとこえ、がんばっていただきたいです。
「窓からぼんやりうつっている影だけ」とか、
「ポチャン、という音が聞こえてくるような絵」とか、
もっとシンプルに伝わる「気配」で、
いいのではないでしょうか。
読み札とあわせて、機能するようなやつをお願いします。 |
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(さやか) |
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あ、セパタクロー(笑)。
(さやか)さんですか、きましたねえ。
すごい抽象度(笑)。
「ルール知らない感」にあふれています。
「あー、しらないしらない」って感じ(笑)。
こんな「線の人間」にでも、
ニッポンの人たちはガンバレって言うんだよねえ(笑)。 |
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(犬の工場長) |
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アナウンサーが画面の中でただおじぎしてるって、
それだけでおもしろいじゃないですか。
だから、それが描かれてるやつがいいですね。
おばあちゃんの絵がとても多かったことを尊重して、
これにしましょう。
いちばん「深いおじぎ」をしている印象だったので。 |
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というわけで、みなさま、
カルタの完成を目前にして、
「該当作なし」が3札、残りました。
ここはひとつ、びしっとそろえてしまいましょう!
そこで‥‥
「つ」「に」「ゆ」の取り札を、
ふるってご応募くださいませ!
締め切りは、ひとまず7月31日(金)の午前11時。
たぶん、これが最後のチャンスとなります。
いままで投稿したことがない方も、
どうぞすべりこみでチャンスをものにしてください。
もちろん常連の方々も、
今までの経験とセンスを、この3札に集中させてください!
みなさんならできるはず、と信じています!!
投稿の方法は、下にある「投稿のルール」に、
あらためて記しておきました。
それでは。
いよいよラストスパート!
渾身の投稿(でもお気軽に)、お待ちしています!!
決定した44枚の読み札はこちら↓
※きわめてニッポン的な音がしますのでお楽しみに&ご注意を
ぜんぶの読み札をサクッと見渡せる
テキスト版はこちらでどうぞ。
2009-07-23-THU
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