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── |
昨日、ショーを観させてもらったんですが、
ブライアンさんのクラウンは、
お客さんにちょっかいを出したり、
ポップコーンをひっくり返したり、
やりたい放題でしたね(笑)。
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ブライアン |
ほんとはそうなんじゃないんですよ(笑)。
私には妻もいますし、子ども2人います。
まっとうな生活を送ってるんです(笑)。 |
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シルク・ドゥ・ソレイユのショーでは、
しばしばクラウンが
お客さんにいたずらしますよね。 |
ブライアン |
そうですね。 |
── |
あれは、クラウンの伝統なんですか?
それとも、シルク・ドゥ・ソレイユの
オリジナルの芸風なんですか? |
ブライアン |
クラウンに関していうと、
ひとつの伝統的なモデルは、
「いたずらっ子」のイメージ。
どちらかといえばバッドで、自分勝手で、
つまり、私の役ですね(笑)。 |
── |
(笑) |
ブライアン |
もうひとつの典型的なクラウンのイメージは、
つねに背筋をピンとのばしていて、
忙しく働く、優等生の役です。
「ミステール」でいえば、私のほかに、
赤っぽい色のクラウンがいましたよね?
彼が、その「真面目な」ほうのクラウンです。 |
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── |
なるほど、なるほど。 |
ブライアン |
いたずらっ子のクラウンと
真面目なクラウンは、
表裏の関係にあります。
いたずらっ子のクラウンは、
いつも、真面目なクラウンにいたずらをして、
悪口を言い合ったり、追いかけ合ったりする。
その関係も、昔からある伝統的なものです。 |
── |
あの、破天荒なキャラクターも、
じつは伝統的なものだったんですね。 |
ブライアン |
基本的にはそうですね。
ただ、もちろんそこには、
私たち独自のエッセンスが加えられます。
これはクラウンにかぎらないことですが、
シルク・ドゥ・ソレイユのショーには、
「昔からの伝統」と「オリジナル」の
両方が同時に存在していると思います。
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(続きます!)
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