── 昨日、ショーを観させてもらったんですが、
ブライアンさんのクラウンは、
お客さんにちょっかいを出したり、
ポップコーンをひっくり返したり、
やりたい放題でしたね(笑)。
ブライアン ほんとはそうなんじゃないんですよ(笑)。
私には妻もいますし、子ども2人います。
まっとうな生活を送ってるんです(笑)。
── シルク・ドゥ・ソレイユのショーでは、
しばしばクラウンが
お客さんにいたずらしますよね。
ブライアン そうですね。
── あれは、クラウンの伝統なんですか?
それとも、シルク・ドゥ・ソレイユの
オリジナルの芸風なんですか?
ブライアン クラウンに関していうと、
ひとつの伝統的なモデルは、
「いたずらっ子」のイメージ。
どちらかといえばバッドで、自分勝手で、
つまり、私の役ですね(笑)。
── (笑)
ブライアン もうひとつの典型的なクラウンのイメージは、
つねに背筋をピンとのばしていて、
忙しく働く、優等生の役です。
「ミステール」でいえば、私のほかに、
赤っぽい色のクラウンがいましたよね?
彼が、その「真面目な」ほうのクラウンです。
── なるほど、なるほど。
ブライアン いたずらっ子のクラウンと
真面目なクラウンは、
表裏の関係にあります。
いたずらっ子のクラウンは、
いつも、真面目なクラウンにいたずらをして、
悪口を言い合ったり、追いかけ合ったりする。
その関係も、昔からある伝統的なものです。
── あの、破天荒なキャラクターも、
じつは伝統的なものだったんですね。
ブライアン 基本的にはそうですね。
ただ、もちろんそこには、
私たち独自のエッセンスが加えられます。
これはクラウンにかぎらないことですが、
シルク・ドゥ・ソレイユのショーには、
「昔からの伝統」と「オリジナル」の
両方が同時に存在していると思います。
(続きます!)



糸井重里、念願の‥‥

ええとね、今回はね、
取材メモというか、なんていうか‥‥。
ま、寛大なこころでお読みください。

あのですね、我々は「ミステール」の
バックステージを取材させてもらってたんです。

で、舞台袖のところへ行ったところ、
裏方さんのひとりがツカツカと進み出て、
「で、誰がやるんだい?」と
訊いてきたわけです。

いったいなんのことかなと思ってたら、
どうやら、コスチュームのチェンジ、
ようするに早き替えを見せてやる、と。

「ミステール」では、
客席からひとりが舞台にあげられて、
素速く「赤ちゃん」のかっこうをさせられて
ステージを横切る、というコーナーがあるんですね。
それを体験させてあげよう、というわけです。

誰が体験するかは、話し合うまでもなく決まりました。
そりゃあ、糸井重里に決まってます。

なんせ糸井は、つねづね、
「赤ちゃんのオモチャというのは
 じつによくできてて、かわいい」
と周囲にもらしており、
気に入ったものは実際に買っちゃうくらいなんです。
「さすがに、おしゃぶりは我慢したが、
 あれもよくできてるよなー」などと言って、
周囲が若干ひいちゃうくらいなんです。

じゃあ、糸井さん、思う存分どうぞ!
というわけで、体験していただきました。
多くは語りません。以下、その様子をどうぞ。















‥‥‥‥ええと、我々、
真面目な取材もちゃんとやってたんですけどね。
ま、こういうこともあったよ、と。
お見苦しいものをお見せして、
たいへん失礼いたしました。

(永田)
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チケットが販売されています。

2008-06-09-MON




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Photo: Tomasz Rossa Costume: Dominique Lemieux