シルク・ドゥ・ソレイユからの招待状5  サーカスで働きませんか? 〜スカウトへの取材〜

04 はじめて出会う人たち。
糸井 じゃあ、おふたりは
一年中、休めない仕事ですね。
マルセ 休み、ありますよ。
糸井 休みの日に、なにをなさってるんですか?
マルセ オー、ワットアイドゥー?
イーヴ やっぱり‥‥ショーを観に行きます(笑)。
一同 (笑)
マルセ わかる気がする(笑)。
イーヴ シルク・ドゥ・ソレイユの
オーディションのしかたは、
通常とは違います。
ふつうは、オーディション会場に
人が入って来ると、2分間ぐらいで
「あ、あなたは出ていけ」
「あなたは残りなさい」
というふうにやるんですが、
我々のアプローチは、どちらかというと
ワークショップのようなものです。
判断の場として終わるんじゃなくて
なにかが続いてるような、
そんな感じのオーディションになっています。
糸井 それは、誰かがあるとき、
考えたことなんでしょうか?
イーヴ これは、フランコ・ドラゴーヌのやり方です。
フランコ・ドラゴーヌは、
「オー」のディレクターとして
ギー・ラリベルテに招聘された人です。
シルク・ドゥ・ソレイユでは、
まずはアスリートがアクロバットを
することになり、
そしてアクロバットが、ゆくゆくは
アーチストになっていく。
それが可能かどうかを
見極めなければなりません。
我々は、そういう意味合いでの
全体的なアプローチをしていくのです。
マルセ 体操をやっていた方でも、
ショーの中ではキャラクターになり、
アーチストになるわけですから。
そういった方々がしっかりと
演技ができるようになるか、見ます。
また、人に対しての反応も見ます。
糸井 シンクロナイズドスイミング出身の
日本人の方に、ラスベガスで
インタビューしてきたんですけれども、
新しい自分が見つかることが
とてもうれしいとおっしゃっていました。
マルセ カナコキタオさんですね。
それから、ミホさん。
糸井 そうです。
イーヴ 全てのアクロバット、
そしてアスリートが
ダンスを勉強し、
クラウンの表現を勉強し、
演技を勉強します。
そして、そのあとに
実際にやるパフォーマンスを楽しめるかどうかが
重要だと私は思います。
マルセ 15年間ぐらい
アスリートとして
活躍してるような人にとっては、
シルク・ドゥ・ソレイユにやって来ることは
自分たちのスキルを活かして
いろんな方に会えるということにも
なるのではないでしょうか。
イーヴ ちょっとこういうことを想像してみてください。
ロシアの、巨体を持った方が、
シルク・ドゥ・ソレイユにやって来て、
アーチストとして
仕事をすることになったとします。
そこではじめて
黒人のゲイのすばらしいダンサーに出会う、
というようなことがあるわけです。
それまでのその人のキャリアでは
ありえなかったことが起こるわけです。
そんな環境下で仕事をするということは、
文化や言語の違いだけでない、
もっといろんなことが起こります。
我々は、ですから、
オーディションのときには、まず
「なぜ来たいんですか」ということを
聞くようにしています。
(つづきます)


シルク・ドゥ・ソレイユ取材メモ

「ほぼ日 専用シート」
完売しました。



今回の「ほぼ日 専用シート」は完売いたしました。
次回は、エリアを変えて、
10月1日より販売をオープンさせる予定です。
オリエンタルランドの中村さんと「ほぼ日」が
「ここならZEDを存分に楽しんでいただけるのでは」
という、おすすめの席をキープします。
次回は、ちょっと前よりのエリアになる予定ですので、
ショーの細部をごらんになりたいみなさま、
楽しみにお待ちくださいね。

「ほぼ日」の読者のみなさまには、
すでにZEDをごらんになっている方も
たくさんいらっしゃるようです。
いただいたご感想のメールを
紹介させていただきます!

いままで観たサーカスじゃないです。
ゼッドはサーカスじゃなくて
ゼッドなんですね。
(サカタ)
大学生には勇気のいるチケット代なんですけど、
ほんとに行ってよかった!
太平洋を渡らなくても、
こんなショーを見れる東京って素晴らしい!
って思いました。
以来携帯の待受けもZEDにしてるくらい、
シルク熱にうかされてます。

私はオーバービューの
真ん中のブロックで見てました。
遠いけどステージ全体を見渡せるし、
綱渡りなんか目の高さで繰り広げられていて、
手に汗握りまくりでした。
でも私も今度はまた違った席で見てみたい!
って思いました。
(Mr. )

見るたびに違って見えるのは
きっとライブですからもちろんですが、
それだけじゃなくて、
どの席に座ってもその席だけの
特別があるんだろうなと思いました。
プレミアやフロントビューは
なかなか気軽に買えないけれど、
私も今度は別の席で、
できれば何度も見たいと思います。
(和子)
自分が感じられる感動や
揺さぶりの度を越えたんじゃないかと思うほどで
圧倒されて飲み込まれて、
一緒に体感しているみたいでした。

公演を見終えてからは
思い出し溜息だわ、頭は軽く痛いわ、
うっすら熱は出るわ
ご飯の支度をした後は放心して、
サッカーの試合を見るのも忘れてました。
(東京都:ゆき)


たくさんご感想をお寄せいただいているので、
ひきつづき、ご紹介していきたいと思います。
ごらんになったみなさま、
どうぞ感想を「ほぼ日」までお送りくださいね。

10月1日は、いよいよZEDグランドオープン。
トライアウトを経て、どんなふうになっているのか、
今からとても楽しみです。

(スガノ)


シルク・ドゥ・ソレイユ シアター東京の
トライアウト公演は
こちらのサイト
チケットが販売されています。


2008-09-26-FRI

(C)HOBO NIKKAN ITOI SHINBUN
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