前回のつづき。
変わりました。
公演中に変えるのは大変なことだと思います。
疑問をそのままぶつけてしまったし、
演劇の素人だから、
トンチンカンなことを言っていたと思いますが、
それでも、耳を傾けてくれたマームとジプシー。
マンガ原作なんてどうでもいい、
原作者は黙ってろ、ということも言われるし、
正しい気もします。
もう、これはマームとジプシーの「cocoon」という
作品として考えなきゃと思っています。
しかし彼らは、2年間、向き合ってきたもの、
自分達が選んだものにさいごまで責任をとろうとしている。
この作品のなかに、原作・原作者も含まれている、
ということを、やってくれている。
面倒だし、苦闘している。
だから前回のはクレームでは無くて、
いつものやりとりのちょっときつい感じです。
彼らもわかっているからこそ、
掲載することを許してくれました。
それからも毎日、少しずつ変わっています。
きっと、私が言わなくても、
この舞台は変化していったでしょう。
先走って余計なことしちゃったかなあ。
(どういうふうに変わったのかは、
観劇の楽しみでもあるのでここでは言わないでおきますね)
でも、やっぱり、納得できない部分もありました。
繭(マユ)についてです。
これは仕方がないのかもしれない。
何度も意見をきいてみたけど、
演劇とマンガの表現の違い、
わたしと藤田さんのテーマの違い、
いろいろあるのかもしれない。
でも、この繭がやぶれる瞬間こそ
原作『cocoon』を引っ張ってきたものだから、
原作とは違っていても、
なにか、舞台にとっての
「cocoon(繭)」というタイトルを冠する意味が欲しいなあとは
いまだにうじうじと思ったりもしていて。 |