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イナカモン外伝、逆襲のサガ。
都会の正体とはなんだろう?

<まだ、出せません>

入院三日目。
朝、疼痛の連続で目が覚める。

先日の夕食が午後6時。
その時に飲んだ薬の効果が切れたらしく、
唸りながらも、とりあえず起きあがり、
急いで鎮痛剤を飲みました。
一時間後、痛みが和らいで、どうにか歩ける感じに。
術後たった24時間だもの。
痛みのレベルの上がり下がりは仕方がないらしいです。

確かに、ケツは痛いんですよ。
痛くないワケじゃないんです。
けれども、思っていたほど痛くない、
というのが正直な感想。
「痔の手術は、めっちゃ痛い!」とよく言われるけれど、
やっぱり技術は進歩してるんですよ。
研究されてるんですよ。
(痔の種類や人によって痛みなど個人差あるそうですが)

痔に限らず、
思いこみや噂だけで、
医療を不審に思って避けてしまうのは、
人生を損してるだけかも知れませんぞ。
(時と場合にもよるでしょうけど)

午後になると、お友達が見舞いにきてくれました。
素直に嬉しい。
グレープフルーツを持ってきてくれたので、
がつがついただきました。
「ビタミン取れ!病院食じゃカロリーが足らないぞ!
 病気の時こそ痩せてはダメだ!
 頬とか痩けてるじゃないか!食え!」
「おうよ!」
しかし、その後しばらくしてから体重計に乗ったところ、
体重、体脂肪率、
共にミジンコほども減ってないことが判明。

「ていうか、どうもこれ、
 増えてるんですけど・・・」


昨日の絶食は何だったんだ!
痔の神様も、乙女の祈りぐらい
聞き届けてくれてもいーじゃん!

さてさて、夜になりましたらば
お通じがなかったということで、
看護婦さんから下剤の支給。

ほほぅ。
・・・明日は出せ、と。
そうおっしゃるわけですな・・・。


下腹は張りつめて、
そこにヤツがたまっているのは分かるのだけど、
とてもじゃないけど、
意図的にいきむなんてできやしません。
本格的に「もう出るってば!」ぐらいの勢いがなければ、
とてもとても・・・。
怖ぇぇぇぇ・・・。
手術より怖ぇって。

寝る前には、父と母に電話。
「終わったよー。無事だよー」
「おー、良かったねぇ。
で、イトイさんとこには書くの?」
「うん、決心したよ。さっき原稿送ったの」
「今日書いたの?」
「そう。ベッドの上で寝ながらでもパソコンできるもん」
「よーしよーし。がんばんなさい。
 これが未来に繋がるばい
「・・・そだね」
痔から繋がる未来に、光あらんことを・・・
(遠いまなざし)。

 あしーたーは出るーさ あすは出るー
 術ー後のお尻は 腫れているー
 いつーかきっと いつーかきっと
 痛みも引くだろう

 あしーたーは出る あしーたーは出す
 あしーたーは出ーすーさー


ってな感じで、十時半頃、消灯ね。
明日のことは明日考えよう!
おやすみなさーい。

ところで昨日、一昨日と書き忘れたんですが、
手術直後の下半身はパンツがはけませんから
「T字帯」っていう、ガーゼで出来た、
ずいぶんライト感覚なふんどしをつけられてました。

なんか妙に和風で、涼しげな下半身でした。
(半日もすれば、パンツはけるようになります。
 ああ、パンツをはける、この喜び。)

2001-05-01-TUE
TANUKI
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