2018年1月17日の「今日のダーリン」
・『ほぼ日の学校』は木村龍之介さんの授業で幕を開けた。
教えるとか、学ぶとかについて、ここも学校なのだから
ないわけはないのだけれど、そういうことじゃなかった。
やっぱり、理想はこういう感じなんだろうなぁと
思っていたような「コップの水をごくごく飲む」
‥‥ほんとにそんな時間が生まれた。
99人分の席があって、そこに座っている人たちは、
まぎれもなく木村龍之介さんと同じように、
この時間の主役たちだった。
そして、サイドのいくつかの席には、
この先「シェイクスピア」について授業をしてくれる
講師の方々が、聴講生として並んでいる。
松岡和子さん、河合祥一郎さん、山口宏子さん、
古川日出男さん、早野龍五さんもいる。
村口和孝さんは前半だけでもと後部に立っていた。
向井万起男さん、串田和美さん、岡ノ谷一夫さんは、
どうしても行けないのが残念でしかたない、
という連絡をくださった。
ふつう、講師がじぶんの番でもないのに、
客席の側にいるなんてこと、あるものじゃない。
それぞれの方が、他の講師の話を聴きたいのだという。
こんなメンバーに凝視されながら、
第1回の講座を引き受けてくれた木村龍之介さんは、
「ほんとにえらい」と、みんなが言っていた。
終わってみれば、その「ほんとにえらい」若者の講座で、
「ほぼ日の学校」のビジョンに手足が生えだしていた。
終わってからも、集まっていた講師たちは、
そのまま、ここに起こった出来事や、これからのこと、
そして、シェイクスピアのことなどを話し続けた。
こんな時間、空間が生まれたのは、
「99人の客席の人たち」のおかげがとても大きい。
そのことに、だれも異論はなかった。
年齢も環境も経験もばらばらの人たちが、
若い講師の合図で、シェイクスピアの世界に潜っていく。
そんなふうにも見えたし、たくさんのことばを、
ほんとうにごくごく飲んでいるようにも思えた。
校長の河野通和さんの、ほっとした表情も含めて、
いろいろ忘れられない夜になった。
今日も、「ほぼ日」に来てくれてありがとうございます。
考えているばかりでなく、はじめたからできたんだよねー。
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