ITOI

頭出し:電波少年的放送局の62時間。
いくつになっても、馬鹿は馬鹿。

臨時更新で、その時その時の会話をお届け!

[しりあがり寿さんと、足裏会話]
<第2回>


しり いま、ここで暮らしていて、どんな気分ですか?
糸井 最初といま(2日目)とは
ちょっと違うんですけど、最初はもう少し
「絶えずカメラに撮られていることは、
 大きいことだろうなぁ」
と思ってはいたんですけども、
そのことに関しては、意外と平気でした。
秘密の少ないタイプ・・・?
トイレの中とかはこまるけど、
あとはね、なんか、おならしてても大丈夫で。
しり おならも映ったんですか?
糸井 まだ映ってないけどね。
でも、大丈夫。
二枚目で売ってたら、悩むだろうねぇ。
しり そうだね。ポーズとか。
糸井 こうとか、こうとか。
(いろんなポーズを取る)
・・・あ、このポーズいいね。
足の裏。
しり あ、足の裏きれいですね。
ぼくは汚いですよー。
糸井 いいじゃないですか。
悪くない。
しり あれ、カメラに映すといいね。
糸井 むしろ、いいですよ。
しり 皮があついんですよ。
みかん食いすぎて。
糸井 (この間、両者足をカメラに向けて
 バタバタさせながら)
静岡県ということと関係あるんですかねぇ。
しり あぁ・・・そうかもしれませんねぇ。
糸井 この足に顔かいて、
芝居でもやりましょうか。
しり (高い声で)「もしもし?」
糸井 (芝居風)
「どうも!
 今日は、何をしに?」
しり 「それは、こっちが聞きたいです!」
糸井 そろそろ、みんなが困惑しながら
ブランコを降りる姿が、ふつうになってきちゃった。
しり なんか、表情書いてみましょうか。
糸井 うん。
しり キャラクターづくりしようっと。
糸井 俺、オカマにしようっと。
しり じゃあぼく、おやじにしよう。
(※ふたりで足の裏に顔を描きつづける)
糸井 あ、しりあがりさんの
右足の顔、アゴがいいねぇ・・・。
俺も、でかいのもう一個かくわ。
しり じゃ、ぼくも、仲間を増やすか。
(左足にも描きはじめる)
糸井 (描きつづける)
しり (笑)お、イトイさんうまい。
(描きつづける)
よーし、こっちもパワーアップさせて。
糸井 じゃ、できたね。
いきますか。
ここ、店にしよう。俺がバーのママで。

「あぁ・・・今日はお客さんが来ないわ。
 いいお天気だから、こういう
 暗いお店には、お客がこないのかしら?」
しり 「バタン!(ドアあけた)」
糸井 「いらっしゃい〜〜。
 はじめてのお客さんかしら?」
しり 「あ、あぁ・・・そうさ(しわがれ声)」
糸井 「しぶい、いい男? ヒゲが濃いわね」
しり 「あぁぁ・・・この店は、何だねぇ?」
糸井 「見てのとおり、
 わたしひとりでやっているお店よ。
 オカマバーと呼ぶ人もいるけど、
 わたしは、オカマじゃないのよ」
しり 「うーーん、そうか」
糸井 (笑)わはははは。
ちょっと、台本つくろっか?
しり あはははは。すみません。
アドリブきかなくて。
糸井 俺も、変に本気になっちゃって、
難しくなっちゃった。
しり おもしろくしようとか、
ヘンに思っちゃいますからね。
糸井 そうそう。
このまま、自分としてやろうか。
声の質を変える程度で。
「あ、今日はどういう日なんですか?」
しり 「今日はいい天気ですよ。
 小腹がすきましたねぇ」
糸井 「うちは、こういうお店だから、
 バターコーンか、ウインナーぐらいしか。
 あとは、乾きものよ?」
しり 「バターコーン!(力強く)」
糸井 わはははは。
バターコーンに似合った足の顔ですね。
しり バターコーンって、
最後のひとつぶ食べた時、うれしいですよね。
糸井 うん。
バターコーンの最後の一個の
胚芽みたいなものが残ってて・・・。
缶詰の中でさえ毛が入ってきますもんね。
「じゃ、バターコーンつくってくるわ♪」
しり 「毛いっぱい、たのむね!」
糸井 (笑)


(※つづく)

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2002-05-29-WED
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