しり |
いま、ここで暮らしていて、どんな気分ですか?
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糸井 |
最初といま(2日目)とは
ちょっと違うんですけど、最初はもう少し
「絶えずカメラに撮られていることは、
大きいことだろうなぁ」
と思ってはいたんですけども、
そのことに関しては、意外と平気でした。
秘密の少ないタイプ・・・?
トイレの中とかはこまるけど、
あとはね、なんか、おならしてても大丈夫で。
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しり |
おならも映ったんですか?
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糸井 |
まだ映ってないけどね。
でも、大丈夫。
二枚目で売ってたら、悩むだろうねぇ。
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しり |
そうだね。ポーズとか。
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糸井 |
こうとか、こうとか。
(いろんなポーズを取る)
・・・あ、このポーズいいね。
足の裏。
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しり |
あ、足の裏きれいですね。
ぼくは汚いですよー。
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糸井 |
いいじゃないですか。
悪くない。
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しり |
あれ、カメラに映すといいね。
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糸井 |
むしろ、いいですよ。
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しり |
皮があついんですよ。
みかん食いすぎて。
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糸井 |
(この間、両者足をカメラに向けて
バタバタさせながら)
静岡県ということと関係あるんですかねぇ。
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しり |
あぁ・・・そうかもしれませんねぇ。
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糸井 |
この足に顔かいて、
芝居でもやりましょうか。
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しり |
(高い声で)「もしもし?」
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糸井 |
(芝居風)
「どうも!
今日は、何をしに?」
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しり |
「それは、こっちが聞きたいです!」
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糸井 |
そろそろ、みんなが困惑しながら
ブランコを降りる姿が、ふつうになってきちゃった。
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しり |
なんか、表情書いてみましょうか。
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糸井 |
うん。
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しり |
キャラクターづくりしようっと。
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糸井 |
俺、オカマにしようっと。
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しり |
じゃあぼく、おやじにしよう。
(※ふたりで足の裏に顔を描きつづける)
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糸井 |
あ、しりあがりさんの
右足の顔、アゴがいいねぇ・・・。
俺も、でかいのもう一個かくわ。
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しり |
じゃ、ぼくも、仲間を増やすか。
(左足にも描きはじめる)
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糸井 |
(描きつづける)
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しり |
(笑)お、イトイさんうまい。
(描きつづける)
よーし、こっちもパワーアップさせて。
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糸井 |
じゃ、できたね。
いきますか。
ここ、店にしよう。俺がバーのママで。
「あぁ・・・今日はお客さんが来ないわ。
いいお天気だから、こういう
暗いお店には、お客がこないのかしら?」
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しり |
「バタン!(ドアあけた)」
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糸井 |
「いらっしゃい〜〜。
はじめてのお客さんかしら?」
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しり |
「あ、あぁ・・・そうさ(しわがれ声)」
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糸井 |
「しぶい、いい男? ヒゲが濃いわね」
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しり |
「あぁぁ・・・この店は、何だねぇ?」
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糸井 |
「見てのとおり、
わたしひとりでやっているお店よ。
オカマバーと呼ぶ人もいるけど、
わたしは、オカマじゃないのよ」
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しり |
「うーーん、そうか」
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糸井 |
(笑)わはははは。
ちょっと、台本つくろっか?
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しり |
あはははは。すみません。
アドリブきかなくて。
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糸井 |
俺も、変に本気になっちゃって、
難しくなっちゃった。
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しり |
おもしろくしようとか、
ヘンに思っちゃいますからね。
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糸井 |
そうそう。
このまま、自分としてやろうか。
声の質を変える程度で。
「あ、今日はどういう日なんですか?」
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しり |
「今日はいい天気ですよ。
小腹がすきましたねぇ」
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糸井 |
「うちは、こういうお店だから、
バターコーンか、ウインナーぐらいしか。
あとは、乾きものよ?」
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しり |
「バターコーン!(力強く)」
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糸井 |
わはははは。
バターコーンに似合った足の顔ですね。
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しり |
バターコーンって、
最後のひとつぶ食べた時、うれしいですよね。
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糸井 |
うん。
バターコーンの最後の一個の
胚芽みたいなものが残ってて・・・。
缶詰の中でさえ毛が入ってきますもんね。
「じゃ、バターコーンつくってくるわ♪」
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しり |
「毛いっぱい、たのむね!」
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糸井 |
(笑)
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