MM |
カップヌードルはね、1万食くらい食べたかな?
ごめん、言いすぎた。
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祖父江 |
1万食って、1年で100個食べて100年だよ?
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糸井 |
祖父江さん、そういうところ、
わりとキッチリしてるんだよね。
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祖父江 |
意外と数字に行くよね。
つい計算しちゃったりなんかね。
数字に支配されてるんですよ、世界は。
小さいときさぁ、ごはん食べるとき、
何粒入ってるかって、
数えながら食べなかった?
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MM |
食べなかった。
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祖父江 |
あ、そぉ?
普通だいたい数えると思うんだけどな。
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糸井 |
数える分量じゃない、って思っちゃいますね。
でも祖父江さんは、全体を数える?
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祖父江 |
全体を1粒ずつ数えてく。
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糸井 |
ご飯茶わん1杯って、何粒ぐらい?
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祖父江 |
しまった!忘れてしまった。
でもね、けっこう時間かかるんですよ、
1粒ずつ数えながらいくと。
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糸井 |
それはそうでしょうね。
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祖父江 |
注意しないと、
あるときに、数字を忘れちゃうんですよね。
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糸井 |
今度「よわいの会議」でやろっか?
「数える」っていうテーマ。
メシ食っちゃあ数える(笑)。
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祖父江 |
数えるの好きでしたよ。
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糸井 |
ラーメン何本?とかね。
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祖父江 |
ラーメンは注意しないと切れちゃうからな。
学校からの帰り道も、歩数とか、数えたでしょ?
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MM |
それは数えた。
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祖父江 |
で、これも、途中で誰かに、
「ヤッホー!」とか言われるともう
いきなりわからなくなっちゃったりね。
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MM |
大抵そういうとき犬が出てきたりするんだよね。
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祖父江 |
犬が出てきたりする。
それと同じようにやっぱりご飯粒もね、
何度もチャレンジが必要だよ。
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MM |
ご飯粒って、500粒ぐらい?もっとあるかな?
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祖父江 |
ん〜、どうだっけかなぁ〜?
メモっとけば良かったな。
でも、怒られるからな。
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MM |
怒られた?
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祖父江 |
怒られた怒られた。
もう、ご飯だって冷えきっちゃってるのに、
まだ食べてる。
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MM |
祖父江さんて、兄弟、だれがいるの?
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糸井 |
だれ?って(笑)。
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祖父江 |
だれって、
マスミがいます、ってことになっちゃうよね。
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MM |
上?下?
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祖父江 |
どっちだと思う?
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MM |
上!
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祖父江 |
ピンポーン!
これって女の子ノリだよね。
何座だ?とか、血液型、なぁ〜に?とかね。
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糸井 |
それって、原点は「だ〜れだ?」ですよね。
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祖父江 |
あ!そっかー。
でも、「だ〜れだ」ってさぁ、
そういう気分でないときされると、
頭に来るよね。
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MM |
ふざけんなよ!って。
世界中でひとりぼっちになりたいやいっ!
とかって、思うよね。
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祖父江 |
ひとりぼっちって、けっこう好きでした?
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MM |
子供のころは好きだったけど、
でも、大人になって大嫌いになりました。
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祖父江 |
あ、そう?
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MM |
あ、ごめん、話、終わった?
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糸井 |
終わらない。
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祖父江 |
うん、いま、へーっ?って考えてるとこ。
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MM |
ひとりでいるのは絵を描いてるときと、
寝てるときくらいかな?
あとはたいてい誰かといますよ。
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祖父江 |
絵を描いてるときは、
ひとりのほうがいいものですか?
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MM |
描いてるのを見ててもつまんないでしょ?
ファンの女の子とかは、
たまに見るから楽しいんで。
アシスタントにしてください、って
いっぱい来てくれたりするんだけど、
やることないもんねぇ。
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祖父江 |
キャンバスは床に置いたままだしね。
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MM |
だから、この場を借りて、
やることない、っていうことを、
もうハッキリ言っとこう(笑)。
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祖父江 |
チューブのフタを
開けたり、出したりとか、
それくらいは、できる?
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MM |
もう、そうしたら、
そのタイミングに気使っちゃうから。
絶対にいらないです。
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祖父江 |
あ、気つかっちゃうか。
でも、梱包する展覧会のときは
いるといいんじゃない?
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MM |
そうね、そういうときだけ、しかもボランティアで
来てくれる人がいるといいな。
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祖父江 |
MMが自分で梱包するときって、
つい横着になりがちじゃない?
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MM |
うん、適当ー。
最近やっと梱包するようになりました(笑)。
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