祖父江 |
僕、ちょっと乙女チックなもの、
好きなんだよな〜。
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MM |
ふたりでやってて全く逆なとこって、そこだよね。
祖父江さん、乙女チックなものによわいよね。
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祖父江 |
よーわいんだよ。
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MM |
どんどん女の子のゾーンに入ってくじゃない?
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祖父江 |
あぁ素敵、って、つい行っちゃうの。
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MM |
私の方はさ、どんどん男の子のゾーンに
入ってっちゃうんだよね。
接点が全くないよね。
だからさ、「世界よわいの会議」を
字面だけで読んでたらさ、
どっちがどっちだかさ、わかんないと思う。
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祖父江 |
・・・そう!今日は、マヤ・マックスの名前は
なんでマヤ・マックスなんだろうって。
最初、日本の人じゃないと思ってて、
それがどういうことか、
ちょっとわかったんですよっ!
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糸井 |
なぁに?
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祖父江 |
なにかというとですね、あれだったんですよ、
名前が先じゃなかったの。
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MM |
私の描く絵って、ばらばらじゃないですか。
グループ展って最初は言われたんですから。
ひとりでやってんのに。
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糸井 |
ひとりグループ展(笑)。
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MM |
で、その団体の名前が
マヤ・マックスだと思われてたの。
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糸井 |
いいじゃない、それも。
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祖父江 |
そうでしょ?
あんまりにも自分の描く絵、描く絵が
みんなばらばらなんで、おんなじものが欲しいと。
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MM |
おんなじマークを必ず絵の中に入れたかったの。
で、おんなじマークを入れるっていうことは、
あ、これってサインってことじゃん、
っていうことに気がついて。
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祖父江 |
で、描きやすいマークを。
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MM |
そ。
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祖父江 |
で、M。あとは、バッテンバッテン。
で、それを名前にしてたの。
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糸井 |
MXXって書いてたの?
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MM |
あのね、マヤっていうのは、本名なんですよね。
それになんかつけようって思って。
それで、SとかFとか、
ああいう安定の悪いものは苦手なんですよ。
MとかAとか、がっちりしたのがいいんですね。
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祖父江 |
それで、MAYA MAXXなんですって。
いい話でしょ?
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糸井 |
意味は全然なかったんだ。
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MM |
意味は全然ないんですよ。
MAXXっていうのに、
みんな重きを置きがちなんですけど。
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糸井 |
パワフルな人、みたいなね。
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祖父江 |
単に絵の、上がこっちだっていうのを・・・
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MM |
MとMが合わさってたら、
あ、二段の方がカッコいい、とかね。
Aがもう1コついてたらカッコいいとか、
そんな感じ。
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祖父江 |
そんな感じで・・・
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糸井 |
知らないよね〜。
想像しないよ、そんな間抜けな話(笑)。
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MM |
で、Xがひとつだと、あ、ちょっと片手落ちかな?
と思って、もう1コつけて。
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祖父江 |
勢いで、書いちゃったのかな?
で、いつも同じマークがあることで、
どんどん自分の絵が変わってもいいという安心感で
伸び伸び描ける、と。
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MM |
そう。
どんなに絵が変わっても、このマークさえあれば。
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祖父江 |
いいぞ、と。
じゃあ名前もこのマークでいいか、ということで、
絵が先で名前が後だってのは・・・
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MM |
それはおかしいなと自分でも思うよ。
最初は外人だと思われてたしね。
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祖父江 |
僕もそうかと思っていた。
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糸井 |
へーっ!
あ〜、それ、思いきりのいい話だね。
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祖父江 |
・・・目隠しされてここへ来たでしょう?
そうするとね、ついね、
気がついたらひとりになってたらどうしよう?
という気持ちになっちゃって。
車の中で、なぜか肩と肩が触れて、
あ、いるよな、という。
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糸井 |
あ〜、♪ひとりじゃないって〜。
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祖父江 |
そう、♪ひとりじゃないって〜、
っていうことなの。
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糸井 |
・・・いやあ、まったりした!
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祖父江 |
なんか、すごい、まったりしかしなかったね。
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糸井 |
いや、これはね、このまったりは貴重!
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MM |
ほんとに〜?なにかお役に立てました?
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糸井 |
立てました!だって僕、すごい楽だったもん。
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MM |
ま、それだけでも良かったね。
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祖父江 |
良かった良かった。
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MM |
そうだね、なんか、幼稚園の子供が
ただ友だちんちに遊びに行ったみたい。
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糸井 |
子供同士ってさぁ、
おかまいしてないよねぇ〜(笑)。
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MM |
子供同士のおかまいのしなさ具合でしたね。
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糸井 |
あれってすごいよね。
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MM |
じゃあ、さようなら、糸井さん!
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糸井 |
さようならー。(MMさん退場)
いや、祖父江さん、片づけなくていいよ。
大丈夫、大丈夫、ありがとね。
こういう優しさが、
また、祖父江さんの素敵なところだよね〜。
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祖父江 |
いやぁ・・・。
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糸井 |
祖父江さんはね、もてるのよ(笑)。
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祖父江 |
そんなことないですとも。
それじゃあ、すみません!(祖父江さん退場)
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糸井 |
祖父江さんの仕事が見たい人は、
本屋に行けばたくさんありますから。
え、そんな人だったの?と思うでしょう。
味わいのゲスト。
ほんとありがとね。またね。
いやぁ・・・気楽だったな。
祖父江さんがいると、呼吸が楽になるね。
ちゃーんとゴミとか捨ててってくれるんだけど、
間違ったほうに捨ててくれて。
やり直しになったりなんかするんですけども。
でも、それがいいんです。
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