ITOI

頭出し:電波少年的放送局の62時間。
いくつになっても、馬鹿は馬鹿。

臨時更新で、その時その時の会話をお届け!

[格闘家座談会]
<第2回 一日2升のコメを食う>


糸井 (※ここで、格闘家の高阪剛さんと
  森川幸人さんがブランコで降りてくる。
  親子丼が、上からおりてくる)
高阪くん、気持ちいいぐらい食べるもんね。
栗山 この3皿をパッと食べちゃうんですね。
糸井 もう、飲んじゃいますから。
高阪 いただきまーす。
自分、高校の時はもっとでかかったんですよ。
123キロぐらいありまして。
栗山 今は?
高阪 今は102キロです。
その頃は柔道やってまして、
一日、コメを2升食ってました。
栗山 うわぁ・・・!
高阪 おふくろがそれを作ってたんですけど。
糸井 あんまり研ぎすぎて、水掻きができたんだよね。
栗山 (笑)
高阪 テニスやりすぎると
腕がながくなったりするじゃないですか。
おふくろの場合は、
コメ研ぎすぎて右手がでかくなったんです。
考えてみたら、中学高校と6年間・・・。
栗山 毎日やってくださったんですもんね。
高阪 いま考えたらありがたいですよ。
自分、朝練があったんで、
おふくろは4時半に起きて、
ぼくと、ふたりの兄貴と、おやじと、
4人分の弁当を作ってましたから。
栗山 へぇー。
高阪 じゃ、いただきます。
栗山 気持ちいい食べ方だなぁ。
高阪 そう思うのは、最初だけですよ?
うちのかみさんなんか、
「いいかげんにしろ」って。
栗山 (笑)
高阪 かみさんも、最初は
栗山さんみたいに言ってくれたんです。
栗山 ははは。
糸井 高阪くんは、格闘家の中でも
食うほうだよね?それはどこが違うの?
高阪 代謝がいいらしいんですね。
たくさん食べないと、追いつかない。
糸井 栗山さんは食事とか気にするの?
栗山 ぼくは、やめてから気にしましたね。
太っちゃいますから。
3分の1ぐらいになりましたねぇ。
糸井 筋肉、落ちないじゃないですか。
栗山 いやいや、案外。
だから最近やりだしました。
糸井 高阪くんが練習をしているところを見ると、
イヤですよー。
ぼくらが全身を使って
「・・・んぐぐー!」みたいにやることを、
ひょいひょい、やっていますから。
高阪 ぼくの上行く人がいるんですよ、
和田さん、っていうんですけど。
糸井 レフリーの和田さんね。
高阪 レッグプレスでも、
「今日、ひさしぶりだから、
 7枚ぐらいから、やるね」って。
糸井 7枚!1枚でもすごい重そうに見えるものを
「7枚から」かぁ・・・。
高阪 あんなに無駄なレフリーいないですよ。
無駄に強い。
糸井 (笑)
高阪 じっさい、練習も一緒にやるし、
試合もやるんです。
糸井 つい最近からだよね?
高阪 ええ。あん時おもしろかったのが、
第一試合だったんですよ、デビュー戦だったので。
38歳か39歳のデビュー戦っていうことで。

で、勝って、そこに桜庭さんの奥さんが
コドモを連れてきていたんですね。
で、和田さんのコドモもいて、
まず和田さんのコドモをリングにあげて、
肩にかついで写真を撮っちゃったんですよ。
で、桜庭さんのコドモもリングにあげて、
肩にかついで写真を撮っちゃった。
・・・当の桜庭さん本人でさえ、
まだ、それをやったことないんですよ。
しかもデビュー戦、第一試合。
糸井 (笑)
高阪 あと9試合ぐらい残ってるのに、
そこで一気に盛り上がっちゃって、
あとの試合の人たち、かわいそうでしたよ。
やりづらそうで(笑)。
栗山 レフリーって、どうやったらなれるんですか?
高阪 「よくしってる」っていうことじゃないですか。
糸井 (笑)高阪さんは、レッグプレス7枚いく?
高阪 いきますね。こないだ10枚から。
だいたいそれで400キロぐらいなんですけど。
栗山 (笑)うわぁ・・・!
トレーニングかぁ。
目標があると、いいですよね。
高阪 そうですよ。
あるとないとでは、
ぜんぜん違っちゃいます。
栗山 現役おわっちゃうと、やろうと思っても、
なかなか、「いいや」って・・・。
高阪 自分なんかだと、年4回ぐらいとか、
そういうペースでしか、試合をできないんですよ。
そうなると、試合前以外は
トレーニングを入れないんですね。
そのほうが、新鮮な状態で練習に入れるから。
「今週はこれやる」
「今週はこれだけ追いこんで・・・」
って、システムをぜんぶ管理できるんですよ。

一回、自分でも、試合おわったあとに、
維持しようなんていう気持ちでやる時には、
できていたはずのものが、ビクともしない。
栗山 (笑)わかるなぁ。そうなんだよねー。
格闘家でもそういうのがあるんですね。
ちょっと、ホッとしました。


(※つづく)

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2002-05-28-TUE
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