糸井 |
(※ここで、格闘家の高阪剛さんと
森川幸人さんがブランコで降りてくる。
親子丼が、上からおりてくる)
高阪くん、気持ちいいぐらい食べるもんね。
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栗山 |
この3皿をパッと食べちゃうんですね。
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糸井 |
もう、飲んじゃいますから。
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高阪 |
いただきまーす。
自分、高校の時はもっとでかかったんですよ。
123キロぐらいありまして。
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栗山 |
今は?
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高阪 |
今は102キロです。
その頃は柔道やってまして、
一日、コメを2升食ってました。
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栗山 |
うわぁ・・・!
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高阪 |
おふくろがそれを作ってたんですけど。
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糸井 |
あんまり研ぎすぎて、水掻きができたんだよね。
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栗山 |
(笑)
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高阪 |
テニスやりすぎると
腕がながくなったりするじゃないですか。
おふくろの場合は、
コメ研ぎすぎて右手がでかくなったんです。
考えてみたら、中学高校と6年間・・・。
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栗山 |
毎日やってくださったんですもんね。
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高阪 |
いま考えたらありがたいですよ。
自分、朝練があったんで、
おふくろは4時半に起きて、
ぼくと、ふたりの兄貴と、おやじと、
4人分の弁当を作ってましたから。
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栗山 |
へぇー。
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高阪 |
じゃ、いただきます。
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栗山 |
気持ちいい食べ方だなぁ。
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高阪 |
そう思うのは、最初だけですよ?
うちのかみさんなんか、
「いいかげんにしろ」って。
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栗山 |
(笑)
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高阪 |
かみさんも、最初は
栗山さんみたいに言ってくれたんです。
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栗山 |
ははは。
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糸井 |
高阪くんは、格闘家の中でも
食うほうだよね?それはどこが違うの?
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高阪 |
代謝がいいらしいんですね。
たくさん食べないと、追いつかない。
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糸井 |
栗山さんは食事とか気にするの?
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栗山 |
ぼくは、やめてから気にしましたね。
太っちゃいますから。
3分の1ぐらいになりましたねぇ。
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糸井 |
筋肉、落ちないじゃないですか。
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栗山 |
いやいや、案外。
だから最近やりだしました。
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糸井 |
高阪くんが練習をしているところを見ると、
イヤですよー。
ぼくらが全身を使って
「・・・んぐぐー!」みたいにやることを、
ひょいひょい、やっていますから。
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高阪 |
ぼくの上行く人がいるんですよ、
和田さん、っていうんですけど。
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糸井 |
レフリーの和田さんね。
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高阪 |
レッグプレスでも、
「今日、ひさしぶりだから、
7枚ぐらいから、やるね」って。
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糸井 |
7枚!1枚でもすごい重そうに見えるものを
「7枚から」かぁ・・・。
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高阪 |
あんなに無駄なレフリーいないですよ。
無駄に強い。
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糸井 |
(笑)
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高阪 |
じっさい、練習も一緒にやるし、
試合もやるんです。
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糸井 |
つい最近からだよね?
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高阪 |
ええ。あん時おもしろかったのが、
第一試合だったんですよ、デビュー戦だったので。
38歳か39歳のデビュー戦っていうことで。
で、勝って、そこに桜庭さんの奥さんが
コドモを連れてきていたんですね。
で、和田さんのコドモもいて、
まず和田さんのコドモをリングにあげて、
肩にかついで写真を撮っちゃったんですよ。
で、桜庭さんのコドモもリングにあげて、
肩にかついで写真を撮っちゃった。
・・・当の桜庭さん本人でさえ、
まだ、それをやったことないんですよ。
しかもデビュー戦、第一試合。
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糸井 |
(笑)
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高阪 |
あと9試合ぐらい残ってるのに、
そこで一気に盛り上がっちゃって、
あとの試合の人たち、かわいそうでしたよ。
やりづらそうで(笑)。
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栗山 |
レフリーって、どうやったらなれるんですか?
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高阪 |
「よくしってる」っていうことじゃないですか。
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糸井 |
(笑)高阪さんは、レッグプレス7枚いく?
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高阪 |
いきますね。こないだ10枚から。
だいたいそれで400キロぐらいなんですけど。
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栗山 |
(笑)うわぁ・・・!
トレーニングかぁ。
目標があると、いいですよね。
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高阪 |
そうですよ。
あるとないとでは、
ぜんぜん違っちゃいます。
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栗山 |
現役おわっちゃうと、やろうと思っても、
なかなか、「いいや」って・・・。
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高阪 |
自分なんかだと、年4回ぐらいとか、
そういうペースでしか、試合をできないんですよ。
そうなると、試合前以外は
トレーニングを入れないんですね。
そのほうが、新鮮な状態で練習に入れるから。
「今週はこれやる」
「今週はこれだけ追いこんで・・・」
って、システムをぜんぶ管理できるんですよ。
一回、自分でも、試合おわったあとに、
維持しようなんていう気持ちでやる時には、
できていたはずのものが、ビクともしない。
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栗山 |
(笑)わかるなぁ。そうなんだよねー。
格闘家でもそういうのがあるんですね。
ちょっと、ホッとしました。
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