ITOI

頭出し:電波少年的放送局の62時間。
いくつになっても、馬鹿は馬鹿。

臨時更新で、その時その時の会話をお届け!

[鶴瓶さんと、お茶の間的な会話]
<第1回(24日18時22分更新!)>


鶴瓶 (来て早々、気功教室に参加)
野球観られるの?
糸井 観られるよー。
観ようよ観ようよ、巨人阪神戦。
鶴瓶 お、阪神勝ってる勝ってる。
6対0だ。
眠たいんだったら、寝なはれや。
糸井 水飲む?
鶴瓶 おねがいー。
いやいや、久しぶりですなぁ。
糸井 久しぶりー。
鶴瓶 イトイさんと言うと、いつも思い出すねん。
昔に、番組で一緒にまわった時に
エレベーターの中でキレたやつ。
頑固なおっさんにキレて。
糸井 (笑)ハハハハ。
鶴瓶 あれ、おかしかったわぁ。
「いいじゃないか!
 あんたには迷惑かけてないだろ!」
って。むこうはまた頑固で・・・。
ひとが怒っているのって、おもしろいね。
糸井 うん。
鶴瓶 自分が沸点に達していないから、
先にキレて。
俺のほうが先にキレそうなタイプなのに、
イトイさんのほうが先にキレるね。
糸井 俺ね、人が怒りたがっている時に、
代理で怒るくせがあるの。
自分だけの時は
どっちでもいいことがおおいけど。
鶴瓶 これは、たぶん誰かが
怒りたがっているだろうな、
という気を感じて、先に怒る。
糸井 でも、怒りは、
(年齢を重ねると)なくなりますね。
鶴瓶 あれなくなりますねぇー。ほんまに。
おかしなもので。
糸井 鶴瓶さん、最近怒りましたか?
鶴瓶 こないだねー。
ひさしぶりにもんのすごい
腹立つ出来事があって、
その時は怒りましたなぁ。

ぼくもイトイさんも、
おいしいところ好きでしょ?
うちの弟子の名前が、
笑福亭瓶成、ってきまったんですよ。
そのお祝いに食べにいってて。

そうしたら、話しかけられて。
「このへんに、おいしい中華ありませんかね?」
ぼくもおいしいところたくさん知ってますからね。
でもそんなん、ひとの食事してるところで
よそのお店を聞くというのも、失礼な話ですよ。

はじめサインしてくれゆうたから
サインしたんですけども。
まぁ、別に話しかけられることは
そんなにかまわないんだけど。

で、教えたら・・・
「なぁー!いい店教えてもらったから、
 これ、サインよりも価値あるなぁー!」
って、しかけてきよったんですよ。
糸井 それはしかけてるねぇ!
鶴瓶 まぁ、ええわと思ってたら、
「せやけどなぁ、教えてもろて」
・・・聴こえてるんですよ、こっちに。
「教えてもろて、まずかったら、
 『鶴瓶に教えてもうたわ』って言ってやろ!」
言われたんですよ。
・・・これ、失礼でしょ。
糸井 けんか売ってるねぇ(笑)。
鶴瓶 だから、即いいましたわ。
「お前、教えてもろたってゆうたら、
 承知せんぞコラァ」
そしたら向こうが慌てふためいたんですよ。
いやいやいや、って。
糸井 どういう人だった?
鶴瓶 顔が嫌いなタイプって、あるでしょう?
なんかちょいちょいしかけてくるんですよ。
相手になってもらいたいんでしょうなぁ。
ほんと、腹たったわぁ。
糸井 ある種のライバル意識なんでしょうねぇ。
鶴瓶 そうそうそう。女連れで。
こっちはおとなしくしてるのやわ。
他のお客さんにも迷惑かけたないじゃないですか。
横で小さい声で、きこえんようにいうたら、
あとで、お店のかたがあやまられまして。
糸井 店の人がこまるよねー。
鶴瓶 ほんとそう。
すんませんねぇこちらこそ、って。
糸井 そういうのって、
うまいじゃない鶴瓶さんって。
前に一緒にめしとか食いにいったけど、
相手したほうがいいときにはするし、
しないときは、しない。
その鶴瓶さんが怒るって、よっぽどだったんだね。
鶴瓶 よっぽどよ!
ほんでね、
「あんた酔うてんでしょ、酔うてんの?」
って連れていた女の人に言われてたもん。
「酔うてない!」って言ってるけど、
こっちとしては、酔うてないとしたら
承知せんぞこらぁ、っていう話ですよ。
失礼で・・・。
糸井 ああいうのって、
ハンデ戦みたいに思ってるんじゃないかな?
鶴瓶 そうそうそう。
糸井 要するに、
「おまえは俺のことを知らないかもしれないけど、
 俺はおまえのことを知ってる」
ハンデがあるなら何やってもいい、みたいな。
鶴瓶 イトイさん、一般の人でも怒るでしょ?
糸井 いや、俺はなるべく火をつけないように。
鶴瓶 俺も俺も。
弱いでしょ、こっちは。
弱い立場じゃないですか。
暴れたらめちゃめちゃ言われますしね。
糸井 おおごとになるまえに済ませたい、
みたいな気持ちが、ありますよねー。
鶴瓶 そうそうそう。


(※つづく)

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2002-05-27-MON
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