圧縮
【compression】

反意語

解凍
展開


説明

ひとつ、または複数のファイルを、小さく押し縮め、
ファイルの大きさを小さくすること。
(ワドルドゥ)

1:運搬・保管などの目的でファイルサイズを
小さくすること。


例えばフロッピーディスクで文章を運搬したい時に、
データによっては1枚のフロッピーに収まりきらない
場合があります。
このようなとき、丁度、風船の空気を抜いて
箱にしまうような感じでデータを「真空パック」
することにより、ファイルサイズを小さくします。
データは、必要になったとき、元の大きさに
戻して使います。
(圧縮されたデータは、もともとが風船の大きさで
使うためのデータなので、元の大きさに戻さないと
使用することが出来ません)
この、元の大きさに戻す前提でファイルを小さくする
圧縮形式を「可逆圧縮」と呼びます。

2:BMP(画像)、WAV(音声)、AVI(動画)などの
ファイルサイズを、その一部分を「間引く」事によって
小さくすること。


コンピュータに入力された音楽、画像、動画などのデータは
容量が巨大なため、加工や運搬に不向きです。
例えば音声データはWAVと呼ばれる生の状態で
74分=650メガ(CD1枚分)もの容量を消費します。
そこで、コンピュータで扱いやすいサイズになるように、
元のデータの状態を損なわない程度に情報を間引いて
データを小さくするタイプの圧縮技術を用いて
データを圧縮します。
(例えば音声データの場合だと、人間の耳に聞こえない
不可聴部分の音声をばっさり切り捨て、
元の約11分の1までサイズを圧縮する「MP3 」
と呼ばれる方式などが有名です)
この場合、圧縮を解除しなくても
そのままデータを扱うことが可能ですが、
データは元のものではなく「似て非なるもの」に変更
されていますので元の姿に戻すことは出来ません。
この、元に戻らない圧縮形式を
「非可逆圧縮(または不可逆圧縮)」と呼びます。
(koh)




あんなことこんなこと

フリーウェアのダウンロードサイトで、
圧縮・解凍ソフトは無料で手に入ります。
ついでに言えば、 
lhaca(圧縮ソフト)、lhasa(解凍ソフト)
かなり有名で、すぐにダウンロードできます。
(親方見習君)

圧縮・元のデータに戻せる可逆変換と
戻せない不可逆変換がある。
一般のファイルには可逆変換が使われ、
zip・lzh・sit・cab等の方式がある。
画像や音声などのデータは
不可逆変換が使われることが多い。
jpeggif(画像)、
mpegqt(quicktime)ASF(動画)、
mp3ATRAC(音声)
等の方式がある。
(じんげん)


圧縮した方が良いのはどんなもの?
基本的には添付ファイルは圧縮しないほうが良いです。
圧縮してしまうと、何が入っているファイルなのか
わからなくなるからです。
コンピュータウィルスが入ってたら嫌でしょ?
画像ファイルのjpegやgifはそれ自体が既に
圧縮されているので、
圧縮してもサイズはほとんど変わりません。
動画ファイルのmpegや音声ファイルのmp3も同様です。
圧縮したほうがいい場合はファイルの数が多い時で、
一つのファイルにまとめた方がわかりやすくなります。
(じんげん)


圧縮方式にはzip・lzh(lha)・sitなどがあります。
自己展開方式といって、
圧縮されたファイルをダブルクリック(実行)して
ソフトを使わずに解凍する方式もありますが、
exe(実行形式・プログラム)ファイルになり、
コンピュータウィルスと区別がつかなくなるので
あまりお薦めできません。
(Windows用・Macintosh用と別れてしまいますし)
(じんげん)

圧縮時のファイル形式
海外ではzip方式が一般的なので、
海外に送信する時はzip方式で圧縮しましょう。
日本ではlzh(lha)方式が主流なので、
この方式で圧縮する事をお薦めします。
zip方式・lzh(lha)方式の両方に対応している
フリーソフトには
Windows用のLhacaなどがあります。
Macintoshではlzh(lha)対応のLHA Expanderなどが
あります。
sit方式はMacintoshで良く使われる形式です。
解凍にはWindows・Macintoshどちらにもフリーソフトの
StuffIt Expander(zip・sit対応)を使いますが、
圧縮するためにはシェアウェアを使う必要があります。
圧縮されたフリーソフトやシェアウェアを
ダウンロードするだけで、
自分自身は圧縮しないという方は、解凍のみをする
Lhasa(Windows用)などのソフトを使われるのを
お薦めします。
(じんげん)


解凍の反対語が圧縮でオカシイと思っていたのだが、
ボクの使っているツールでは、圧縮が終わった後の表示に
Frozen
と出ていた。
何だかお茶目さんだった。
(tanny)


何故に解凍の反対語が圧縮なのか?
日本語になる前の英語では、
"compress" と "extend"なんですね。
つまり、"圧縮"に対する反対語は"伸張"が正解なんです。
じゃあ、"伸張"ではなく"解凍"なのは何故か?
多々説があるようですが、
昔からコンピュータの業界では、圧縮する時に
tar(ターと発音します。UNIXのコマンド)
ファイルを固める

という言い方します。
固めたファイルを元に戻すのに、
伸張するというよりは、
固い→冷凍した様にカチカチに固い
→冷凍だったら使うためには解凍だね。
と新人くんに説明した方がわかりやすい。
という専らの話です。
以上、蛇足の話題でした。
(ごんちゃん)