アーカイブ一気読み!
後から「ほぼ日」を
読みはじめた人のために。

 
#12 「吉本隆明、まかないめし」


今回の一気読みは、
98年の冬から、99年の初夏までのコンテンツ。
「吉本隆明、まかないめし」をご紹介いたしましょう。

かなり長く、1年か2年くらい
ほぼ日を読んでくださっている、というかたも、
もしかしたら、はじめて読むものかもしれません。

「居間でしゃべったまんまのインタビュー」
というサブタイトルがつけられたこの対談は、
客向けの絢爛豪華な料理というよりは
その場で食べたくて作った「まかないめし」のように、
しゃべりたいようにしゃべったものになっています。
吉本隆明さんとdarlingの対談です。

darlingによるコーナー紹介を、以下に引用してみます。

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思想界の巨人とか言われていたって、世間話もするし、
「ただのおとうちゃん」として暮らしている時間がある。
ぼくはそっちの時間の吉本さんの話ばかり聞いているんで、
まかないめしで栄養をつけてきたようなものだ。

吉本隆明さんとは15年以上にもわたって、
しょっちゅうお会いしているのに、
ほとんど世間話しかしていないような気がする。
それでも、「世間」というものも大きいわけで、
詩やら文芸批評やら哲学、なんていうような話題が
どうしても混じり込んでしまうものだ。

たまに、じぶんより若い人と話をしているときに、
「そういえば、そういうことについて、
吉本さんがこんなこと言ってたっけなぁ」と、
思い出したことを話すと、
「思想家・吉本隆明」を知らない人たちが、妙に感心する。

ぼくは、いわゆる吉本信者でも隆明ファンでもないけれど、
(だいたいぼくには、<吉本本>は難しかったよ)、
近所の尊敬できる年長の先輩として、
吉本さんがくれた「考えというごはん」を、
ずいぶんいっぱいごちそうになって育ってきたと思う。

だから、吉本隆明という「思想界の巨人」を理解するとか、
ある著作についてもっと深化させるために取材するとかは、
ぜーんぜん無理だけれど、
ぼくの知っている「吉本さんちのおとうちゃん」と、
いつもしているような話をしてきて、
そいつを「ほぼ日」に掲載してみようと考えた。
ぼくだけごちそうになっているのは、
もったいなさ過ぎると思ったもんでね。

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てやんでいっ。(←吉本さんは、江戸弁を喋る)
さあ、興味を持ってくれたかたは、
一気に読んでみて、おくんなましねっ。



【最初から最後までイッキのもの】

「まかないめし・一気読み」はこちら。


次回は、また別のページの簡易版をお届けしますね。
ちなみに、本家「まかない」は、こちらですよ。

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2001-03-10-SAT

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