こんにちは。
糸井重里の1年分のことばからつくる本、
小さいことばシリーズの編集を担当している
ほぼ日の永田泰大です。
9月1日、シリーズ最新作となる
『かならず先に好きになるどうぶつ。』が出ます。
その原稿を10人に読んでもらい、
こんなお願いをしました。
「好きなことばをひとつ選んで、
自由になにか書いてください。」
さて、誰がどんなことばを選ぶのだろう。
サユミが選んだイトイのことば。
希望なんかで、腹いっぱいにならない、
希望なんかで、寒さはしのげない。
希望なんかで、痛みはとれやしない。
希望なんかで、亡くなった人は帰ってこない。
希望なんかで、戦は終わらない。
そうかもしれないけれど、そういうものでもない。
どっちなんだ、どっちでもない。
希望は、主観だ思いこみだ目にも見えない。
しかし、どうにも、希望を持っている者は、
なんだかうらやましく見られるのだ。
その小さなちがいを、あると思うかないと思うか。
その小さな光を胸に灯せるかと、じぶんに問う。
(糸井重里 『かならず先に好きになるどうぶつ。』より)
サユミ
元「気仙沼のほぼ日」乗組員。
イラストや文章を通じて、
気仙沼情報を発信している。
これまでの連載:「沼のハナヨメ。」
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