1101
「ほぼ日刊イトイ新聞の本」が出るよ!

【以前のほぼ日 その5】
98年11月頃の様子と、読者のメールです。


昔のほぼ日を、ふりかえるって言っても、
画面が欲しいじゃないですか?
今日は、98年11月のコメントを紹介なのですが、
その当時の鼠穴は・・・!



鼠穴玄関で、さんま焼いてた。

では、11月はじめの
「今日のダーリン」でお楽しみください。

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1998-11-04-THU

夜中とかに、急に、ある特定の食い物が欲しくなることがある。
昔のCMで「いなりずし」ってのがあったけど、
僕の場合は、
なんか、黒砂糖系のものとか、ソース焼きそば、酢の物、カツ丼。
あ、冷やし中華、味噌汁、バターコーンなんかも・・・。
あれって、どういうきっかけで
「食いたい!」ってことになるのだろう?
カラダが必要としてるんだって説明する人もいるけれど。
酢の物ならそれもわかるが、
ソース焼きそばの何をカラダが必要としてるんだろうか?
富士山の樹海に負けないくらい、
人間の脳のなかには、
わけわかんない欲望がかくれているよねぇ。

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1998-11-05-FRI

いま、「ほぼ日」秋期キャンプ中ってかんじでしてね。
第2期黄金時代の土台をつくるべく、奮闘努力しとります。
いつまでも同じことやってちゃイケマセンから、へへへ(笑)。
ま、実は基本的なことは変わらないんですが、
温故で知新でGO!GO!GO!ってなことでしょうか?
ホーロー引きの「ほぼ日の看板」が出来まして、
社屋入口に掲げました。これも、温故知新でしてね。
これを作っている会社がひとつしかないんですって。
駅のホーロー看板も、
いまじゃプラスチックになってますもんね。
とにかく、いくつかの新しい企画の球根が、
土に埋められて芽吹く時を待っております。おたのしみに。

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1998-11-04-SAT

例えば、長野県の出身の人が長野県人に会うと
話がはずむように、
ある年代の人が「ウルトラマン」の話をすると共感したりする。
つまり、<故郷>は、空間だけでなく「時間」にもあるわけだ。
インターネットの網の目のなかに
出来つつある<故郷>は、小さな小さな村が多くて、
それぞれが別の方言で語り合っているように思える。
それを独自の「文化圏」が発達している、と
とらえることもできるだろうし、
無数の「たこつぼ」が生まれていると考えることもできる。
この小さな村の間に「見えない電話線」をひけたらなぁと、
思ったりしている。
その電話線のことを、簡単に「愛」とか呼ぶのはイヤですが。

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・・・そーして今回は、この時期には、
次のようなメールが「ほぼ日」に届いていたんです。
98年11月の前後にほぼ日編集部をにぎわせていたのは、
「かりんとうは、売れているのか?人気なのか?」
というメールです。ちょっと、読んでみてください。

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「気になること」 はじめまして。いつも楽しく拝見してます。
どうでもいいけど気になることって、ありますよね。
私、今、かりんとうが気になるんです。
スーパーのレジ打ちのアルバイトをしているのですが、
最近になって、
かりんとうを買うお客さんたちが目立ち始めました。
年齢は18〜25歳ぐらい。皆さん男性です。
別に通路側の目立つ位置に陳列しているわけではないし、
「なにげなく」買っているのではなさそうなのです。
はじめは、家族みんなで食べるのかなと
思っていたのですが、お買い物の内容から察するに
1人暮らしの方ばかりのようです。
しかも、リピート率が高いのです。
2日連続で2袋買っていったお客様には、もう少しで
「かりんとう・・・お好きなんですか?(ニヤリ)」
と聞いてしまうところでした。
なんなんでしょう?
周りの人に聞いても、みんな分からないと言います。
おばサマたちにとっての、
みのもんたのような教祖的存在が、
若い男性にかりんとうを推奨したのでしょうか。
ペットの餌でしょうか。
国分寺市の青年達が、急に大甘党になってしまっただけ
でしょうか。
本当にどうでもいいけど、気になっています。
佐々木

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この一通をきっかけに、特集までしたんです。
「postman@1101.comから」で当時とりあげた
かりんとうメールを3通お届けしちゃいましょ。

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「かりんとうの件で」
かりんとうの件ですが、わたしも不思議でした。
こちら(矢野顕子さんが中学生まですごした県)でも、
かりんとう買ってるひと、なんか見ます。若い人が。
地元のスーパーでも、平積みしてます。
わたしも、食べたくなったけど、やめました。
なんか、あるんでしょうか、わけが。
気になるよ。
みさき

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「かりんとうについて」
はじめまして「そうかわ」と、もうします。
「かりんとう」なんですけど・・・、
最近ぼくもよく買っていたので
自分の事のようで恥ずかしくなってしまいました。
でも、ぼくは相模原市民なので関係ないですね、
安心しました。
ちなみに、ぼくは29歳(20代なかばくらいに見られます!)
男なので佐々木さんの書かれていた「かりんとう青年」に
分類されるんですかねぇ。
「かりんとう青年」って、あまりお酒を飲まないのでは?
一緒に「ウーロン茶」とか買ってません?
ぼくは「ムギ茶」メインなんです。
自分でもなぜ「かりんとう」なのか? と、考えたら
ウソの答えを作っちゃいそうになってしまったので
唐突に終わり。では。

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「かりんとうの謎について」
「かりんとうの謎」について思い出したのですが、
以前テレビで「しみをなくすにはどうしたらいいか」という
クイズをしていて、その答えが「毎日かりんとうをたべる」
というものでした。
かりんとうの材料の「黒糖」に、
メラニンの沈着を抑えるだか、メラニンを取り除くだか、
という効果があって、(スイマセン、うろ覚えです)
とにかく、しみが薄くなったり、へったり
するんだそうです。

その番組をみて、次の日スーパーでかりんとうを
思わず買ってしまったのは、言うまでもありません。
まあ、でも、黒糖を使用していれば、
別にかりんとうじゃなくてもいいそうですが。
・・・というわけで、もしかしたら、
その国分寺のスーパーに訪れる男性の方々はみんな、
かりんとうをたべて、お肌を美しくしたいという、
いまどきの「男でも美し願望」をもった
みなさまではないでしょうか?
まあ、十中八九、
そういうことはないでしょうけれども・・・。
ちょっと、思い出したのでご報告まで。
それでは、失礼いたします。
ACCO
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(いまも、かりんとうは、健在なんだろーか???
 などと思いながら、次回に続きます)

2001-04-12-THU

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