第8回 虫の観賞会。

前回、「愛されない虫の広場R」で、
虫が大嫌いだけど、このコーナーを修業の場として
見ているというメールをご紹介させていただきましたが、
今日はそんな方々にも、
もう少し虫を見る機会を増やして慣れてもらおうと、
虫の観賞会の日にしてみました。
おせっかいでしょうか?
いつもより少し多めに写真を入れております。
あ! 今、このページを閉じようとしたあなた!
待ってください、大丈夫です!
イラストの虫メガネをクリックしないと
写真は見られないようになっているんです。
しかも、虫博士たちの
虫への眼差しが優しい写真ばかりなんですよ。
どうぞ、安心してご覧ください〜。
リラックス、リラックス。





立派なカマキリ

毎年、夏が来ると私の職場(中古車販売店)にも
カマキリがやってきます。
一通りの仕事を終えてちょっと一息している時に、
彼らを車の上で見かけます。
せっかくなので出会う度に写真を撮っているのですが、
先日とても悲しい出来事がありました。
いつものようにカマキリを見かけたので
写真を撮りました。
夕方、車の上の彼はとても大きく、立派でした。
翌日の朝、昨日の車を移動した時、
後輪のタイヤの下から昨日のカマキリが‥‥。
どうも轢かれてしまったようです。
それでも彼は必死に羽をバタつかせていました。
私は急いで駆け寄り彼を手に乗せ
安全な所へ連れて行きました。
まだ息はあるのですが、とても助かるようには見えなくて
申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
とりあえず、空き箱の上にタオルを置いて
様子を見る事に。
時々お水を口元にもって行くと
口を動かし飲んでくれました。
彼が息をひきとったのはそれから3日後です。
もっと早く楽にしてあげれば良かったんじゃあ‥‥など
考えてしまいます。
せっかく出会った命なので
しんみりしちゃって申し訳ないのですがメールしました。
前日に撮った彼の写真を添付します。
素敵なので見てやってください。
(k)

見たい人は
虫メガネをクリック!→

ショッキングな出来事ですが、
メールをくださってありがとうございます。
大きくて立派なカマキリです!

虫博士の第6回でもカマキリは登場しましたが、
あの、カマをかかげた風貌がやっぱり人気があるようで、
よくメールもいただいています。
続けてカマキリについてのメールをどうぞ。


モシャモシャうごめくカマキリ

あれはいったい何年前のことだったでしょうか。
そのころ私は5歳年下の弟と、
2段ベッドに寝ていました。
部屋はもともとひとつだったのですが、
2段ベッドをまんなかにして
それぞれに父お手製の机をくっつけて、
2部屋みたいに分けていました。
2段ベッドは、1段目と2段目を
時々交代して寝ていたと思うのですが、
そのことがあったのは、
私が上のベッドを使っているときでした。

ある晩、眠ろうと、
はしごでベッドに上った私の目に入ったもの‥‥、
それは枕のあたりにモシャモシャうごめいている
小さなものたち‥‥、
カマキリの子供たちでした!
キャー!!

もともとそんなに昆虫は苦手ではないし、
カマキリだってなんてことないはずでしたが、
ちっちゃいものがモシャモシャしているのは
まだ濡れて柔らかい感じがして、
ちょっと気持ち悪く、
親に取り除いてもらってからも
その日はそのベッドでは眠れませんでした。

彼らは、弟が棚に置いていたビンに挿していた、
カマキリの卵から孵化したのでした。
机はベッドにくっついていたため、
彼らは私の枕までやってきてしまったのでした。

カマキリの卵をとってきてもいいけれど、
ふたのある入れ物に入れておくのが無難、
という教訓でした。
(睦美)

カマキリの卵って、ふわふわしていていますが、
あれってたくさんの空気を含んでいて、
断熱効果もあり、外部からのダメージにも強く、
しっかりと中の卵を守る構造になっているんですね。

虫についていろいろと調べていてわかったのですが、
衣類や乾燥食品を食べる害虫が、
カマキリの卵も食べるってこと、みなさんご存知でしたか?
しかしわたしはそれ以上に、その虫の名前が
「カツオブシムシ」だということが
妙に気になってしまいました。
虫って名前も面白いですよね。


動かないカマキリ

先日、犬の散歩に行った公園でカマキリを発見!
携帯のカメラを接写モードにして、
カマで攻撃されたらどうしようとドキドキしながら、
ギリギリまでカメラを近づけたのですが、
全くカマキリは動じませんでした。
というか、カマキリも恐くて動けなかったのかも。
ちょっと画像がイマイチですが、
ちょっと嬉しくなったので見てみてください!
(ふく)

見たい人は下の文字をクリック!↓

どこにいるかわかる?
顔の、どアップ!
サービス!

虫の写真って撮るの難しいですよね〜。
ありがとうございました。
3枚目のサービスショットに、
ほっとされた方もいるんじゃないでしょうか?


ゲンジボタルが地上にでる瞬間

随分、昔の話で恐縮ですが、
ゲンジボタルの養殖をしている
千葉市内の公園管理事務所から
ホタルの写真を撮影したいので、
撮り方を教えて欲しいと
電話がかかってきたのです。
商品撮影がメインのカメラマンだった私には
アドバイスが出来ず、
先ずは私が挑戦する羽目となりました。
そして、その時を機に約7年、
ホタルの撮影をしたのですが、
特に忘れられない写真が添付の写真で、
地中で成虫となったゲンジボタルが
地上にでる瞬間の作品です。
柔らかい地中で繭となった羽化前の繭を掘り出して
観察箱で観察を続けたのですが、
何時、何処から地上に出るのか全く見当がつかず、
ひたすら観察を続けて一週間目の夜中、
砂が動いた瞬間、頭を出し空中に飛び出しました。
約3秒の出来事でピントを合わせた記憶は
無いのですが、かろうじて写っていた3枚です。
ついでにホタルらしいホタルの写真も付けました。
(ishi)

見たい人は下の文字をクリック!↓

1:頭を地上に出す
2:全身が地上に出る
3:初めての飛翔
4:恋のシグナルを
発信(1・2・3の個体とは別)

貴重なお写真をありがとうございました!
こんなにアップでホタルを見ることなんか、
普通できないですもんね。

同じゲンジボタルでも、
光の点滅の間隔が違うってこと、ご存知でしたか??
東日本では4秒に1回、西日本では2秒に1回、
東西の境界あたりでは3秒に1回光るそうです。
今度、ゲンジボタルの光を見るときは、
目をこらして点滅を数えてみようと思います!


今回登場した虫たちをご覧になりたい場合は、
こちらをクリックしてどうぞ。
(検索エンジンgoogleの
 イメージ検索を利用しています。)


カマキリ カツオブシムシ
ゲンジボタル  

 



「ムシムシ大行進」

10年ぐらい前、NHKで「ムシムシ大行進」という
5分くらいの番組があり、
その中でカマキリのお母さんが
子供に歌ってきかせる子守歌が凄かったです。
歌詞、正確な記憶ではありませんが、
「とうちゃんは、とてもやさしかったんだよ〜」
って‥‥。
(ムシムシ)

というメールをムシムシさんから頂いたのですが、
この「ムシムシ大行進」について、すごく気になってます。

虫博士の第6回でカマキリを取り上げたときに、
カマキリの交尾についてちょっと触れましたが、
その雌の交尾の激しさを知ってこの歌を聞いたら
続きが想像できますよね。
「とうちゃんは、とてもやさしかったんだよ〜」
のあとって、ぜったい、
「でももう今はいない〜とうちゃん〜」
って、続きそうですもんね。

再放送してくれないかなあ〜。
歌だけでも聞きたい!
詳しい情報をお持ちの方、教えてください〜!



ほぼにちわ、愛されない虫の広場です。シェフです。
こないだ「むかで酒」飲みましたよ。
「むかえ酒」じゃないですよ。ムカデですよ。
そう、足がいっぱいあるムカデ。百足と書いてムカデ。
広口びんにね、これでもかって入ってるの。
ぎっしりなの。からみあってんの。
たぶん50ぴきくらいいたと思います。
50かける100だから足は5000本くらい?
ほら、医食同源っていうでしょう、
「腰痛にいい」って書いてあったし、
ムカデだけに足とか関節にもよさそうじゃん! と思って。
(体、かたいんでね。)
で、どうなったかというと、そのあと3時間くらい、
「汗が止まらなくなりました」!! びっくり!!
すごかったです。つむじに穴が空いたのかと思った。
腰痛や関節の柔軟のためによかったかどうかは、
いまいちわかんなかったんですが、
代謝がよくなったのはたしかですね。
で、味ですが、すみません、マズイのを期待して
これも取材だ! と意気込んで飲んだのに、
意外と、おいしかったです。
こうばしくてね、くいっくいイケました。
また飲みに行こうっと。

ということで今日の愛されない虫のメールは
虫を食った話です。

「あっ!!」「うっ!!」
「ごぐりごっ!」


さあ、虫だ。

いや〜ひさびさです。
以前たくさん「虫」に投稿しましたが
時が経って 虫が好きになったかと言えば
特にそんなこともなく過ごしております。
でもですね、先日聞いた、すごいお話。
なんでかな〜  虫ネタが舞い込んでくる〜
ひとりで気持ち悪いのもなんなので、
さっそくご披露いたしましょう。

娘のクラスメイトだったA子ちゃんのおかあさん、
実はその昔、テレビに出ていたアイドルでした。
これは小さい頃から歌を歌うのが大好きだった
そのA子ちゃんのお母さんの実話です。

その日も乙女は学校帰りの土手を
自転車でかっ飛ばしながら
アイドルを夢見て、いつものように元気よく
歌っていたそうです。
ノリノリだった彼女は突如ふと一瞬
目の前15cmくらいのところに
見たんだそうです、やつを。

「あっ!!」と思った瞬間それは口に飛び込み
「うっ!!」と思うまもなく
「ごぐりごっ!」と
飲み込んでしまったんだそうです。

大声で歌っていた乙女は
そいつを丸飲みした罪悪感と羞恥心で
一瞬にして落ち込んでしまいました

あーでも。
落ち込んでる暇はなかったんですねー。
恐ろしい第二波が。
その時の言葉をここでそのまま引用させて頂きましょう。

「やられた、とおもってきっとあのカナブン
 死にものぐるいでなんか出したのよね、
 あたしのおなかの中で。」

乙女はそれから、胃から臭ってくる、
えもしれぬかほりと
一日戦う羽目になったそうです。
もう思い出したくないニオイだ、だそうです。

カナブン‥‥‥‥。

ああ、すっとしました。
(匿名希望)

うわ‥‥生カナブン生飲み込み!!
アイドル、生カナブン生飲み込み!
みなさんマネしちゃダメですよ!
とくに丸のみはいけません!
よく噛んでから! じゃない!
生がいけません! 加熱して! じゃない!
すべて冗談です、とにかくマネしちゃダメですよ!

で、カナブンってどういう匂いでしたっけ?!
カメムシみたいな匂い?
どっかの国で、カメムシをすりつぶして
香菜の代用にしてるっていうのを聞いたことがあるけど
カナブンはどうかなと思って調べてみました。
えーと、とあるアジアの国の市場では、
カナブンと全く同じ色・形をした昆虫が
生きたまま売られていて、
油で炒めて食べるらしいです。ふーん‥‥。
味は、「ちょっと苦い」らしいです。
お腹の中の色が(って内臓?)一匹ずつ違うので
とってもキレイ‥‥じゃない、かなり、びっくりらしいです。
でもまあ、日本でも、
蜂の子とか、イナゴ、ザザムシは食用ですもんね。
大久保のアジア食材店に行くと、
タガメのしょう油づけみたいなの、売ってますしね。
漢方薬には冬虫夏草なんてのがありますしね。
百年くらい前までは、世界のあっちゃこっちゃで
ゴキブリもポピュラーな食材だった、
ということも読んだことありますしね。
驚くこたぁ、ないっすよ!!
(でも、マネしちゃダメですよ)

ということでお腹がすいてきたのでこのへんで!
みなさまも「虫を食った話」などありましたら
お寄せくださいませ〜〜!!

2005-09-25-SUN



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