●カメラについて
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糸井 |
そういえば、海野さんは
いつごろからカメラを使い始めたんですか? |
海野 |
1番初めにカメラを持ったのは、
小学校1年生ぐらいですね。
母親がカメラ好きで、
1台だけ家にカメラがあったんですよ。
それは、母親が高校生のときに
買ってもらったカメラらしくて、
戦後生活に困って、いろいろ売った中、
そのカメラだけは、あまりにも古くて、
売れずに残ったみたいです。
そのカメラで、
家族の記念写真とか撮っていました。
自分のカメラを持ったのは、
小学校の5年生のときかなあ。 |
糸井 |
修学旅行とかがきっかけですか?? |
海野 |
いや、カメラが出たので
欲しくてしょうがなくて。 |
糸井 |
それってどんなカメラか覚えていますか? |
海野 |
フジペットっていう機種ですね。 |
糸井 |
あ、それ、僕と同じだ!
僕はそのあとに、
「フジペット35」を買いましたよ。 |
海野 |
僕はね、次にペトリ35という、
もうちょっと大きいカメラを買いました。
その次は「オリンパスのペンD」。 |
糸井
その他
男性陣
(30代後半
〜50代) |
ぁあああ〜〜、あったね〜〜〜!!
ペンがはやったんですよねー。
(ざわざわざわざわ‥‥)
虫話からはそれて、
カメラ話で盛り上がる男性陣。
その後のカメラについてのお話しは、
同時取材をされていた
「デジタルフォト」誌で、
詳しく掲載されていますので、
良かったらご覧くださいね。
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●虫を食べる話。
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糸井 |
海野さんは、ずっとカメラが好きで、虫が好きで、
写真を撮られてこられたんだと思うんですが。
‥‥虫って食べたりします?
僕は、ハチの子は食べますけどねー。 |
海野 |
ええ、旨いんですけどね、
僕は虫はあんまり食べないんですよ。
味は知っておかないといけないんで、
食べなさい、と言われると食べますけど。
でも、どうも虫は食べる気にならないんです。
あれは食べるものじゃないと思い込んでいるので、
子どもの頃は網で捕るものだと思っていたし、
この頃は、写真を撮るものだと思っているんで。
食べるものだと思ったことは一度もないですね。 |
糸井 |
お仕事柄、付き合いで「虫、好きでしょ?」
なんて言って勧められたりしませんか? |
海野 |
ええ、そうすると、
「そう言われりゃ食べるよ」ってね(笑)、
味は知ってるし食べますよ。
ただ、虫は食べるものじゃないと、
思っているだけだということですね。
そういえば、
3Dビデオで昆虫を撮ろうという話があって、
その撮影に来たスタッフが韓国人だったんですが、
カイコのサナギを食べる話しになって、
韓国じゃ、普通に蚕のサナギ食べるんだって。
この頃は、若い子が少し食べなくなったとはいえ、
屋台で売っていて、女の人でも普通に食べるんだ、
という話をしていて、とてもびっくりしましたね。 |
ほぼ日 |
確かに日本では、虫を食べるって、
珍しいことに思われますよね。 |
海野 |
でも、長野県じゃ虫を食べるのは、普通なんです。
僕は今、長野県の小諸で1年のほとんどを
過ごしているんですが、
うちの近くのスーパーに行ったら、
カイコのサナギやイナゴの佃煮だけは、
ワカサギの佃煮なんかと並んで売ってるよ。
ジャスコに売ってる。 |
ほぼ日 |
ジャスコに!! |
海野 |
日本も韓国も同じなのは、戦争の頃に、
虫を食べるようになったっていうことだね。
貧しい時に食べてた。
聞いてみたら、韓国も、大昔から
食べていたわけじゃないって言うんです。
それが、韓国では全国に広がったんですよ。
食べたら本当はおいしいので、
文化として残ったんですね。 |
糸井 |
ハチの子は好きだなあ。
フレッシュな幼虫をフライパンで煎ったやつに、
お醤油をジュっと付けて食べる‥‥。 |
海野 |
(間髪いれずに)どのハチの子??
いわゆる高級なやつ? |
糸井 |
‥‥うーんと、あのー、
その辺にあった蜂だからミツバチ‥‥ですかね? |
海野 |
(間髪いれずに)アシナガバチですね、それは。
その辺にあったものならね。 |
ほぼ日 |
少ない情報だけで、
ハチの種類の検討がつくなんてすごい! |
海野 |
昔、岐阜の山奥の小学校に行って、
子どもたちにカメラを配っておいて、
夏休みに好きな虫を撮っておくようにと、
虫の授業をしたことがあったんです。
そのうちのひとりが、
アシナガバチの巣を取って来て、
取るところから炒めて食べるところまでの
連続写真を撮ってきたんです!
あれは、面白かった。
今、日本ってどこに行っても、
そんなに生活には差がないじゃないですか?
岐阜に行った前の週に、
兵庫県西明石市で同じことをやったんですけど、
そこで、デジカメの消費率とか
使用頻度とか調べたら、
山の中でも街でも変わらないんです。
ところがね、山の子どもたちは、怖がらない。
マムシの写真が出てきたり、
ハチの子を食べる写真が出てきたり、
生活と密着してるんですよね。
西明石市の子どもも、怖がらないんですけど、
勉強として虫を怖がらずに捕る、
というのとは、やっぱり違うんですよ。 |
糸井 |
生活の中にあるから、
人間として怖がらないって感じですね。 |
海野 |
そうそう。
あと、岐阜の子どもは
半分以上の子がハチに刺されたことあるの。 |
糸井 |
うちの社員で
ハチに刺された子っているのかなあ?
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ほぼ日A |
ないです。 |
ほぼ日B |
あります。 |
ほぼ日C |
ないです。 |
糸井 |
僕は、刺されたりもしたけど、
子どもの頃、ミツバチの針を抜いて、
その先に付いている蜜の袋を舐めてたの
(にこにこ)。 |
海野 |
ふ(笑)。
それは蜜じゃないです、毒袋です。 |
糸井 |
‥‥‥。 |
ほぼ日 |
ふっ(全員笑)。 |
海野 |
でも、もちろん、お腹の中に入っているから、
蜜も少しは付いていますよね(笑)。 |
糸井 |
僕は喜んで、一生懸命、
毒袋を舐めていたんですね‥‥。
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海野 |
でも、食べても大丈夫なものですから。
ミツバチは針の先が、鍵型になっていて、
いっぺん刺したミツバチは死んじゃうの。
刺した針は抜けずに皮膚に残って、
その針に付いている毒袋が、
ピクピク動いて、毒を注入しているんですね。
ミツバチはたいした毒じゃないんで、
昔は針治療に使っていたほどです。
ただ、アレルギーがあると危ないので、
針治療は、しないほうがいいですよ。 |
糸井 |
毒袋も舐めないほうがいいですから‥‥。
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