第44回 ベランダや庭に虫が訪れたら。

最近、窓を閉めきっていると
寝苦しい夜がありませんか?
かといって、窓を開けると蚊が入るんですよねー。
毎年、そろそろ蚊が出るかも‥‥と思いながら、
びくびく窓を開けて寝ているように思います。
そして、朝起きて蚊に刺されているのを見た時、
「ああ‥‥もう蚊が出た」
と、毎年、ちょっと残念に思うんです。
蚊が出てこない5月の緑眩しいさわやかな季節を、
もっと外に出て堪能しておけば良かったなあって。
もうね、6月になっちゃいましたもんね。
すぐにホタルの季節です。
うっかりしてると、ホタル見逃しそうです。
うっかりしてませんか? うっかりしてませんか?
と、メールでお知らせしてくれる、うっかり防止隊が、
ホタルを見忘れていませんか? って、
お知らせしてくれないかなあ。
ホタルを見ましたよ、というお知らせも、
うっかり忘れず、メールをくださいね〜!




本日は、ベランダや庭に現れた虫の話をお送りします。
虫に遭遇したときの対応も人それぞれです。
虫博士たちの奮闘ぶりをどうぞご覧ください。

ベランダの花にやってきた
ホソヒラタアブ。


このアブは山でも川でも住宅街でも
オフィス街でも、どこにでもいます。
ホソヒラタアブ本人的には
「ハチっぽくない?」と思っているようですが、
顔がもろにアブ。というかハエ。
お腹も丸くなくて、
名前のとおり「細平」です。

 (拡大)  (拡大)  (拡大)

ハエのように生ごみに集まるわけでもなく、
ハチのように毒針があって怖いわけでもなく、
植物に悪さしたりもしないので、大目に見てます。
(Susu)

Susuさんは、
「虫を見たら写真を撮る、観察派」ですね。
こんな虫のアップを撮るのは、根気と技と、
専用のカメラのレンズが必要なはず‥‥。
貴重なお写真をありがとうございます!
すごくきれいです。
また、ハチっぽいアブというのは面白いですね。
毒を持っていないアブが、
毒のあるハチに似せて身を守っているんでしょうか?
これも擬態かなあ?


獲物の頭部だけ食べるクモ?

田舎暮らしの現実に日々接して
毎日を過ごしています。
まだこのコーナーの画像をみる勇気はありませんが、
「これはウチにもいるやつかな」と
チェックして笑ったり、怖気たりしています。

最近は蛍も飛んできて感激ですが、
アオダイショウやらムカデやら
息を呑むようなものとも遭遇します。
スリル満点です。
以前紹介されていたでっかいクモ、
あれって獲物の頭部だけしか
食さないのでしょうか?
あのでっかいクモのそばで、
そうゆう死骸を発見します。
贅沢に食べ散らかしたものを、
半泣きで片付けています。
わたしは彼女を『女王様』と呼んでいます。
でもゴキブリも食べて下さるというので、
我慢しています。
(紙魚)

紙魚さんがおっしゃっているのは、
大人の手の平ほどもある、
大きなアシダカグモのことでしょうか??
「愛されない虫の広場R」で、一度盛り上がりました!
そのときは、消化液を獲物に注入して、
体液だけを吸う、とのことで震え上がったのですが、
今度はまた、胴体だけ残っているって‥‥。
紙魚さんの心中お察しいたします。
体液を吸われて空っぽになった体から、
重たい頭がもげた、とは考えられないかなあ?

ところで、クモは肉食性とはいえ、
鳥を食べるクモがいるって聞いたんですけど、
ほ、ほんとでしょうかね〜?
ご存知の方がいたら、教えてください!


フラスコ型の巣からスズメバチ。

数年前のちょうど今頃、
ふと庭のヤマボウシの木を見ると、
変なものがぶら下がっていました。
化学の実験で使う、大きい丸いフラスコ。
それを逆さにしたような薄茶の物体です。
枝先からぶら下がっている丸いフラスコ‥‥
なんともシュール。
「何かのサナギ? おもしろいから
 お父さんのコレクションにしたら?」
といわれて、主人はさっそく脚立に登りました。
主人は書斎に外国の変な民芸品から自分の尿道結石まで、
あやしいものをたくさん並べているのです。
物体は見かけよりはるかに脆く、
主人がちょっと触っただけでぱりんと
最中のように割れてしまい、
中から飛んで出てきたのは、
なんと‥‥1匹のスズメバチ!
転がるように脚立から飛び降りた主人。
「物干し台にとまったままこっちをにらんでる。
 どうしよう?」
どうしようといっても‥‥破片を見れば、
マーブルケーキのような見覚えのある斑紋がうっすらと。
どうやらこのスズメバチは、
冬眠から起きたばかりの女王のようです。
これからたくさんの働きバチを産んで一家を形成すべく、
独力で巣の核になるべきものを作っていたのでしょう。
それを壊してしまった主人。
にらまれるのも当然です(けしかけたのは私か)。

家を建てた時、余った木材で
主人がガーデニングテーブルを作ったのですが、
それがいい加減腐ってきて、
スズメバチにとってみれば絶好の
巣作りの材料になっていたようです。
(Ruriruri)

スズメバチの巣は、作り始めの頃は、
とっくりをひっくり返したような形をしていると、
聞いたことがあります。
スズメバチは、女王バチだけが越冬でき、
ほかのスズメバチは冬になると死んでしまいます。
1匹で巣作りを始めるので、
とっくり状の初期段階の巣には、
女王バチ1匹しかいないとはいえ、
触らず、見るだけにしときましょう〜。

それにしても、Ruriruriさんの家の書斎、
ちょっと怖いもの見たさで、のぞいてみたい気もします。

では、また来週!



今回登場した虫たちをご覧になりたい場合は、
こちらをクリックしてどうぞ。
(検索エンジンgoogleのイメージ検索を利用しています。)

ホソヒラタアブ
アシダカグモ
スズメバチ




楽しみにしていた、
5月・6月の虫カレンダーが、
イラストレーターのはらだゆきこさんから届きました!

1024×768    800×600
※お好みのサイズをクリックしてください。
 

2006-06-04-SUN



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