気象予報士的「アースボール」のたのしみ方。 気象予報士的「アースボール」のたのしみ方。
11月5日、ついに発売されました!
「ほぼ日のアースボール」のセカンドモデル。
もうチェックしていただきましたか?

見た目は、宇宙から見たそのままの地球。
アプリやタブレットをかざすと、
刻々と変化する地球の「今」が見えます。
台風の渦も、熱帯の雨も、アフリカの猛暑も、
ぜーんぶリアルタイムで見れちゃいます。
これがまた、ほんとうにすごい!
おそらく気象の専門家が見ても、
びっくりすると思うんです。

そこで、3人の気象予報士をお呼びして、
実際にアースボールを見ていただきました!
はたしてどんな反応になったのか‥‥。
全6回、どうぞおたのしみください。
ほぼ日のアースボール
01 地球の「今」が見える。
──
本日はお集まりありがとうございます。
よろしくお願いいたします。
一同
よろしくお願いします。
──
きょうは新しく発売したばかりの
「ほぼ日のアースボール」を、
みなさんにさわっていただき、
いろんな感想をうかがえたらと思っています。
佐々木
わかりました。
寺川
はい。
坂本
よろしくお願いします。
写真
▲佐々木恭子さん。気象予報士。
気象予報士の資格取得スクールやカルチャースクールで講師も務める。
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▲寺川奈津美さん。気象予報士。
NHKやフジテレビなどでお天気キャスターとしても活躍。
写真
▲坂本玲奈さん。気象予報士。
中学三年生のときに気象予報士の資格を取得。現在、筑波大学地球学類の大学一年生。
──
そもそもみなさんは、
「アースボール」ってご存知でしたか?
佐々木
前のビーチボールタイプは見たことがあります。
ま、見ただけですなんですけど(笑)。
寺川
私は、すみません。
このお話をいただくまで知りませんでした。
坂本
私も知らなかったです。
──
ということは、
3人ともアースボールにさわるのは、
きょうがはじめてですね。
一同
はい。
写真
──
ありがとうございます。
先ほど佐々木さんもおっしゃったように、
アースボールの「ファーストモデル」は、
2017年にビーチボールタイプで発売しました。
今回はその「セカンドモデル」で、
見た目やかたちも大きく変わっています。
アプリもバージョンアップして、
いちばんの注目コンテンツは、
地球の「今」が見えるというものです。
佐々木
ええと、その‥‥。
寺川
地球の「今」が見える?
坂本
なんでしょうか、それは?
──
いま、お見せしますね。
まずはアプリを立ち上げて、
タブレットをアースボールにかざすと‥‥。
写真
佐々木
‥‥んん?
寺川
えっ、なにこれ? まさか!
──
そうなんです。
これは、宇宙から見た「今」の地球です。
佐々木
うおおおぉぉぉ!!
寺川
えええぇぇぇ!
坂本
それ、すごくないですか?!
写真
──
現在の地球にかかる「雲」を、
ARでアースボール上に表示しています。
「雲」以外にも「雨」や「気温」も
同じようにごらんいただけます。
写真
▲地球上の「雨マップ」をリアルタイムで表示しています。
写真
▲地球表面の「温度」をリアルタイムで表示しています。
佐々木
うははははは!
寺川
あははははは!
坂本
すごいすごい(笑)。
佐々木
その「今」というのは、
どのくらいリアルタイムなんですか?
──
最新データは1時間おきに取得し、
随時アプリで更新されます。
佐々木
1時間?! すげぇ(笑)。
寺川
ちなみに「雨」のデータって、
どういうデータを使っているんですか?
──
雨のデータは、JAXAが提供している
「GSMaP(ジーエスマップ)」を使っています。
寺川
「GSMaP」! 
本物のデータじゃないですか。
写真
──
雨のデータはJAXAで、雲と気温に関しては、
世界の気象データを扱う「カスタムウェザー」という
アメリカ企業のものを使っています。
日本の気象衛星「ひまわり」や、
アメリカ海洋大気庁の「GFS」とか、
そういう世界の気象データをカスタマイズして
民間企業に提供している会社なんです。
坂本
そういう会社があるんですね。
これ、雲好きにはたまらないですね。
佐々木
ほんとにすごいと思う。
全球で見ると偏西風の流れとか、
なんとなく想像できますよね。
これ、過去のデータは見れないですよね?
──
見れますよ。
佐々木
見れちゃう!
──
リアルタイムだけじゃなく、
1週間分のデータがさかのぼれます。
アプリの下にバーがあるので、
それを指で動かしてみてください。
1時間ごとのコマ送りで、
時間を戻したり進めたりできますので。
写真
▲1週間分の雲の流れは、アースボール上ではこのように見えます。
佐々木
うはははははは! 
写真
寺川
こんなこともできるんですか?!
坂本
すごい(笑)。
──
おすすめなのは南極です。
南極の雲を正面から見ることって、
ふだんあまりないと思うんです。
佐々木
まぁ、ないですよね。
寺川
ないない。
──
南極を正面に向けて、
アプリをかざすと‥‥。
写真
佐々木
うわー、いい! 
わかりやすい(笑)。
寺川
そうか、こうなるんですね。
坂本
すごくいいですね。
ずっと見ちゃいます。
写真
──
雲だけじゃなくて、
気温や雨も時間を動かせられるので、
まずはいろいろさわってみてください。
佐々木
へー、気温も動かせるのか。
気温、ちょっと気になっていたんです。
下のバーを動かせばいいんでしたっけ?
──
はい、下のバーを指で動かして‥‥。
佐々木
ぶははははは!
一同
(笑)
写真
▲アフリカ大陸の1週間の気温の変化。赤色のエリアは気温40℃前後。
佐々木
見て見て、心臓が動いてるみたい!
寺川
わーー、ほんとだ! 
アフリカのほうは一日の寒暖差が、
これだけすごいってことなんですね。
坂本
すごい直感的に使えるんですね。
寺川
よくニュースとかで、
「どこどこで気温が50℃まで上がりました」
とか聞くけど、これなら一目瞭然ですね。
他との気温差が色で見えるから、
異常な場所がよくわかります。
写真
坂本
こんなにパッと見て想像力がわくツールって、
いままでなかったような気がします。
佐々木
とくに全球のデータを見れるなんてね。
日本の天気をやってると、
どうしても視野が狭くなるじゃないですか。
天気図を見るとしても、
せいぜいユーラシア大陸ぐらいまでだし。
これならくるくるまわして見れます。
寺川
気象の基礎とかも、
ビジュアルから理解できそうですね。
貿易風はこう流れて、
偏西風はこう蛇行してるみたいなことが、
ここからなんとなく見えてきます。
坂本
こういうのを使った
授業があってもいいですよね。
いまって勉強するときって、
基本、平面になるじゃないですか。
教科書をじっと見て、
頭の中で想像するしかないっていうか。
佐々木
そもそもこんなにわかりやすく、
しかも全球でじっくり見ることって、
私たち気象予報士でもあんまりないもんね。
寺川
これがあったら気象予報士試験、
もっと早く受かってたかもって思いました(笑)。
(つづきます)
2020-11-19-THU
ほぼ日のアースボール