このポスターは、風景版画で
広く知られはじめていた
川瀬巴水が版画を、
日本画家の野口謙次郎
(1898〜1947)が
台紙を担当しています。
本物の版画がそのまま
台紙に貼られており、
今では考えもつかない
贅沢なポスターですね。
木版っていうのは
日本の伝統的なもので、
外国人に最も好まれる
お土産物だった、
ということもあって、
なんとか版画をポスターに
できないかということで、
こういうポスターが
作られたんだと思います。
1万枚、発行されましたが
版木というのは、
この人クラスだと、
300〜400枚で
止めたいところの
はずなんです。
いかに贅沢なことか
わかりますよね。
(江戸博学芸員・小山) |