木場で秋のある日の 夕暮れを描いています。 川瀬巴水は時の移ろいや、 景色の移ろいなどを 得意とした作家でした。 例えばこの作品でも、 夕暮れという 昼から夜への変化、 そして川の水面に映る 橋などの微妙な変化が 表現されています。 浮世絵的な手法なのに、 電線が描いてあるから、 不思議な感じがしますね。 浮世絵を見慣れている 人にとっては、 白い部分がない、 っていうのが すごく不思議でしょうね。
(江戸博学芸員・小山)
2005-09-24-SAT