ノエル・ヌエットは、 1885年にフランスの ブルターニュ生まれ。 大正15年(1926年)来日、 旧制静岡高等学校の フランス語教師として赴任、 再来日後に 東京帝国大学などで 教鞭をとりました。 浮世絵の研究にも励み、 同時に風景版画の 制作もおこないました。 この亀戸の作品も、 伝統的な木版画の方法で 制作されていますが、 描線が繊細で、 独特なスケッチの風合いが 生かされていますね。
(江戸博学芸員・小山)
2005-09-27-TUE