長崎市古賀で制作された 「古賀人形」です。 この地を訪れた京都の 土器職人から技術を伝承し、 文禄元年(1592)ごろから 作り始められたそうです。 天和年間(1681-1684)から、 大型の人形を制作しはじめ、 地域色を反映し、 オランダ人をかたどった 「阿蘭陀さん」、 中国から渡ってきた 「あちらさん」が転じた 「阿茶(あちゃ)さん」 などが作られました。 こういう人形が 「収集」というかたちで 大正末から昭和初期に 流行していくんです。
(江戸博学芸員・新田)
2005-09-28-WED