ほぼ日刊イトイ新聞

ENOMONO―――――――エノモノ、絵の物。
堤大介さんのアニメーション・スタジオ
TONKO HOUSEと、
画家・junaida(ジュナイダ)さんが
コラボレーションする、特別なプロジェクト。
双方のクリエイティブの根幹をなす「絵」から、
様々なプロダクトを、つくりあげていきます。
まずは、第3回「生活のたのしみ展」で、
みなさんの前に初お目見え。
ここにしかない世界を、のぞきに来てください。

introduction

こんにちは、「ほぼ日」の奥野です。
ENOMONOを、紹介させていただきます。

初監督した短編『ダム・キーパー』で
米国アカデミー賞にノミネートされた
堤大介さんが、
PIXARのアートディレクターを辞めて設立した
アニメーション・スタジオ、TONKO HOUSE。

本業の画業だけでなく、
妥協の一切ないプロダクトを次々生み出し、
大きな百貨店のXmasを彩ったり、
国際的な絵本原画のコンクールで
入選したりもするなど、
ジャンルを超えて活躍するjunaidaさん。

このふたつの才能が、
たがいにリスペクトしながら、
真剣に競い合いながら、
ときに、相手に悔しがったりしながら
コラボレーションするプロジェクト。
それがENOMONO―――――絵の物、です。

きっと、たくさんの人を、
ワクワクさせるこころみになると思います。

シンボルとなるビジュアルは、 堤さんとjunaidaさんが、 いちども会わずに描きました。

今回のコラボレーションにあたっては、
まず、シンボルとなるようなビジュアルを、
おふたりに、合作していただきました。

それが、昼と夜の世界を描いた作品。

夜の世界は、コンピュータで、堤さん。
昼の世界は、水彩絵の具で、junaidaさん。

雰囲気も、手法もまったくことなる
ふたつの世界が、中央の橋でつながり、
ひとつの世界をつくりあげています。

なんとも痛快だったのは、
このビジュアル、
堤さん、junaidaさん、ほぼ日の3者が、
いちども会うことなく、
メールとスカイプだけで話し合って
描きあげられたこと。

それどころか、
このプロジェクトがスタートした時点で、
堤さんとjunaidaさんは、まだ、
顔を合わせたことすらありませんでした。

TONKO HOUSEはカリフォルニアで、
junaidaさんは京都だからです。
(5月の半ば、合作の絵を描きあげた直後に、
ふたりは待望の対面を果たしました)

だから、本当に「はじめまして」から始まり、
やむを得ず、会わずに動き出したのですが、
そのことは、このプロジェクトに、
予想外の「おもしろさ」を、もたらしました。

プロフェッショナル同士の真剣勝負! メール上で、絵ができあがっていく。

1回目のスカイプMTGのあと、
まず juniadaさんが出したラフに対して、
堤さんが、数日後に、
ちょっと別のアイディアを足して応える。

そのアイディアに刺激された
junaidaさんが、
今度は、ある程度描き込んだ下絵を提出し、
堤さんが、またそこに反応して‥‥。

そんな、何ともスリリングなやり取りが、
関係者のメール上に飛び交いました。

メールを受信していた全員が、
「ふたつでひとつ」の絵が生まれていく過程を、
絵のプロ同士の真剣勝負を、
つぶさに目撃することになったのです。

結果、じっと眺めていると、
物語が自然とあふれ出ててくるような、
そんな世界が築き上げられました。

第3回「生活のたのしみ展」のための プロダクトは、それぞれ、 絵の製作工程の段階を反映しています。

今回のコラボレーションでは、
Tシャツ、マスキングテープ、マグカップ、
クリアファイル、
ポスター(両者の絵がひとつになったもの)、
両者の絵のジークレー(精巧な複製画)を
制作しました。

これらのプロダクトは、
それぞれに、
制作のために必要な「時間」が異なってきます。

シンボルとなるメインビジュアルの制作と
同時進行だったために、
入稿の早かったTシャツは下絵段階の絵が、
比較的入稿の遅かったマグカップや
クリアファイルには、色がついていたりします。

Tシャツ(junaida) 4,104円(税込)

マグカップ(左:TONKO HOUSE、右:junaida) 各2,160円(税込)

ポスターとジークレーは、
もちろん完成した絵でつくっていますが、
それ以外のプロダクトの図柄は、
その時点の絵の制作段階を、反映しています。

結果的に、どれもそれぞれの魅力を持つ、
おもしろいラインナップになったと思います。

(どの商品も、販売数には限りがあります。
売り切れの際はご容赦ください)

ポスター「NIGHT AND DAY」 2,484円(税込価格)

第3回「生活のたのしみ展」の店には、 TONKO HOUSEとjunaidaさんの オリジナルグッズも、ズラリ並びます。

第3回「生活のたのしみ展」に出現する
ENOMONOのショップには、
コラボレーション商品だけでなく、
TONKO HOUSE、junaidaさんの
オリジナルグッズも、ズラリ並びます。

待望の復刻! 大人気で品切れ中だった
TONKO HOUSEのブタくんのぬいぐるみ。

ブタくんのぬいぐるみ 3,240円(税込)

今回の「たのしみ展」で初お目見え、
全54枚のカードの絵柄がすべて違うという、
junaidaさんのトランプ。

junaidaさんのトランプ 2,700円(税込)

その他にも、魅力的な商品がラインナップ。
どうぞお見逃しなく。

ENOMONO

ENOMONOは、 第3回「生活のたのしみ展」以降も、 続けていこうと思っています。

ふたつの才能が手を取り合ったら、
絶対みんなワクワクすると思っていました。

でも、お忙しいおふたりですから、
お断りされることを覚悟でお声がけしたら、
堤さん、junaidaさんともに、
一も二もなく、快諾してくださったのです。

というより、ぼくたちと同じくらい、
ご本人たちが、ワクワクしてくれました!
そのことが、うれしかったです。

はじめてみると、
この「ENOMONO」という「本気の遊び」は、
ちょっと他にないプロジェクトの名前であり、
ブランドの名前であり、
TONKO HOUSEとjunaidaさんが織りなす、
ひとつの「世界」の名前でもあるんだなあと
思うようになりました。

ですので、第3回「生活のたのしみ展」が
終了したあとも、
ずっと続けていきたいと思っています。

ともあれ、はじめましての場所は、
第3回「生活のたのしみ展」の会場です。

みなさん、ぜひ、遊びに来てくださいね。

2018-06-05