愛と涙の父親参観的座談会?!

第3回 めっちゃくちゃな父の世界観。

第二回の
ピノキオグッズプレゼントの当選者を
このページの最後のほうで発表しています。
ご覧ください!



あんだ
あと、小学生の頃は、
よく野球に連れて行ってもらってました。
ドームの試合はいっつも週末行って。
こういう見方があるんだよ、
とかいろいろ説明してもらいながら観てた。
ときには寝ちゃったりとかして。
でも、べつに起されもしなかったなあ。
で、「今日は何のお弁当食べよっか?」
って言ったりして楽しかった。

他のお父さんと違ったのは、
学校休んで巨人のキャンプに
よく連れていかれてたことですね。
宮崎とかグアムに。
みんな それは違うわ!(笑)。

あんだ
それはやっぱ、友だちには言っちゃダメよ
って言われてた。
でもグアムとか行ったら焼けちゃって、
「あんだちゃん、なんで焼けてんの?
 風邪で休んでたんじゃないの?」
「いや、なんでもないよー」っていうような
やりとりがあったり(笑)。


るか
うちも、勉強しなさいっていうのは、
生まれたときからこれまで、
1回も言われたことがなくって。
もう遊びに連れてってくれることばっかりだった。
学校なんか行かなくていいから、
「これから俺は海にキャンプに行くから
 おまえらも一緒に行くんだ」って、
あっちにこっちに連れてってもらった。
そんなのばっかり。

お父さんの趣味が、
わたしたちの趣味であり
遊びだったなぁ。

お父さんがラジコン好きだったら、
みんなでラジコン作ったりとか。

賢作
ああ、いいねえ。

るか
そのラジコンを一緒に走らせに行ったりとか。
遊ぶときは、いつも一緒でした。

あんだ
そうですね、うちもそう。
受け継ぐみたいな感じですよね、趣味を。


るか
うん。
父は、オフロードの3人バギーのレースに出てたのね。
そういうのをやってると、
子どもにもやらせたいもんだから、
子どもにも乗れるバギーみたいなのを買ってきて
乗らせたりとか。
もうまさに自分がやってることを、
そのまんま全部やらせたい。
でも、当然、子どもだからできないことも
たくさんあるんですよ。
で、できないと怒る、みたいな。
そういうとこは、すっごい厳しいの(笑)。
バランス感覚なんか無いのに「乗れ」
ほんっとに危ない。

なんか楽しそうだなー(笑)。
さとみさんは?


さとみ
うちのお父さんは、
ビデオ撮るのがすごい好きで。
運動会とかもちろんなんだけど、
私の夕食風景までも、
三脚でカメラ据えて撮ってました
ね。
今見ると、かなり笑えますよ、
自分の夕食中の会話(笑)。
メニューも、いつもよりちょっと良くて、
いい刺し身とか用意されてて。
みんな へえ!

さとみ
あと、よく長野の上高地に行って、
家族3人で山登りをしてました。
当時ビデオ自体も、そのバッテリーとかも、
すっごく大きかったんですよ。
でも、父はビデオ大好きだから、なんか
二宮金次郎が背中にかついでるみたいなやつ
背中にかついで、
それにビデオとバッテリーをくくりつけて
山登ったりしてました。

るか
重そう!

さとみ
で、私の山登りの様子を、ずーっと撮ってて。
自分はバックで山登りですよ。
で、しかも、お父さん、めちゃくちゃ細いんですね。
身体折れそうなんですけど、
「ハイ、さとみ、こっちー」とか(笑)。

でも、なんていうかな、
その父の世界観に私が馴染まないと
怒ったりするっていうだめなところがあって。

たとえば、そういう高原のホテルに泊まるとね、
ゲームセンターの縮小版みたいな場所が
あるじゃない?
で、子どものときって、
「自然」より「ゲーム」だから、
ずっとそこで遊んでたら、
「なんでこんなとこまで来て
 ゲームなんかするんだーっ!
 もっと鳥のさえずりを聞きなさい!」
って、なんかむりやり窓際にひっぱっていかれて
聞かされて、とか(笑)。
花を摘んで、7種類集めてみよう、とか。

課題を与えられるんですね(笑)。

さとみ
そうですね。つねに。
単に遊ぶだけじゃない、っていうか。
それに、合わせたほうがいいのかなーって、
合わせてましたね。
めんどくさかったけど。
ほぼ日 普通の家庭って、ないんですね・・・。

でもなんか、皆さんの話を聴いてて、
そうそうわかる、とか、あるある、とか
思いますね。


るか
よく友だちがね、お家に遊びに来たときに、
「なんで、るかのお家には、外じゃなくて中に
 バイクとか自転車があるの?」
って聞くんですよ。
えっ?ふつうないのかな?って初めて思った。
うちのお父さんは、
自分が大事にしたいものは
ぜんぶ家の中に入れちゃう
んですよ。
自転車とかバイクとか。すっごい狭い家なのに!
だから、タイヤが、部屋の中に積まれてたり。
今となってはおかしいよって思うけど、
そのときはふつうだった。

僕は、今の話とまったく反対。
なんでないんだろう?
っていうもののほうが多かった。
ほんとくだらないんですけど、
たとえば、人の家にはエアコンがあるのに、
なんでうちにはないの?って。
みんな エアコンがなかったんだ!


なかった。
で、買ってくれって言っても買ってくれなかった。
けっこう子どものころ、ないものが多かったかな。
それこそ、なんでうちには車がないの?から始まり、
レゴもなかった・・・。


あんだ
冷房がないのは、健康を考えてですか?

そうですね。
でもレゴがない理由は、わかんなかったです。
レゴもさることながら、オモチャがなかったっていう。
たぶん、外で遊ぶということを重視したんでしょうね。

おかげで、近所のおたまじゃくし取ったり
ザリガニ取ったりして
外で遊んだ良いことも、もちろんあるけれども、
やっぱ当時は「なんでないの?」っていう気持ちも
あったかな。そのことを思い出しました。

 
<月曜日に、つづきます!>   

★読者メール紹介!★
出先から用があって自宅に電話をすると、
たま〜に父がでるのです。
たいていが父には頼めない用だったりするので、
「お母さんはいない? じゃあ、いいや」
と電話を切ろうとするわけですが、
これが父は気に入らない。
「なんだ! お父さんには言えない用なのか」
と、へそを曲げてしまうのです。
もう、父が電話に出ると
無言で切ったりすることもあった。
無口で頑固で働き者だった父が
逝ってもうすぐ8年。
「お父さんと、いっしょ。」を読むと
無性に父に会いたくなります。
何の用もなくても、
あの声をもう一度聞きたい

んですよね。
(とーま)

わかるわ〜!わかります!
お父さんって、「家の中のこと」を
全然知らないから、
頼みたくても、頼めないんですよねえ。
でも、そこにいてくれるだけでよかったり、
何もしゃべらなくても、
いつものくしゃみを聞くだけで安心したりする。
無口なお父さんって、ほっとする置物みたいな
ありがたい存在ですよね。
うちの父は、色々とうるさかったから、
いないほうが、ほっとしたり
しましたけども(笑)。
(さとみ)


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私は、父に、いろいろだまされてきましたよ〜。
5歳くらいのときに、自分に父や弟のような
おちんちんがないのが不思議で、
どうしてないのかを聞いたら、
「あー、悪い悪い、
 お父さんが神社の夜店で
 買ってくるのを忘れたんだよ」

って言ったんです。
「じゃあ、今度の神社のお祭りで買ってくれる?」
と聞いたら、
「よーしまかせとけっ!」と。
そして、いよいよお祭りへ。
りんご飴やらおもちゃやら買ってもらうのに
夢中になって、気がつけば帰り道。
「お父ちゃん! おちんちん屋さんに行くの、
 忘れたよ!」
「あぁ、今日はもう
 おちんちんは売ってないから、ダメだな。」
小学校に入学するまで、
夜店でおちんちんを買ってもらって
男の子になるんだと信じていたバカな娘です。
(Etsuko)

ひゃー。
お父さん、なかなかやりますねー。
でも、子供のころってお父さんの言うこととか
なんでも素直に信じちゃうんですよね。
うちも父の好物が
コーラとアイスクリームだったんですけど、
「熱がでたときはアイスクリームを食べればなおる」とか、
「コーラはからだにいい」とか
そんなこと言われて、しっかり信じてました。
大きくなってもちろん、
「あれ?」って思いましたけどね。
(るか)
★★★★★★

『ピノキオ』スペシャルエディション
 発売記念


「ゼペットさんとピノキオ」という、
父と子の愛情を描いた、1940年に生まれた名作
『ピノキオ』のビデオとDVDが
6月20日、スペシャルエディションで発売されます。
(『ピノキオ』って、じつは、
 お父さんが子供と観るには最高のストーリーなんですよ!
 『ピノキオ』について、くわしくは、
 こちらをご覧ください
『ピノキオ』の発売を記念して、
この「お父さんと、いっしょ。」の連載が
更新されるたびに1名さまに
ピノキオグッズのセットを
プレゼントいたします。


プレゼントとなるピノキオグッズは、
●ピノキオ スペシャルエディションDVD
●ピノキオ オリジナル・サウンドトラック
     -スペシャルエディション
●ノベライズ本『ピノキオ』
●ピノキオ早期購入特典の
    「願いの★★★★★★」(コンペイトウ)
 
の豪華4点セットです!


第二回のピノキオグッズに当選した方は
東京都北区の おむれつさまです!
たくさんのご応募ありがとうございました!
毎回更新毎に抽選しますので、
ふるってご応募ください!

プレゼントご希望の方は、
メールの表題に「ピノキオ」と書いて、
●氏名
●住所
●ご連絡先電話番号
と、「お父さんと、いっしょ。」への感想を
ひと言お書き添えのうえ、
pino@1101.comまでメールにてご応募くださいね。

応募しめきりは、「お父さんと、いっしょ。」の
 連載が更新された日の翌日の、午前11時となります。
(たとえば、5月28日水曜日に連載が更新された場合は、
 5月29日木曜日午前11時が
 プレゼント応募しめきり時間となります。
 つまり、連載が更新されてから、まる24時間が
 ご応募の期間となります)
※ご応募プレゼントの発送は6月20日以降となります。
 ご了承くださいませ。
 当選された方の発表は、
 次回更新のこのページで行ないます。
※応募メールにお書きくださいました感想は、
 「お父さんと、いっしょ。」をはじめとする
 ほぼ日刊イトイ新聞のページのなかで
 紹介させていただくことがあります。

2003-05-30-FRI

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