怪・その22
「なぜわたしに」
昔からよく、
夢の中で頼まれごとをします。
今回は
主人の弟の再婚式に出席した夜、
初めてお会いしたお嫁さんの
おばあさんが夢に出てきて、
注意するとすぐむくれる人
顔の浅黒い人
背の高い人
に、注意するよう伝えてくださいと
お願いされました。
新居には決して近寄らせるな、と。
何しろこちらは初対面ですし、
こういった体験は
誰に話してもなかなか信じてもらえないので、
夢の中でも安請け合いできずに
ためらっていると、
おばあさんが
きっとあなたは
伝えてくださるだろうと思うので
代わりに良いことを教えます。
あなたのご主人が、
今買おうとしている白い車を
買うのをやめるようご主人に言いなさい、
きっとその車は事故を起こしますから。
私は主人が
近々車を買おうと思っていることは
知っていましたが
白い車であること、
車種などは知りませんでした。
起き抜けに主人に夢のことを話すと
さっと顔色が変わりました。
買おうとしていた色と車種が、
確かに、一致していました。
おばあさんの伝言を
しかとお嫁さんに伝えたところ、
職場におります、おります、注意します、
とのことでした。
なぜ私に
割と遠い関係の人へ
伝言をお願いする人がいるのか、
いまだに理由はわかりません。
(まるぽこ。)