おさるアイコン ほぼ日の怪談

「誰かが居る」

友人から聞いた話です。

ある人がひとり暮らしをするので
部屋を探していました。
みつけた物件は駅近・家賃安・広いと
3拍子そろった良い部屋でした。
周りの人は「絶対オバケとか出る!」
と言うくらいの良い条件でした。

しばらくは何もなく過ごしていたそうですが
妙な気配を感じるようになり、
金縛りにあうなどして、
その人は部屋には居られなくなりました。

ベタな展開で“知り合いの霊能力者”に
聞いてもらうことに。
霊能力者は、

「例の部屋を頭に浮かべて‥‥。
 家の玄関から入って家中の窓を開けていって」
と。
(ご自分の家で想像してみてください。)

その部屋の持ち主とその友人ふたりは
頭の中で例の部屋の窓という窓を開けていきました。

「では、いったん外に出て今度は窓を閉めていって」

「もう1度開けていって」

「閉めて」

数回繰り返したのちに、友人ふたりに対して
「家の中で誰かに会った?
 例えば家の持ち主や友人や動物などの生き物に」
と聞きました。

友人ふたりは、
「いいえ。誰にも会いませんでした。」

「誰かに会うということはそこに無意識のうちに
 誰かが“居る”ということを感じているのです。
 例えばキッチンに母親がいたと感じたら
 そこには“何か”います」
と。

持ち主に同じことを聞くと

「いえ、家の中には誰もいませんでした。
 でもベランダの窓を開けたら
 外に子どもがギッシリいて
 こっちを向いていました」

「ほぼ日の怪談」ご愛読いただきまして、
ありがとうございました。
また、いつか、お会いできる日を
楽しみにしています。

楽しみにしています‥‥

楽しみにしています‥‥

楽しみにしています‥‥

楽しみにしています‥‥

楽しみにしています‥‥
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