<おわり。>
「トントンさん」について、みなさんのご感想やご意見を、お待ちしています。
こちら(postman@1101.com)まで、お送りください。
お母さま | 話して、トントンって返事があって、話してると、 「あの人、変になっちゃった? 1人でしゃべってる」と思われるでしょう? だけど、S子ちゃんがいたからね、私もしゃべったの。 もっともっとしゃべりたいけど、 でも、私も頭、変になったら、困るしね。 そんなもんとしゃべってて。 |
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ほぼ日 | そうなっちゃうんじゃないかっていう怖さも あったんですか? |
お母さま | ちょっとあったね。 それで呼んできたの、友だちを、ここの。 みんなで体験してるの。 |
ほぼ日 | あの、画像を送っていただいた、腰紐ですか。 |
K子さん | これがその紐で。 |
お母さま | それ、私の腰紐ね。 |
K子さん | これが、エプロンなんですけど。 |
ほぼ日 | エプロン? 団子のようになってますが‥‥。 |
K子さん | これとこれだけ、今、母が持ってます。 同じ人がやったような感じですね。 (ほかの結ばれた紐やハンカチなどは、 今回の取材のために、 お友だちからお預かりしていただきました。) |
お母さま | 結んで、投げてくるんです。 だからね、友だちに、 「来て。私、頭が変だと思われたら嫌だから、 ちょっと、あなた、見て」って言って。 そうしたら、お友だちも、3回くらい来たの。 そして、これ持ってきて、 みんなキャーキャー、キャーキャー、 最初は怖がってたけど、 また、別のお友だち連れて来て。 「また体験させて」って言ってね、 来て、やっていくの。 |
ほぼ日 | K子さんは、そこまでとは、知らなかったと。 お話を聞いてた時は、どう処理してたんですか? その、信じなかった頃は。 |
K子さん | 信じなかった頃は、気にもせず、何も。 もう、ちょっと聞いてすぐ、S子だって。 この子がやってると思って(笑)、 疑いをかけて。 |
ほぼ日 | S子さんも、「じゃあ、まぁいいや」 みたいな感じだったんですか? |
S子さん | ママ、聞かへんもん。 |
K子さん | 最初から、そういう感じやったので、 「ママ、聞いて」と、 「こんなことがあった」っていうふうには 言わなかったので。 |
お母さま | 「怖いよ」って言わないしね、 全然みたいよ、この子は。 |
ほぼ日 | それが、 何かのはずみで聞き始めたんですよね。 |
K子さん | 聞いてたんですね、 いとこのお姉ちゃんは、信じてて。 で、そのお姉ちゃんが一昨年来て、 「何か出るかい?」って聞くので、 「えぇ? ほんまやったんかな」と思って。 で、ちょっと確かめようと思って、 聞いたら、まぁ言うわ、言うわ(笑)。 もう堰を切ったように。 |
お母さま | 言うわ、言うわ、もう。 前は「あかん言うから」って言って 怒ってたもん。 ついね、しゃべって、夢中で。 あんまりにもいろんなことがありすぎて。 |
K子さん | それで、ちょっと落ち着いて聞けたので、 そこで、「本当やったんかなぁ」と思って。 |
ほぼ日 | へぇー。 |
お母さま | それが、子どもは、案外、さっぱりしてるのね。 不思議がらないのよね。 でも、向こう(母屋)の子どももそう。 チャンチャカ、チャンチャカ、 一晩中一緒にやってたのに、 もう次の日、ケロッとして、何も言わん。 |
ほぼ日 | そうなんですか! |
お母さま | 私ら、不思議で不思議で(笑)。 誰かに聞いて、笑われるかなぁと思ってね。 この人(K子さん)は 「S子がやってる」とかね。 この人、いつまででも起きてるから。 あっちで、テレビとか見たりしてるから。 |
S子さん | 「うるさい、うるさい」って言ってな。 |
お母さま | うるさいかってんもん(笑)。 キャッキャ、キャッキャ、やってる時。 |
S子 | 「テレビが聞こえへん」みたいな。 |
K子さん | 2人でさ、キャーキャー言ってるんでね。 本当、ギャーギャーうるさくしてた時も、 「もう、うるさい」って怒ったことがあります。 |
お母さま | S子ちゃん、もう夜、布団入ったら、 トントンって。 で、タララララン、タラララランってして。 そうしたら、ギーッて、 ものすごい音で叩くんですよ、そこを。 私の歌を真似して、チチチチ、タタタタって。 S子ちゃんが 「ばあちゃん、終わらないよ」って言うんですよ。 |
ほぼ日 | なんか楽しかった感じします、その時。 |
お母さま | 私らのあれは、怖いことも怖いけど、 そんなに怖くないね、全然。 |
ほぼ日 | そうなんですよね。 |
お母さま | 遊んでるのと一緒で。 楽しんでるみたい、向こうも、こっちもね。 この子がいたから。 不思議ね。 |
ほぼ日 | 何かを伝えるとか、教えるとかじゃなくて。 |
K子さん | それじゃないですよね。 |
お母さま | ただ、遊んでる感じでしょ? 先祖がね、なにか教えてくれたとか、 そんなんじゃないもんね。 で、うちに、そんなような先祖もいないし。 |
ほぼ日 | 話をうかがってると、 だから、なんかこう、純粋なものを感じますね。 遊びたいというか、なんか、ただある感じが。 |
お母さま | そうかしらね。ただ遊びたいっていうかね。 すごいもう、遊んでたね。 引き出しを、階段みたいに開けたり、 わたしの歌に合わせて、トントン叩いたり。 言ってる本人が、わけわからないけど(笑)。 本当に、毎晩だったもんね。 毎日、毎晩ね、遊んでたね。 |
ほぼ日 | もし、今また何かあったら、 聞いてみたいこととかありますか? |
お母さま | 聞いてみたいことねぇ‥‥、別にね。 こっちもないし、向こうも(笑)、 目的ないんじゃないの? ねぇ。 不思議だわ。ただ、不思議で不思議でね。 |
ほぼ日 | そうですね。 |
K子さん | 昨日も呼んでみてんけど、出ぇへんかった(笑)。 |
ほぼ日 | あ、あ、呼んでみたんですか? |
お母さま | そんなわけないですよ。 |
ほぼ日 | そうですね。約束したんですもんね。 |
お母さま | そう、私も怖かったからね、 「1人になったら、出ないでね」って言ったらね、 「うん」って、こう(トンと畳を叩く)したの。 それっきり、出ない。 |
ほぼ日 | これから、また何かあるかもしれないですけどね。 |
お母さま | どういうタイミングだったかね。 S子ちゃんが子どもだったからかな。 ほんとうに、何も知らんでね、 騒いでたから、2人で。 |
ほぼ日 | ずっとふたりは仲良しなんですね。 |
S子さん | はい。 |
※お母さまとS子さんの昔の写真です。 |