FAKE MAMA PLOFILE
40代半ばにして思うことあり、後先考えずに転職してしまった。
まだ体力も思考力も残っているうちが花。
いくつになっても新しい事を始める時は嬉しいものだ。
久々の新人の気持ちが新鮮でただ今謙虚に奮闘中。

子育てはおまけです。

尺八発表会と運動会 1998.10.15



尺八を習っている友達がいる。習い始めて一年。
先日、その発表会があった。
雨の土曜日、場所は横浜、開演9時半という
悪条件にメゲずに早起きして出かけた。
だって友達の晴れ舞台なんだもん。
早起きくらい…!(あやうく寝坊しそうになったけど)

区の公会堂とはいえ500人は座れる立派な会場だ。
しかし、開演時間は過ぎても誰もいない。
場所を間違えたかと受付に聞き直した。
間違いない。もう始まります…と言う。
私達2人の他に後2人、計4人の観客になったところで
舞台の幕は(立派な緞帳!だ)うやうやしく上がった。

舞台には紋付とはかまで正装した演奏者がズラリと30人。
30人対4人…。あまりに寂しいじゃない。
せめて家族のひとりでも来ないのかい!?
せめて妻のひとり(たいてい一人だと思う)くらいは…。
観たいテレビがあるかもしれない。
孫の運動会かもしれない。(演奏者の平均年令は約60才)
自分のおけいこ事があるかもしれない。
でもお父さんは一生懸命練習して、
一年間、この日のために練習して
今日は晴れの舞台なんだよ。
お母さん、子供達よ、見てあげてよ!

30人が一斉に吹き始めた家族にも見離された趣味、
尺八の音にはなかなか哀愁ただようものがありました。
聴いている4人に向かってセツセツと切なさが伝わるようで
ありました。



その点、次の週に開かれた保育園の運動会は
雨の野外、平日の火曜日、
早朝(9:00だけど)にもかかわらず、
仕事を休んだらしいお父さん、
やっぱり仕事を休んだらしいお母さん
(子供を保育園に預けて、普段は母親も働いているだから)
おじいちゃん、おばあちゃん、友達まで、
園児の数の3倍は来てたねぇ。
大声援、飛び交って、子供達の未来は明るい!

しかし園児達、大きくなって邦楽を趣味に選んだ日にゃ、
運動会のようなワケにはいかないのだ。
ひとりでモクモクと生きていく覚悟を決めて、
尺八でも琴でも詩吟でも始めなさい。