2010年に大人気だった
「大哺乳類展 陸のなかまたち/海のなかまたち」から9年。
上野の国立科学博物館に哺乳類がふたたび大集結します。
今回のテーマは哺乳類の「生き残り作戦」。
哺乳類は、生存をかけて、どのように
移動し、食べて、産んで、育ててきたのか。
海と陸あわせて約400種の哺乳類の生き様が
一望できるかつてない特別展です。
剥製や骨格標本500点以上の圧倒的ボリュームで、
命の営みに迫ります。
大混雑が予想されるこの特別展を
今回、わずか150人で貸し切りにして、
キュレーターを務めた研究員お二人の
解説を聞きながら観覧。
さらに、各地の動物園でユニークな展示を
行ってきた名物園長・日橋一昭さんを講師にお迎えして
スペシャルトークも行います。
展示室からは「テキスト中継」も行います。
(テキスト中継は、写真と文字で
その場で起こっていることを
WEBにリアルタイムでアップしていく
「ほぼ日」の名物記事のこと)
中継の「中のヒト」になるチャンス!
さぁ、一緒に大人の遠足
「ナイトミュージアム」に行きましょう。
下記リンクより、
「ほぼ日ストア」にご登録・ログインのうえ
お支払いください。
複数人でのご参加をご希望の場合は、
お申し込みページ内「数量を変更する」ボタンから、
ご希望の数量にご変更ください。
なお、お申込み完了後のキャンセルは承っておりません。
今回の展示を監修したのは、モグラ博士こと川田伸一郎さんと、クジラ博士の田島木綿子さん。全体テーマは、哺乳類たちの「生き残り作戦」。
広い会場に入るとまず目に飛び込んでくるのは、陸上最大の哺乳類アフリカゾウの骨格標本。その上に展示されているのが、シロナガスクジラの下あごの骨です。一目瞭然でクジラの大きさがわかります。
つづく展示は「移動運動(ロコモーション)」。地上最速動物チーターはどうやって時速100キロものスピードを出すのか? 最新技術によって、全力疾走するチーターの骨格の動きを見ることができます。
特別展示室の中央で目を引くのは、約200種の哺乳類たちの「大行進」。見た目がちがっても同じ仲間のものや、生活するのは海と陸に分かれているのに実は仲間であるものなど、進化の過程を実感できます。その大集団の上に16メートルもの巨大な姿を浮かべるのは、マッコウクジラの標本。骨だけになってしまうと本当の大きさがわからない頭部などを、科学的に正しく見てもらうために、田島さんたちが半身骨・半身模型という世界でも他に類を見ない標本をこの展示のために作成したそうです。これは必見です。
哺乳類大行進を通り抜けると、次にあらわれるのは「食べる」ゾーン。川田さん肝いりの「頭骨」が200点以上も並ぶコーナーです。頭の骨をふつうに置いてしまうと、口の中を見ることができません。そこで、今回の展示では、上あごと下あごを分けた状態、つまり、「口をぱっくりと開けた」状態で展示してあります。ネズミからクジラまで、どんな歯が生えていて、あごはどんな風に発達しているのか、じっくり観察できる、これまた極めて珍しい形の展示です。食べるゾーンには、3個から11個もの「部屋」に分かれたキリンの胃や、巨大なカピバラの腸など、消化管の標本も並びます。
そして、生き残りに最も大切な、命をつなぐための工夫。メスへの求愛やオス同士の競争を勝ち抜くために、角や生殖器にどんな進化があったのかを知る、なかなか目にする機会のない標本がここにも並びます。
お楽しみは第2会場にもつづきます。「Art of Mammals」と題して、「ミッフィー」の作者ディック・ブルーナさんや、博物館の舞台裏を描いた人気漫画『へんなものみっけ!』の作者・早良朋さんら、動物を愛する作家さんの作品が展示されます。ヒグチユウコさんの描き下ろし原画「すばらしき哺乳類たち」も必見です。アート作品などを使ったオリジナルグッズの販売もあるそうです。
川田伸一郎(かわだしんいちろう)さん
農学博士 国立科学博物館動物研究部脊椎動物研究グループ研究主幹。弘前大学大学院修了後、名古屋大学大学院博士課程に入学。ロシア科学アカデミーへの留学などを経て、現職。専門は哺乳類学。なかでも、モグラ類の形態学的分析と核型分析を中心とした研究、また哺乳類の歯式進化に関する研究を行っている。明治から昭和初期にかけての日本の動物学史についても文献・資料の調査を行う。
田島木綿子(たじまゆうこ)さん
獣医学博士 国立科学博物館動物研究部脊椎動物研究グループ研究主幹。専門は海の哺乳類学、比較解剖学、獣医病理学。イルカ、クジラは後脚を退化させたことで、体の構造がどう変わったのか? どこまで哺乳類の一般型を維持しているのかなどを比較形態学的に研究。海岸に打ち上げられる「ストランディング個体」の謎を病気という観点から解き明かしている。田島さんは、博物館の仕事を描いた早良朋さんの人気コミック『へんなものみっけ!』に登場する「鳴門先生」のモデルになったとも言われる熱い研究者。
生きて動く動物を保護して展示する動物園と、標本を集めて作って展示する博物館。それぞれに役割は違うものの、生き物の世界の豊かさを大切にしていくという目的は変わりません。多様な生き物のおもしろさ、すごさ、そしてさまざまな生き物が豊かに生活できる環境を保つことが、ヒトの生存にとっても大切である理由を、生き物が大好きなお三方に縦横に語り合っていただきます。司会進行は学校長の河野が務めます。
日橋一昭(にっぱしかずあき)さん
井の頭自然文化園園長
〝ひょいと動物園ボランティアをはじめた〟ことから、東京経済大学を卒業後、動物園勤務の道へ。埼玉県立こども動物自然公園園長、埼玉県狭山市立智光山こども動物園園長などを経て現職。ふたつのこども動物園では、生き物とのふれあいを大切にした温かい展示が評判を呼ぶ。道楽は、動物園やフィールドめぐりで、井の頭自然文化園の「園長室」には、世界各地で個人的に収拾した貴重な動物関連書籍や絵画などが美しく展示されている。
日橋さんのコメント:
初めて見る動物に会うとうれしいし、感激する。動物学者の高島春雄がこんなことを言いました。「すべての生きているものを見たい。生きていなければ剥製でもいい。剥製がなければ映像でもいい。写真でもいい。それもなければ絵でもいい」。この言葉に尽きるんです。初めて見る生き物には感動する。剥製でも感動する。絶滅した生き物には剥製でしか会えませんから。
おなじみテキスト中継の魔法使い・ほぼ日乗組員のスガノを中心に、みなさんが展示をご覧になる様子を、特別展示室から中継します。「ほぼ日」でいつもお楽しみいただいているリアルタイムのテキスト中継に、ぜひ「登場」してください。
1.ほぼ日の学校オンライン・クラスを一ヶ月お楽しみいただける無料クーポンをすべてのご来場者にお渡しします。
2.長場雄さんのイラストをあしらった「ダーウィンの贈りもの I」講座特製缶バッジを差し上げます。
※イメージ図ですので、実際の缶バッジとは異なります。当日お渡しする完成品をどうぞおたのしみに!
大哺乳類展2を国立科学博物館とともに主催する朝日新聞社さんから、「ムーミン展(4月9日から6月16日まで)」「クリムト展(4月23日から7月10日まで)」、そしてあらためて「大哺乳類展2(6月16日まで)」に行くときに使える割引引換券セットをプレゼント。
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