劇団☆新感線☓宮藤官九郎「メタルマクベス」ライブビューイングご招待。- ほぼ日刊イトイ新聞

「ほぼ日の学校」が一番最初にとりあげたのは
「シェイクスピア」でした。
受講生が教室に来て学ぶリアルな講座は終了していますが、
現在は「オンライン・クラス」で受講が可能です。

この「シェイクスピア」の講座が終了してまもないある日、
糸井重里と校長の河野通和が、
「劇団☆新感線」の
「メタルマクベス disc1」を観劇に行きました。

「劇団☆新感線」のことをご存じない方に
ちょっとご説明をしますと……。
1980年に大阪で旗揚げされコンスタントに公演を続け、
現在では、一回の公演で10万人を動員することもある、
日本を代表する劇団です。
古田新太さんや高田聖子さんが所属しており、
公演ごとに、市川染五郎さん、阿部サダヲさん、
天海祐希さんなど、
さまざまな俳優さんが客演をされています。
「ほぼ日」では、
2007年の公演「朧の森に棲む鬼」を取り上げ、
その後、DVD化したときのオーディオコメンタリーに
糸井重里が主演の市川染五郎さんと登場したりもしています。
その他にもいくつか一緒にコンテンツを作っています。

今回の公演、「メタルマクベス」は、
その名の通り、シェイクスピアの「マクベス」を原作として、
宮藤官九郎さんが脚本を担当したお芝居です。
初演は2006年。そして今年、12年ぶりの再演として、
客席が360°回転する話題の劇場「IHIステージアラウンド東京」で、
disc1、disc2、disc3と題して3作を連続上演されています。

そして、ふたりが観劇にいったあとで、
そのことを知った劇団☆新感線のスタッフの方が、
「ほぼ日の学校」がシェイクスピアを取り上げるのなら、
興味をもつ方がたくさんおられるとおもうので、
宮藤版、劇団☆新感線版の「マクベス」である
「メタルマクベス」もぜひ観てほしい、
ということで連絡をくださったのです。

ちなみに、ご招待していただいたイベントは、
劇場での公演ではなく、
「ライブビューイング」です。
劇場で撮影された映像と音を、
全国約80館の映画館に生配信するというものです。

10月4日、18時開演のこちらのイベント、
札幌、東京、横浜、千葉、埼玉、愛知、大阪、福岡の会場に
それぞれ４名様ずつをご招待いたします。

お申込みはこのページの下でできますが、
その前に、学校長からの
「メタルマクベス」ライブビューイング、
おすすめコメントをどうぞ！

ほぼ日の学校で「シェイクスピア講座」をやって良かった、
と思うことがいくつかあります。
シェイクスピアが好きになったこと。
シェイクスピアを気軽に楽しめるようになったこと。
これが一番かもしれません。
それまでは文豪の名作だ、世界の古典だ、といった意識が、
どこかにこびりついていました。
シェイクスピアと聞いた瞬間に、身構えるところがありました。
それがいまではカジュアルに、
いろいろなシェイクスピアを自分なりに楽しみたい、と思えます。

8月9日、糸井さんと二人で
「IHIステージアラウンド東京」（豊洲）に
「メタルマクベスdisc1」を観に行きました。
「これ、客席が回転するんだよね。舞台が回るわけじゃないよね」
60を過ぎた男二人が、客席につくなり、こんな会話をかわします。
表面はなにげない顔をしていますが、内心、はしゃいでいるのです。
その期待に応えて、さすが劇団☆新感線、今回もやってくれました。
仕掛けがますます大掛かりになり、
見るものをたっぷり楽しませてくれます。
そのライブ・ビューイングのお誘いです。

俳優の表情、演技がアップでしっかり見られます。
10台以上のカメラが、上から、下から、思いがけない角度から、
舞台の躍動感を伝えてくれます。
演劇×映画の迫力！
宮藤官九郎×いのうえひでのりの伝説の舞台を、
カメラワークがしっかり受け止め、それに編集のワザが加わります。
見せ場がさらに際立ちます。
舞台の「メタルマクベス」を一段超えた
「メタ・メタルマクベス」が出現します。

シェイクスピア本人がこれを見たなら、どう言うのでしょうね？
おもしろがるに違いないと思います。
ちなみに、「メタルマクベス」がベースにしたのは、
松岡和子さんの翻訳です。
松岡さんは女性として初めて、
シェイクスピアの全訳に挑んでいます。
その松岡さんが『マクベス』の有名なセリフ
「トゥモロウスピーチ（Tomorrow Speech）」
について語る授業が、
ほぼ日の学校「オンライン・クラス」のなかに収められています
（第7回「シェイクスピアの台詞を味わう」）。

https://gakkou.1101.com/online/

ライブビューイングの前でも、後でも、
こちらを一緒にご覧になると、芝居のおもしろさが深まります。

●応募要項

・イベント名