糸井 |
ガンジーさん、でかい女が好きですし。 |
ガンジー |
今はもう、変わりました。
やっぱりこう、
お茶漬けも食べたくなるじゃないですか。
昔はビフテキが好きだったとしても。
そういうことだと思いますので、
そこらへんはあまり深く
考えずにいただきたい(笑)。
やっぱり、はしごをかけて
よじのぼってしがみつくなんていうのは。 |
糸井 |
(笑)そんな。 |
ガンジー |
そういうのに、あこがれたことも
ありましたけどね(笑)。
手をかけると、いいじゃないか、って。 |
糸井 |
(笑)自分でわからなくても、
よーく考えるとこういうタイプが好きだ、
っていうのは、あったりしますよね?
だんだん、わかりますよね。 |
ガンジー |
ありますあります。
「ボインがいい」と言っても、
やっぱり、オードリーヘップバーンみたいな
知的な顔もいいですしねえ。
ちょっと彼女は、背が高すぎますけど。
でも、ああいうのいいですよね? |
糸井 |
ええ。 |
ガンジー |
糸井さん、理解ありますねえ? |
糸井 |
(笑)好みについての
ガンジーさんの記述は、心に残っていますねえ。 |
ガンジー |
くすぶっていますね。 |
糸井 |
くすぶってますねえ・・・。
ハブ飴、あげましょっか? |
ガンジー |
ハブ飴? |
糸井 |
奄美大島のおみやげのハブ飴を、
こないだスタッフみんなで食べていたら、
みんな、変になっちゃったんですよ。
朝、妙に、起きてみたり・・・(笑)。
それ、いっぱい取り寄せたんですよ。 |
ガンジー |
それ、効くんですか? |
糸井 |
一日目は、とにかく効いたんです。
みんながびっくりして、
言い合ったんですよ。
「昨日さあ・・?」とか。
どうぞ。馬鹿なものですが。 |
ガンジー |
これで、かみさんと仲直りして。 |
糸井 |
(笑)おもしろいなあ。 |
ガンジー |
それで死んだら、幸せですよ。
あ、そうだ。腹上死って、幸せですよねえ? |
糸井 |
そりゃ、そうですよ。 |
ガンジー |
女は、あとがたいへんだけど。 |
糸井 |
ただ、男は、こどもを作っちゃったら
あとはカスだ、という見方もありますから。 |
ガンジー |
ええ、生物としては。 |
糸井 |
40年かけて、
カマキリのように食われていく、
という見方もありますから。 |
ガンジー |
(笑)あはははは。 |
糸井 |
ちょっとずつ。 |
ガンジー |
カマキリかあ。 |
糸井 |
それを思うと、
やっぱりちょっぴりさみしいですけど、
ほんとうですよね。 |
ガンジー |
何か話があると、
さっとそっちに結びつけるんですね。
すごいなあ。 |
糸井 |
(笑)いえいえ。 |
ガンジー |
特異な性格ですよね、かなり。 |
糸井 |
(笑)ふつうですよ。ほんとに。 |
ガンジー |
(話を聞いているスタッフに)
ちょっと、ゴマすりますけどね。
糸井さんのような
ボスのところにおられるとね、
あとの人生、えらい違って来ますから。
まず、親は選べませんけど。
そこは、しょうがないですよね。
親はくっついてきますから。
親のことを見習ったあと、
その次に見るは、学校の先生でしょうかね。
で、その次は、最初につとめた会社ですよ。
ぼくの友達にもいろいろいますけど、
会社を出されたり、出たりした連中って、
独立して商売をはじめた奴はいいですけど、
そうじゃなくて、何かほかの会社に
移った場合は、だんだんおっこってきます。
最初に入ったところが、
やっぱり、いいんですよ。
ですから、最初に社会に出てから
出会う人には、感化を受けますよ?
わたしも、いちばん下の弟が
某電器にいて、
いまは糸井さんよりも
ちょっと上の年齢ですけど。
普通だと出される年齢ですけど、
彼は、ひとことも自慢をする人間では
ないですけども、どんな部署にいるのかも
わからないんんですけど、
いいところがあるようでして。
でも、彼の小さい頃は、これが、
どうしようもない奴だったんですよ。
それでも、某電器に入りまして、
創業者ってどんな人だって聞くと、
「教祖だ」って言うんです。
いかに変わるか、ですよねえ。
だからあなたたちも、この事務所にいて、
何か目的があれば、そうとうに
近道を行っていることになりますよ。
生臭い目的があれば、それもかなうでしょうし、
そうじゃなくて、ほかの面でも、
いいと思いますね。
・・・だいたい、60歳超えますと、
ご本人を目の前にして、ぬけぬけと
こういうことが、言えますからね(笑)。
わたしもかみさんには、
ずけずけものを言いますし。
知らん顔して、言っちゃいますから。
(つづく) |