ガンジーさん。
いつ途切れるかわかりませんが
今後ともよろしく。

295.吾輩はフクである。

あのガンジーさんちの「不器量な猫」、
タスデ美さんに拾われてきたフクちゃんが、
もうすっかり成猫になったらしい。

成猫になると、なんと人間のことばをしゃべるようになり、
しかも、パソコンで日記までつけるようになるらしい。
今日の『the親戚新聞』は、
この驚異の猫の日記を大特集である。

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「フクの日記」

ボクと名乗るのは気恥ずかしいボクの顔だが
我輩、では千円札の主から苦情が出そうなので
あえてボクと言わせてください。

ボクはいつの間にやら庭に出されていた。
住み慣れてはいたものの狭い部屋から
娑婆に出られたのだ。 わーぃやったぜ!
ところがだ、おなじ毛並みのチロはそれ程でもないが
白黒のパンダのヤツに一撃を食らってしまったのだ。

ボクのほうは仰向けになって
従順の姿勢をとって近づいていったのにである。
これは由々しき問題である。
世界動物権委員会に訴えねばならない。
無抵抗の意志表示をしてるボクに襲いかかるとは、
ヒドイヤツだ。
でも起ちあがる時だったけどね。
奇襲攻撃をかけるほどボクは世慣れてないぜ。

こんな時に限って頼りとするタスデ美さまは留守。
頼りないガンジーがいるだけだ。
しかも彼はパソコンに夢中で護衛してくれないのだ。
冷たい人だ、名前を癌爺にもどしちゃえ!
ガンジーと名乗るからには
インドの先輩ガンジーを見習え!

・・・でも、やっぱり顔の所為かなぁ?
ふてぶてしい顔をしてるもんね、ショボン・・・。
我ながら見違えるほど逞しくキレイになったボクだが
可愛いとは誰も言ってくれない、
毛並みが美しいとか目の青いのが洋ネコ(?)らしいとか
だけなんだ。

和ネコ洋ネコなんて差別だぜ。
どっちが人間どもにモテるか知らねぇけどさ。
可憐なだけがネコの魅力じゃないぞ。
そういえばね近頃ガンジーは
カレンというカナダ女性と知り合い、
メールの交換をしてるようだ。
電車の中でナンパしたらしい。
24歳のブロンドだ。
学校で英語を教えてるそうだが
日本語を学びたい彼女と
英語が話せるようになりたいガンジーの
素晴らしい出会いだと馬鹿な彼は有頂天だぜ。

ヤキモチが好物のタスデ美に知れたら
お小遣いはゼロ間違いなし!
何でなんだろうねェ、
66歳でチビの(163センチ)ヨボヨボにさ。
女は金で寄ってくる、と固く信じているらしい。
愚かな人間どもだ。
笑っても笑っても
さらに笑いがこみあげてくる変な夫婦だよ。
喧嘩してたかと思えばなにやら談笑してる。
そしてまた言い争ってる、
人間ってみんなそうなのかなぁ?

フク

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お。
猫がばらまいたスキャンダルのタネ。
目の色髪の色を越え、言語の障壁を越え、年齢差を越え、
事件はさらなる展開を見せるのであろうか??

『the親戚新聞』が『懲りないくん』になったりして。
わーいわーい。

(つづく)

『よろずガンジー相談所』の情報はこちら

2001-06-19-TUE

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