414.確率。
確率的に言えば・・・・・。
そういう言い方で、いろんなことが決定される。
それは、それで、正しいのだろうが、
例えば、7割うまくいく、という確率をみて、
「じゃ、やる」という人と
「じゃ、やめた」という人がいる。
どっちも、確率から発想したのではないだろうか。
要するに、確率も「道具」なのだ。
その道具を使う人の意志が、すべてを決める。
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「確率」
一親等親族があつまる時、よくガンジーは言う。
これが最後だろうからお母さんをよろしくな、と。
娘たちは語気を強めて返答する。
そんなこと言ったってわたしたちだって
いつどんな事故にまきこまれないともかぎらないんだから
そんなしめっぽいこと言うな!
うれしい返答だがこれまでのガンジーはさらに続けた。
でも確率から言えばさ。
ところが今度のテロ事件、考えをかえたよ。
あのビルで働いていた人たちは
9月10日まで何の不安もなく仕事をしてたんだ。
それがあの惨事だ。
世界のだれもが予想もしなかったことがおこってしまった。
毎日、交通事故でおおぜいの人が命をなくす。
でもそれは宝くじ的な確率で
身近な人の不幸でない限り他山の石とうけながしてきた。
でもちがう、娘達のいうとおりだ。
今や第3次世界大戦がはじまった。
しかも戦地も戦争の意味もわからない21世紀の戦争だ。
飛行機に乗ったら墜落だけの心配ではすまなく
なった、盛り場へでかけるのさへ恐い。
われわれ死期を意識している患者は今そのことを考えよう。
余命なんて誰にもわからない。
それならたとえ医者に宣告されたとしても
悲観することなんかない。
生き長らえればそれでよし、
もし予定通りに死んだとして
もそれはそれでやむをえない仕儀だ。
この戦争がおっぱじまった今、
死亡確率は健康な人と大差なくなった。
イトイさんがいう弱者の特権みたいなものをふりまわし、
癌患者でござーい、みなさまご同情をどうじょ、
なんて売り歩いてもだーれも買っちゃぁくれない。
なに、大腸癌?
それがどうした!って
はなもひっかけてくれない。
癌患者がみんなの同情をかって
生きてきたのはもう武蔵野、いゃむかしのはなしだぜ。
棺じゃ!じゃねぇ患者のみなさん、
われわれは甘えてるつもりがなくても
周囲の人によけいな気苦労をかけてはいないだろうか。
なにも癌にかぎらない。
えたいのしれない難病の人はともかく、
病気病気と騒ぐな病気、だれのせいでもありゃしねぇ。
と、しらばっくれていようじゃないか。
ガンジーのご長男さまがいみじくも言った。
だいたい大腸癌なんて肉ばっかり食ってるからだよ、と。
つめたいガンジー家がわかるだろ?
でもね、これってホントかもね。
ごまかし商売をやってるからストレスがよけいかかる。
「社長!これを使いましょうや、
これさえあれば店頭大行列、転倒者もでるくらいでっせ」
野菜を食わないからなおわるい。
たまにローラーブレードで遊んでてても
それこそタマにだ。
球4個ついてるから月に4回、これじゃぁ癌になるよなぁ。
あーぁWhy are you 癌?
なぜロミオじゃないの?
ジュリエッタ、しばらくジュれってぇけどまっててくんな。
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いまの状況を、「第3次世界大戦」と言っていいのかな。
言いたいことはわかるけれど、それには反対です。
(つづく)
※『出前ガンジー』あるいは『ガンジー水戸黄門』の
企画について。
ガンジーさんの行脚先を募集しています。
詳しくは9月24日付けの『ガンジーさん』を
ごらんくださいませ。
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