431.気持ちは肉体にわがままをして。
もちろん、レベルはちがうんだけど、
今回の『ガンジーさん』には、ぼくも一緒に反省。
楽しいから、うれしいからって、
気力で肉体を引きずりまわしちゃいけないんだよなぁ。
肉体と気持ちは、たがいによく相談して、
「よし、このくらいなら無理をしましょう」とか、
「そりゃ、いくらなんでもカンベンしてくれ」とか、
民主主義でいかなくちゃいけないんだ。
ま、ぼくの場合、このごろは、
肉体のほうに時間コストをかけて、
話しあえるだけの実力を蓄えさせながら、
気力イニシアティブでやってますが、
でも、限度がある。
ガンジーさん、少し、休みましょうや。
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「イエローカード?」
気分、というのはチカラ強い機関車だね。
こんなにも疲労困ぱいの肉体を
引っ張ってくれるとは驚きだ。
今回の富山行きでつくづく思ったよ。
遅刻にはじまるミスの連続で
「疲れ指数」は上がる一方だったのに
イギリス人老夫婦との車内でのおしゃべりに
気分がほぐれさらにホテルでうーちゃんにも会え、
さらにさらに真理さんがお膳立てしてくれた
「語りマネージメント」。
これは出席者の三原さんの造語でしょうが
それによって「疲れ指数」はゼロに回復してしまった。
すごいチカラだ!
もしウチでゴロゴロしてたら
これほどのエネルギーは生まれなかっただろう。
その証拠に帰りの道中、そして帰ってからの、
くたびれ度、虚脱感は
これまでに感じたことのないものになった。
すぐやること、と続けることをモットーに生きてるのに
帰宅したとたんのびてしまった。
タスデ美に、心配&それみろ!を感じさせないために
部屋に閉じこもったが
寝るに寝られぬ腰の骨の痛み、
全身の、かったるさ、寝返りうったり正座してみたり
部屋中を歩き回ったりと救急車ものだった。
かろうじて糸井さんに「ただいま!」のメールを
おくるのが精一杯の情けないありさま。
今おもうとこんな時、
ウルトラマンの胸についてる赤ランプのように
お疲れ警告灯があるといいな、と考えた。
気分に強引に動かされた肉体は
悲鳴をあげて頑張ったにちがいない。
帰宅後3日めの今日ですら
加藤真理さんをはじめみなさんに
お礼のメールすら打ってない。
病は気から、というが気は自分勝手だぜ。
肉体のことをてんでおもっちゃいない。
ひとりではしゃいでるわがまま坊やだ。
処女航海で沈没したタイタニック号みたいに
初出前先で倒れなかったのは幸いだったが
出前ガンジーも計画の見なおしをしなけりゃなるまい。
座布団2枚と部屋の片隅をお借りして、と考えていたが
今後はまずホテルに入って
一休みしてからお邪魔したほうがよさそうだ。
健康なころ豪語してたことをおぼえてる。
「病気や入院もいいんじゃない?
食っちゃ寝食っちゃ寝で寝たいだけ寝てられるから」
それがどうだ。
今は横になっても寝られない、縦になっても寝られない。
こんな憎たらしい経験ははじめてだ。
なんて自分本位の生き方をしてきたんだろう。
口では家庭が、家族が、といいながら
とびっきりの
セルフィッシュマン〈釣り人じゃない!)だったガンジー。
タスデ美はどんなに口惜しく
寂しい思いですごしてきたことか。
いまさら遅いぜ、とは思わない。
急死ではなくこうして生きていられる時間がもてたから
懺悔ができる。
タスデ美万歳!90歳まで生きてくれよ、
クロウしたんだからさ。
いけね、また惣菜あげちゃった!(想妻)
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妻のいないところで妻を想うことの多い「想妻家」。
ガンジーさん、ほんとに、
いまは、たったひとりの人を強く想っているのが、
よく伝わってきます。
(つづく)
※『出前ガンジー』あるいは『ガンジー水戸黄門』の
企画について。
ガンジーさんの行脚先を募集しています。
詳しくは9月24日付けの『ガンジーさん』を
ごらんくださいませ。
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