2013年12月26日（木）

・１回めの上映　20:00～

　※上映時間は約23分です。
　　１回めを観て「いいな」と思ったら、
　　ぜひ２回めの上映にお友だちをお誘いください。

・２回めの上映　21:00～

事前の登録は必要ありません。
時間になったら、このページにご来場ください。
ユーストリームで作品を上映いたします。
（時間になったらページをリロードしてくださいね）

１回めを観て「ちょっといいなぁ」と思った方は、
ツイッターで２回めの上映を
お友だちにも教えてあげましょう。
『ゴールデンタイム』の稲葉卓也監督も参加するので、
質問すれば答えてくれるかも？
ハッシュタグ #hobocinemaでツイートしてくださいね。

作品紹介や予告編などは、オフィシャルサイトでどうぞ！

おもしろかったねー。

おもしろかったー。
やっぱり『つみきのいえ』を思い出したかも。

アメリカのアカデミー賞の
短編アニメーション賞を受賞した『つみきのいえ』。

そうそう。

『ゴールデンタイム』も、
『つみきのいえ』を世に送り出した
ROBOTさんの新作アニメーションですからね。

うん。
『つみきのいえ』は、
むかし「ほぼ日感激団」で感想を語りました。

語った。
語りすぎるくらい（笑）。

あれは長すぎた（笑）。

のめりこんじゃったからね。
今回は作品についてはあれこれ語らず、
とにかく観てほしい、と。

はい。
‥‥にしても、すごくないですか？
これから劇場で上映する新作を
まるごとノーカットでみせちゃうんですよね。

たいへんな太っ腹だと思います。
プロデューサーの方や
監督の稲葉卓也さんが、
「とにかくこの作品を多くの人に観てほしい」と。
その想いから実現した企画です。

ぜひ、観ていただきたいですね。

ね。
せつなくて、じんわりとした、いいお話。

20分ちょっとだから、
お風呂から出てきてストレッチでもしながら、
ゆったり観るのもいいと思う。
で、油断して観てるとグイグイ引き込まれるの。

ほんのちょっとだけ作品の説明をすれば、
1980年代の日本が舞台で‥‥

廃品置き場に捨てられた
「ブラウン管のテレビ」が主人公です。

©ROBOT

そう！　それ！
それですよっ！

へ？　なに？　なんで急に声が大きくなったの？

こうして今回わざわざ
ぼくらのおしゃべりを載せている理由は、
「捨てられたブラウン管テレビ」
というテーマがあるからなのです。

そっか‥‥そうでした。

‥‥ゆーないとさんは集めてますよね、
「捨てられたブラウン管テレビ」の写真を。

はい。
集めています。

（たくさんの写真を見ながら）
はあーーー‥‥すごいね、
ぜんぶで何枚あるの？

ええと‥‥きょう現在で262枚。

『ゴールデンタイム』の主人公みたいな
家具調テレビもあるね。

写真を集めだしたら
友だちも送ってくれるようになって、
どんどん増えてきたんです。

いつごろから？
なぜ、こんなコレクションをはじめたの？

集めはじめたのは、あれですよ、
地デジ化のカウントダウンがはじまったころです。

完全地デジ化は‥‥
たしか2011年のことだったから、その前から？

そう、地デジ化が発表されてから、
捨ててあるブラウン管のテレビを
すごくよく目にするようになったんですよ。
「そっかー、みんな買い換えてるんだ」
と思って‥‥。
まいにち１個は捨てられてるテレビを見てたら、
なんかものすごくせつなさを感じるようになって。

写真を撮るようになった。

はい。

そうかぁ、「せつなくて」という理由だったんだ。
‥‥それってつまり、
この『ゴールデンタイム』と同じテーマだよね。

そう！　同じ！
だからね、最初にこのアニメを見たときにね、
「あたしがやってることを知ってんのかな？」
と思った。

わははははは！
アイデアを盗まれたと思った。

そうそう（笑）。

そんなわけはない（笑）。

そんなわきゃーない（笑）。

でも、気持ちは同じだよね。

うん。
同じ気持だぁと思って。
だから観ててすごくうれしかった。

せつなさが共感できてうれしかった。

「モノ」に魂なんて、ないんだけど‥‥。
そんなのわかってるんだけど、
でもどこかで「心があるんじゃないかな」っていう、
妄想みたいなのがあたしにはあるんですよ。

©ROBOT

うん、うん。

自分の持ち物に顔を描いたりして、
擬人化みたいなことをよくしてるし。

それはぼくもわかる。目玉つけたりするから。

そうかそうか、そうでした。

‥‥そっかぁ。
たしかに、これはせつないね。

‥‥うん。

がんばって、
いろんな番組を映してきたのにね‥‥。

‥‥どんどんせつなくなってきた。

そういうせつなさと、
あとはやっぱり、
時代を記録していきたいじゃないですか。

記録。

こういう時代があったんだっていうのを
自分で記録しておけば、
たとえば20年後に見たりすると
おもしろいと思うんですよ。

なるほど‥‥。
20年後には撮れない写真だよね。

こういう風景を
せつなさもいっしょに残しておきたいなぁ、と。

‥‥考えてみれば、20年後は、
ぼくがこんな感じになってるかもしれないからね。

‥‥ええええーーー？！（笑）
ちょっとそれ、リアクションがむつかしい。

引退してる可能性は十分あります。

「そうですね」って言いづらい！（笑）

人は誰しも頭のどこかでそれを考えているから、
『ゴールデンタイム』の物語や
ゆーないとさんが集めてる写真に
自分をかさねるんでしょうね‥‥。

‥‥だ、大丈夫ですか？
なんかネガティブに‥‥

なってません！
ぜんっぜん大丈夫！

よかった（笑）。

やっぱり『ゴールデンタイム』は、
エンターテイメントのアニメーションだから。

そう。
せつないけど、たのしい。

ちゃんと明るくなれるんですよ。
20数分の表現に
せつなく、明るく、こころを揺さぶられて‥‥
「観てよかった」ってなる。

なるなる。

「人生が変わります」とか、
そういう大げさなことは言いません。
でも、ていねいな手仕事でつくられた、
クオリティの高いアニメーションです。

よろしかったら20数分、ちょっと観てみてください。

かなり、なかなか、いいんですよ。
ね？

ねーーー。

恵比寿ガーデンプレイスのなかにある東京都写真美術館で、
「手仕事のアニメーション」と題された
短編アニメーション３本の上映プログラムが公開されます。

今回ご紹介している『ゴールデンタイム』に加えて、
『タップ君』（アンマサコ監督）、
『つみきのいえ』（加藤久仁生監督）を上映。

『ゴールデンタイム』の試写をご覧になって、
「いいな」と思われた方は
ぜひお友だちを誘ってお出かけください。

▲日本屈指のVFX技術を誇る
　「白組」制作のコマ撮りアニメーション『タップ君』も初公開。©白組

▲アカデミー賞短編アニメーション賞受賞作
　『つみきのいえ』もこの機会に。©ROBOT

上映期間：2014年1月11日（土）～1月26日（日）
　休映日： 1月14日（火）、1月20日（月）
　場　所：東京都写真美術館　１階ホール

上映時間や会場へのアクセスなど、
詳細は「東京都写真美術館」ウェブサイトで。
監督のトークイベント
（１月12日と19日）の情報も同サイトでどうぞ！