ダイエットゲリラ2 |
第10回 ストレッチのこと 前編 むふふふふ、引き締まってきましたよ。 まずはこの写真をごらんください。
申し上げておきますが、いまでもまだ じゅうぶん「でぶ」と言える体形です。 でも「すごいでぶ」から「ふつうに近いでぶ」に なったでしょ!? でしょでしょ? それから、前にもちょっと書いたんですが くつしたをはくのも、足の爪を切るのも ずーっとラクになりました。 そうです、ハラが、引っ込んだからです。 しつこく説明しますとこういうことです。 ちょっとやってみますね。 【動作1:くつしたをはく】
【動作2:足の爪を切る】
すみません、お見苦しい画像で。 「ふつうのひとと同じくらし」に近づいたかと思うと うれしくって、つい、載せてしまいました。 さて。 地道にトレーニングと、食事に気をつかう生活を 続けて、ちょっとずつ目標をクリアしてきました。 が、まだ、「ぜんぜんだめだなあ」 ということが、ひとつ、あります。 それは、体の柔軟性です。 僕は小さいころから体が硬くて、 いまだにこのとおり。 マイナス30センチ!? ちょっとひどいでしょ。 トレーニングのはじめと最後は かならず、しっかりと、ストレッチをするんですが いつもは「自体重」といって 自分で負荷をかけたストレッチをしています。 ところが先日、はやめにアッキィさんの トレーニングを終えた斎藤トレーナーが ぼくに「負荷をかけるストレッチ」をしてくれました。 そしたら斎藤さん、 「硬いな〜〜〜!! タケイさん、体を柔らかくすることが 腰痛を治すことにもつながるし、 運動しやすい体づくり、 ひいては、ダイエットの成功にもつながりますよ」 と。うーむ、やっぱりそうか。 腰痛のとき痛む「スジ」は ストレッチのときに「硬くて伸ばすのがキツイ」 場所でもあるのでした。 というわけで、ストレッチについて 真剣に考えてみることにいたしました。 ぼくから、斎藤さん&野上さんに 話をきくかたちで、すすめます。 ──なぜ運動の「前」にストレッチをするんですか? ストレッチで筋肉を伸ばすことで、 「これから運動するぞ!」と、筋肉に指令を送ります。 そうすることによって筋肉が動く(収縮する) 準備ができるわけです。 また、いきなりトレーニングとか、 スポーツをしても筋肉は固まったままです。 そのままだとやはり怪我の原因になります。 ゴムを想像してもらうと分かりやすいですが、 硬いものは切れやすいですよね。 柔らかくて弾力性のあるものの方が、 切れることも少なく用途は広がります。 筋肉も一緒で、 伸ばすことによって弾力性を確保し、 動き自体もスムーズに行えるようになります。 ──ふむふむ。では、運動の「後」にする ストレッチには、どんな効果があるんですか? ストレッチすると気持ちいいですよね。 まずリラックスするという目的が一番です。 さらに、運動した後の筋肉は疲労して固まります。 それを伸ばしてあげます。そうすることによって 翌日の疲れが全然違ってきます。 運動前以上に、ゆっくりじっくり伸ばすようにしています。 運動後にもストレッチ。 ──トレーニングで、ぼく(シェフ)は1人で、 アッキィさんとロドさんは斎藤さんたちが 負荷をかけたストレッチをしますよね。 その違いはなんですか? 一人でするストレッチを「セルフストレッチ」、 負荷をかけてもらうストレッチを 「パートナーストレッチ」といいます。 セルフストレッチは一人でできるので、 自分の都合にあわせて実施できます。 だから時間にとらわれることなくストレッチできます。 でも、自分でやるとどうしても 完全には伸ばしきれないんです。 痛いのは人間嫌なものですから、 途中で伸ばすことを止めてしまいますよね。 また、力を入れて伸ばそうとすると 筋肉をリラックスさせることは難しいです。 伸ばされる筋肉は、 力を抜いてダラーンとしているほうがいいんです。 パートナーストレッチは、 自分で一切力を入れる必要がないので 本当にリラックスできて気持ちがいいです。 さらに、自分ではどうしても伸ばしにくい箇所があります。 また、硬いところは伸ばしたくても 妥協して伸ばしきれません。 そこをパートナーが伸ばしてくれるので、 しっかりとストレッチされます。 しかし、パートナーストレッチは、 その名のとおり相手がいないと出来ません。 ここが難点です。 自分だけでも、ストレッチするのとしないのとでは 大きな違いです。 まずは自分で伸ばせるところまで伸ばして、 さらに細かいところは パートナーにかけてもらうというのが 理想といえるでしょう。 ここまでできると完璧です。 腰や肩、膝などをはじめとする関節に痛みがあると、 まわりの筋肉が固まっています。 周りの筋肉をうまく動かせないと、 通常の動作が無理に行われるので、 腰などに負担がかかるのです。 だから武井さんは腰痛改善の為に、 家でできるように セルフストレッチを敢行しているんですよ。 普通の人よりたくさんストレッチする必要が あるのです!! ──そ、そうか。わかりました、 毎日やらないといけないですね。 そうすると、家でするときは、 たとえば「風呂上がりがいい」とかありますか? 冷えた体のままストレッチしてもいいですか? お風呂に入ると筋温が上がります。 そうすると血行が良くなり 筋肉自体もほぐれた状態になります。 ストレッチ効果として柔軟性の向上が挙げられるので、 このような状態のときにやるのがいいですね。 お風呂上りでも入りながらでも大差はありません。 ほぼ日のトレーニング前に自転車をこぎますよね。 あれは有酸素運動で 脂肪を燃やすということもありますが、 ウォーミングアップとしての効果も 同時に狙っているんですよ。 思い出してください。 自転車の後にストレッチをしていますよね。 まさに体を温めてからストレッチしてるんですよ。 冷えたからだでは温まったときほどの効果は望めませんが、 やらないのとやるのでは大きな違いがあります。 ──忙しくて運動する時間がなくて 風呂もめんどくさいー、ていう日でも ストレッチだけは毎日したほうがいいってことですか? ストレッチも立派な運動です。 体は正直でサボってしまうと、 すぐに今までの効果が消えてしまいます。 弾力性や柔軟性を持った筋肉は 疲労がたまりにくくなるし、怪我をしにくい体になります。 やはり毎日継続することが大切です。 ──こういうストレッチはダメ! ていうのはありますか? 体を柔らかくしようとして、 無理に勢いをつけてぐいぐい伸ばしたことがありませんか? これは一見柔らかくなったような錯覚に陥りますが、 実は筋肉を痛めつけているだけなのです。 伸びているのではなくて伸張反射という作用により、 逆に縮んでしまいます。 無理な反動をつけてストレッチをしてはいけません。 さらに“このストレッチ種目はやってはいけない” というものがあります。それは 次回に、画像入りで説明することにしましょう。 ──ハイ、ありがとうございました。 ということでストレッチについて、は、 次回実践編に続きます。 ★今回のトレーニングメニュー
くるしみ画像(左/アッキィ 右/ロド) |
2001-04-14-SAT
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