KAGUCHI
カナだから、の手紙

臨時第3回

呼ばれなくても、必要がなくても取材する。
「カナだから、の手紙」の臨時ヴァージョンですが、
だんだんここに居候することに喜びを感じはじめています。

さて、今回は、
竹中直人の会公演「水の戯れ」
出演中の女優・カグチヒナコさんは、
どのように風邪と戦いながら毎日の舞台に立っているか?
これを取材。研究してみたいと思います。

では、まず、舞台の初日から「だるい・のどが痛い」という
状態になってしまった樋口可南子さんは、
この状態でもやっていける方法を模索しはじめました。

まずは、環境です。
内科の知り合いの病院で、風邪薬とトローチをもらって、
さらに「のどうるおい」の仕組みがついた加湿器を、
紹介されて買ってきました。
普通の加湿器に、
マスクした顔のマークが付いているのが、
見た目でわかる特長です。
加湿器は、もちろん自宅の居間にも、
稽古場にも楽屋にも、当然設置されていますが、
どれも「マスク顔」マークは付いていません。

されに、これを機会に、またまた新しい枕を買いました。
ぐにゅぐにゅの耳栓があるでしょ。
あの素材でできているので、頭と首のフィットが完全。
「いまんとこ、すっごくいい感じ」ですが、
あとでどういう結論がでるか?

お医者さんは、この内科のほかに2軒行っています。
まず、はじめに専門の耳鼻科。
渋谷のファイアー通りにあるお医者さんで、
マイケル・ジャクソンもそこに行くらしいです。
呼び寄せるんでしょうね、行くというよりは。

その後、朝起きたらノドが痛くなっていたときの、
近所の耳鼻科です。
ここで処方箋を出してもらったクスリについては、
下記に、資料を添付しておきます。
こりゃぁ、気が利いてますね。


この、「3割患者」という聞き慣れないコトバの意味を、
カグチさんは取材者にたずねました。
「国民健康保険」の患者ではないかと答えると、
「ああ、そう。さすが年の功だね」と、
おっしゃられました。年齢の問題ではないと思いました。

あとは、寝るときはマスクしてベッドに入る。
稽古中は、スカーフをして
ノドを暖かくしているそうです。
「稽古中はマスクはしない。セリフがあるからね」
ああ、そりゃそうだ。
そして、「吸入器」をしゅーしゅー。
これは、超音波で細かいキリがでるそうです。
さらに、のど飴は、
ノンシュガー系のお気に入りを数種類。
1メンソール 
2キャラメル 
3ミルクティー
4アプリコット
 
と、もうひとつは「さわやかのど飴」といって、
「とにかくいろいろはいっていて、
なんか京都の」
もの。

あとは、食品系ですね。
大根の薄切りにしたものをハチミツに浸け、
上澄みの水をなめる。
これは、二枚目で知的な旦那様が、
ココロをこめてつくったもので、
「レコーディング中に声がでなくなったあるロック歌手が
これのおかげで録音を続けられた」というものですが、
もしかすると、それはこれじゃなくって
レンコンのすりおろしたものだったかもしれません。
かりんのハチミツ漬け。
かりんは、生のものを、優しくて力持ちの旦那さんが、
温泉地から重い思いをしながら買って帰ったもので、
これを刻んでハチミツに浸けたのは、
カグチさん自身だそうです。
もうひとつ、しょうがのすりおろしにお湯を注いで、
ハチミツを入れたものも飲んでみたようです。

まだ、「酵素水」をいつも飲んでいることや、
ひまさえあればイソジンでうがいをすることなどが、
カグチさんの風邪との戦いのすべてのようです。
休めないってことは、
けっこうタイヘンなことなんですね。
ちなみに、風邪は、まだ治っていません。
「食欲は、あるのよねー」
食欲はあるようです。

では、レポートを終わります。

(臨時第3回・完)

1998-12-14-MON

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