KAGUCHI
カナだから、の手紙

【カナダのご報告1】       
    釣りとカヌーに挑戦の巻


たっだいまー!!!
カナダから無事に帰ってきたカグチでございます。
結局、カナダからは通信状態が悪くて
1回しか送れなくて残念!
山の中から送るのが夢だったのに、
なかなかムズカシイものですなぁ。

さてさて前回の続き、大陸横断鉄道に乗ったところから。
この列車は、トロント・バンクーバー間を
3日かけて走る列車なのですが、なんたって長ーいですよ。
寝台車、食堂車ふくめて23両もあるんですって。
しかも遅い・・・・。日本でいう鈍行くらいかなぁ。
そして、なにげに駅でもないのにスーッっと時々止まる。
その説明は、いっさい無し。
でもお客さんも怒らない。そうここはカナダ。
ゆっくり旅が楽しめればいいじゃないのという
おおらかさなのですよ。
周りの美しい景色を、
じっくり噛み締めたい方には絶対オススメ。
そして、着いたところがヴェルモント駅。


ジャスパーにて。
ここで1時間待った。

駅といっても看板だけ。そうここはカナダ。
看板のところに、今回ガイドをしてくださる
広江さんらしき方が列車の中から見えたんだけど、
止まる予定の位置から2両ぐらいずれて到着。
そうここはカナダ。いいのいいの、
だいたいの位置で・・・。

広江さんはカナダ在住30年のおじさま。
30年間の日本の流れがピタリと止まっているので
ワタシのこともぜんぜん知らない。
友人からワタシのイメージを、
「八千草薫さんと山本冨士子さんを
たして2で割ったようと聞いてきました」
とおっしゃられた時
「な〜にをおっしゃいますやら」と言いながら
多分ワタシの顔は、ひきつっていたかもしれない。

この日はあと、広江さんから旅の注意など聞きながら夕食。
テント生活をひかえているので、お肉をしっかりいただく。
ワタシは、カナダ名物アルバータ牛、強者スタッフは
カリブ(トナカイ)、鹿のお肉などモリモリ食べてた。
しかし食べ物が出てくるまで1時間かかった。
ああここはカナダ。

そして3日めの朝が来た・・・・・・・。
この日は、午前中は釣り、
午後からはカヌーという豪華なメニュー。
さぁ、日本で見たこともない魚が釣れるかも!
と朝から興奮状態。カナダなんだから、
さぞかし大きな美しい湖に行くのかと思ったら
なんと山間に流れてる渓流。
このところの冷え込みで、このポイントが良いのだそうだ。


小さくても嬉しいのだ!

White fishは、どれでしょう?


まもなく日本から持ってきたマイ釣り竿で、
ヒッッッッットー!!!
だがずいぶん軽い。
見ると、シシャモを一回り大きくしたような
色白の魚がかかっていた。
「(期待いっぱいで)こ、これは何という魚ですか?」
と聞くと
カナダ人のガイドさんが「White fish」と答えた。
えっ、白い魚?
それって見たまんまやんか〜!
いいんだ、いいんだ、これからもっとしゃれた名前の
魚がくるかもしれないんだからと、
がんばって釣ってたけど結局それだけ。
毎日12時間釣っているというガイドさんだって
小さいレインボートラウト2匹。
ダレだ! 
10キロを超すレインボートラウトが釣れるって
言ったのは。

その怒りを、午後からのカヌーにぶつけましたわよ。
場所は、ムースレイクというそれはそれは美しい湖。
ここは、野生の動物がたくさん棲んでいるところらしい。
午前中の怒りも手伝い、しかも妙に
広江さんとの呼吸があってカヌー進む、進む。
私達ものすごくナイスなコンビかも、
レースだってでれるかもなんて
撮影も忘れだんだんゴキゲンになってきたカグチ。
カメラマンさんが必死で後ろをついてくる。
逃げるカグチ!!!(おっと逃げてどうする)


前に乗って、もうふんばってるワタシ。


けど、カヌーってただ漕ぐだけじゃなかったんですよ。
突然、湿地帯が現れてカヌーが通れなくなってきた
地点で行き止まりかと思ったら、
そこを降りてカヌーを持ち上げてる広江氏。
それじゃぁ、ワタシもと必死にお手伝い。
湿地帯をズリズリ、2人でカヌーを移動させる。
この辺から、なんだか大冒険気分になって
自分がワイルド化しているのがわかりましたねぇ〜。

この日、ムースの足跡や
白頭ワシの巣などがみつかりましたが
実際に動物は発見できず・・・・・・残念。

動物・・・動物・・・
あっ、肝心なこと言い忘れてた!!!!
日本にいる時から恐れていた動物にこの日の朝、
ついに遭遇。
ふっふっふ。
【クマ】よ。【クマ】。
このお話は、明日までお楽しみに・・・・・・・。
あぁ、カナダの話、長くなりそー。

1999-07-20-TUE

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