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カナだから、の手紙 |
【カナダのご報告4】 もう何度も聞いているので、「あ~、落ちたのね~」。
マネージャーの方を見たら 彼女、なんと!!! さらにミロ (♪強い子の~ミロ)まで 加えて美味しそうに 食べている。 ミロ色したどろどろを、 スプーンですくって 「これ、いけますよ! ヒナコさん!」 し、信じられない。 仕方なく、とっておきの「赤いきつね」に お湯をそそぐカグチであった。 ついでに山の夕食もご紹介しておきましょう。 これものすごくシンプル、【ドライフード】のみ。 油はなるべく使わない、水はものすごく貴重 (いちいち川の水沸騰させる)ゴミは最小限に。 というきびし~い条件なのでこれに絞られるわけです。 調理法は、沸騰したお湯にタマネギ、ハム、 ピーマンなどを入れ少し煮込み、 そこへドライフードをばさっと入れるだけ。 最初は、美味しくないなぁなんて贅沢なこと言っていたけど 味の種類が15種類くらいあって 慣れてくるとけっこうウマイ! 照り焼きチキン味、マカロニチーズ味、カレー味、 シュリンプ味などなど。 「今夜は、なに味~?」 なんて嬉しそうに聞くくらいになっちゃいましたわん。 おっと、食べ物でずいぶん時間かけちゃった。 はやく氷河に行かなければ・・・・・・。 今日のルートは、嬉しいことにひたすら平原。 ああぁ、なんて楽なの。 氷原が見えてきた頃には10キロくらい歩いていたと思う。 ところがどっこい、ここからが本日のアドベンチャー開始! 氷原っていうくらいだから、気温がどんどん下がって ワタシの弱点の顔が冷た~くなってきた。 えへへなんて笑おうものなら、鼻水がツーッと落ちてくる。 おまけにごろごろした岩場の登場! 今や身体の一部となった杖さえも滑ってしまい使用不可。 岩場から岩場まで、可能な限り足を伸ばさないと届かない。 しかもそうとうな傾斜で、これじゃ、ロッククライミング。 身長150cmに満たない(だから足の長さだってそれなりの) マネージャー菜穂ちゃんは、後に 「ワタシ、死ぬかもしれないって思いましたよー」 って言ってたからそうとうなものなのであ~る。
言いながらも着きましたよ、 氷河に・・・・・・。 氷河の先端からは、 鼻水のような・・・ いやいやたとえが間違った、 搾り立てのお酒のように 澄んだ水が、 何本も落ちている。 今、ここで溶けている水は 化学物質がぜんぜん入っていない 数百年前のお水なのだそうだ。 さっそく広江さんと氷河の水で乾杯!!! 冷たくて、ミネラルウォーターの100倍くらい美味しい。 だってここまでの苦労が、味覚に影響してますものね。
「この水は、1杯飲むと 若返ると申しまして~ 2杯飲むと、もっと若返る! そして3杯飲むと~~」。 「ナニナニ?(期待してない)」 「お腹をこわすんですね~~~、 あっはっは」。それ聞いたら、 なんだかもうお腹が痛くなってきた。 そんなこんなで、無事生きて キャンプに帰ってきたこの夜、 今回の旅でいちばん恐かった事件が起こったのです。 今日のお話長くなっちゃったんで、 また明日お伝えしましょう! ひっぱるねー。 |
1999-07-23-FRI
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