4月9日、非常事態宣言から2日後のこと。
まだみんながzoomを使いはじめたかはじめないか、
という時期に、
Twiitterに1本の動画がアップされました。
知り合い同士がzoomで話しているところに
ふしぎな現象が次々おそいかかる、というもの。
終わり方の唐突さもあいまって、
最初に目にしたときは、
途中までちょっとしたハプニング映像かな、
と思っていました。
自粛期間が長くなったいまでこそ
たくさんのオンライン演劇が生まれていますが、
そんな中で「劇団ノーミーツ」の活動は
そうとう早かったと思います。
以降も数日に1回ペースで
「zoomを使っていたらこんなこともあるかも?」
な映像をアップし続けた彼らが、
いよいよ本公演をするそうです。
オーディションも、うちあわせも、
稽古も本番もzoom越しで、
「この生活が4年つづいたら」を描くそう。
ほんらい、演劇は
劇場に足を運んで、生で見るもの。
でも、この状況下で「配信演劇」は増え続けています。
「なにをもって演劇というんだろう?」
と何度か思いました。
答えはまったく見つけられていません。
でも、早い段階でこの映像を公開した彼らが
自分たちの配信を「劇団」の「公演」と呼んでくれたことが、
演劇ファンとしてはうれしいことでした。
これがあたらしい演劇のひとつになるのか、
それとも演劇とは違うなにかが生まれるのか。
いずれにしても、この状況がなければ
存在しなかったものであることはたしかです。