ほぼにちわ、「ほぼ日」の西本です。
「ほぼ日中年陸上部」の進行係です。
2012年春に「メタボ体型からの卒業」をめざし、
ひっそりと結成された「ほぼ日中年陸上部」、
きょうからゆるっとスタートします。
どうぞよろしくお願いします。
アートディレクターの秋山具義さんに
無理いってお願いして
中年陸上部とは思えない、
無駄にかっこいいマークも作ってもらいました(笑)
部員は今のところ、べっかむ3、シェフ、西本の3人です。
(ランナー紹介にそれぞれのプロフィールがあります。)
「ほぼ日中年陸上部」結成のきっかけは
前回の東京マラソンの翌日、
シェフ武井から
「にしもっちゃん、走るって楽しいの?」と聞かれたこと。
どうやら知り合いのこれまた超文科系女性が
一念発起して東京マラソンを完走。
「彼女がいうには、きつかったけど、
とても楽しかったっていうんだよ。」
ということらしい。
シェフ武井といえば、自他ともに認めるスポーツ嫌い。
トレードマークともいえる、あの横に大きめな体型。
階段嫌い、エスカレーター大好き、
点滅信号は焦らず待つ。なぜなら走るのがイヤだから。
社内で最も「走ること」の対極にいるシェフ武井が
なんだか興味ありげにしているのです。
そして、その流れに
「おれも乗った!」と手をあげたのが
名前だけは超体育会系のべっかむ3。
マラソンとの唯一の関わりは
ニューヨーク在住時代(それも驚きなんですけど)
ニューヨークシティーマラソンでの給水係。
といっても長距離を走ったことはありません。
「そうねえ、かれこれ30年近くは走ってないね」
という、一年前に武井でさえひっかからなかった
メタボ判定にひっかかった唯一の男。
4月末のシェフ武井(左)とべっかむ3(右)
特にシェフの顔はパンパンです。
この二人がゴールデンウィークくらいから
走り始めて、もう9月。
とりあえず3ヶ月は(なんとか)継続できて
走ることがちょっとは習慣になったというわけで、
みなさんにご報告ができるまでになりました。
ちょっとセンパイ風を吹かせて言いますが、
走り始めることは誰でもできるけれど、
継続することがなかなか難しいのです。
ということでこれからこちらのページで
この「ほぼ日中年陸上部」の活動をお知らせしていきます。
おそらく、彼らの疑問やぶつかる壁は
これから走り始めるほとんどの人が
経験することになると思いますよ。
さて、時間を巻き戻して。
まずは走り始める前の2人に話を聞いております。
「一番好きな、食べることを
これからも楽しみたいんだよー。
たくさん食べたいから走るんだ!
そして、旅先で走ってみたりもしてみたいなあ」
「子どもがだんだん大きくなってきて、
遊んでてもちょっとずつキツくなってきたんだよね。
一緒にかけっこができるくらいまで体力をつけたい!」
つまり、2人の目標は、
走ることによって「健康なカラダ」を取り戻すこと。
そう理解しました。
これって中年男性にとっては、
結構、切実な願いですよね。
さて、こういう方に向けのランニング教則本には
こう書かれています。
「まずはウォーキングを続け、
体重を落としてからランニングに移行しましょう」
と。
でも、2人がしたいのはウォーキングじゃなくランニング。
どっちでもいいじゃないかと言えば
どっちでもいいんですが、
ぼくがランニングを勧めたい理由は、そのあいだは
大きなちがいがあるからです。
ウォーキングとランニングには決定的な違い。
それは、ウォーキングでは
地面から足が離れないことに対して、
ランニングは宙に浮き上がります。
ウォーキングでは体重を脚で支えれば大丈夫ですが、
ランニングは宙に浮き上がって着地しますから
その衝撃は体重の約3倍です。
つまり‥‥いきなり走りはじめると確実に膝をこわします。
とはいうものの、ウォーキングで体重を落とすには
それなりに時間がかかります。
ということで。「ほぼ日中年陸上部」では
いきなり走るのではなく、
ウォーキングでもなく、
まずは「走るための準備」からはじめました。
一番最初に教わりにいったのは
走ること、ましてやマラソンなんて
専門外と思われる格闘家、
「世界のTK」こと高阪剛選手。
遠回りかと思ったこの人選が
マイナスからのランニングにとって
とても重要だったのです。
(次回につづきます) |