「平気」は、「勇気」を上回るものです。
「勇気」と書きたいときには
むしろ「平気」と書くべきではないかと思います。
どんなにたいへんなことがあっても、
こともなく、窮地に突っ込んでいき、
こともなく、やるべきことをやり、
こともなく、獲得の喜びを味わい、
こともなく、失敗の原因をさぐり、
「平気」で過ごそうということです。
たいしたことじゃなく
すべてに対して「平気」で向かおうと。
そういう意味では、とても強いことばです。
2015年は「平気」で行きます。
それはそうと、この文字は、
筆を持ち、半紙に向かって、
いちばん最初に書いた「平気」です。
パーツパーツはわるくないと思うんだけど、
全体的には、もっとちゃんとできるなぁ。
でも、それをやり出しちゃうと、
きりがなくなっちゃうからね。
糸井重里 |