北條辰宜
深川宿 の 粋な弁当(1260円)
サラダ、カットフルーツ、「なだ万」の味噌汁
1973円 おつり27円

その弁当を買った理由(複数回答可)
普段なかなか食べない炊き込みご飯が食べたいなあ、
と思って選びました。
また少し体調が良くないかなと思っていたので、
「ほっ」としたごはんを、食べたかったのです。
ぼくにとって炊き込みご飯というのは
そういう存在なのです。
弁松の蛸の桜飯とも迷いましたが、
この深川宿の弁当が
その他もろもろの特選弁当コーナーにあって、
選ぶ楽しさがあったので、こちらにしました。
食べる前に期待していること
ちょっとしょっぱいかな、でも、
おちついた味で、
お味噌汁といっしょに食べると
「ほっ」と一息できるようなものを
期待してました。
食べる前に、あえて、その弁当の弱点を言うなら?
色あいがちょっとしぶいところ。
あとご飯の横に漬け物などがあるせいで、
ご飯の量が少し少なくみえること。
食べてみての感想(なるべく具体的に)
フタをとった時に、
ふわっとあさりとしょうゆが香るのは、
炊き込みごはんならではのように思いましたし、
お箸を割る前から戦いは始まっているぞ
というような感じで食欲をそそりました。
ご飯に箸を入れると、意外と底が深く、
ご飯の量が少ないかなという気持ちはなくなりました。
筑前煮のような野菜群の中ではしいたけが肉厚でおいしく、
ほたてはあっさりしていていいおかずでした。
続いて、はまぐり、焼きしゃけ、
卵焼きなどが入っているところで、
確かにはまぐりはおいしかったですが、
ここまで食べてくると黒豆のような
少し甘いものがあればいいのにな、と思いました。
そしたらなんと、買う前はよくわからなかったのですが、
実は卵の横にある胡麻の白玉団子がありました。
ちょっと我慢して最後の方に
食べればよかったかなとも思うくらいおいしかったです。
ごはんの横には2つの箸休めがあります。
ひとつはピンク色した漬け物。
このお弁当の中で唯一安っぽい色をしている
この漬け物が軽いノリでお弁当に入ってきてくれて、
実は頼もしいおかずの一つでした。
もうひとつはあさりの佃煮です。
こちらは、冷静な優等生で、そのバランスも好きでした。
それでもやっぱり、お味噌汁のようなものがあると
うれしいなと思ったので、
お味噌汁も買っておいてよかったです。
サラダ的な役割として買った、
もずくのぷるぷるサラダはちょっと量が多かったです。
それと思ったよりも酢の味わいが薄く、
もっと梅と酢みたいなコンビのものを
チョイスすればよかったかなと思いました。
この弁当に発見できた作り手の工夫や情熱
炊き込みのあさり、佃煮のあさり、そして、
味移りしないようにした煮込んだあさりの三つがあるのは、
あさりであさりの味を変えようとしている工夫だったり、
あさりで勝負しているっていう気持ちの表れなのかな、
と思いました。
どういう人たち向けの弁当だったか?
どういうのを選んだのって聞かれて、
深川めしですと答えると、
たいてい渋いねって言われました。
なので、イメージは渋めということで、
深川めし自体は比較的高齢の方向きなのかな
とも思いました。
ですが、食べるとボリュームもありましたし、
味も薄いわけでもないので、
本来は6日間デパ地下で一通りの味を買った人が、
7日目の昼に食べようと思う弁当なのかもしれない
と思いました。
なので、デパ地下7日目の人向けの弁当だと思いました。
作り手に、メッセージを
とってもおいしかったです。
食べ終わって3、4時間経っていますが、
しょっぱくて水をのみたいとかないんです!
ごちそうさまでした。
「ほぼ日」を読んでいる人たちにも、ひとこと。
おべんとうを意識して選ぶって面白かったです。
これでいっかーじゃなくて、
これにしようってとこにいくまでに、
うわきな自分もいますが、
最後は好きなものをたべることができて、
よかったです。